Clinical snapshot

エパデールEMカプセル2g

イコサペント酸エチル

添付文書改訂 2024年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[止血が困難となるおそれがある。]

  2. 2.2*ミフェプリストン・ミソプロストールを投与中の患者

効能・効果

  • 高脂血症

用法・用量

イコサペント酸エチルとして、通常、成人には1回2gを1日1回、食直後に経口投与する。ただし、トリグリセリド高値の程度により、1回4g、1日1回まで増量できる。

使用上の注意

  1. 8.1あらかじめ高脂血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること。

  2. 8.2投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1出血を助長するおそれのある患者

  2. (1)月経期間中の患者

  3. (2)出血傾向のある患者

  4. (3)手術を予定している患者

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

相互作用

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• ミフェプリストン・ミソプロストール• メフィーゴパック *ミフェプリストン・ミソプロストールによる子宮出血の程度が悪化するおそれがある。 *イコサペント酸エチルの抗血小板作用により出血が増強するおそれがある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• 抗凝固剤• ワルファリンカリウム 等
• 血小板凝集を抑制する薬剤• アスピリン
• インドメタシン
• チクロピジン塩酸塩
• シロスタゾール 等
出血傾向をきたすおそれがある。 イコサペント酸エチルは抗血小板作用を有するので、抗凝固剤、血小板凝集を抑制する薬剤との併用により相加的に出血傾向が増大すると考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
AST・ALT・Al-P・γ-GTP・LDH・ビリルビンの上昇等の肝機能障害 1%未満
BUN・クレアチニンの上昇 頻度不明
CKの上昇 1%未満
ざ瘡 頻度不明
しびれ 頻度不明
そう痒感 頻度不明
ふらつき 頻度不明
ほてり 頻度不明
めまい 頻度不明
下痢 1〜5%未満
不眠 頻度不明
便秘 1%未満
全身倦怠感 頻度不明
動悸 頻度不明
口内炎 1%未満
口渇 頻度不明
呼吸困難 頻度不明
咳嗽 頻度不明
嘔吐 頻度不明
四肢痛 頻度不明
女性化乳房 頻度不明
尿酸上昇 頻度不明
悪心 1%未満
歯肉出血 1%未満
浮腫 頻度不明
消化管出血等 頻度不明
発汗 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹等 1%未満
皮下出血 頻度不明
眠気 頻度不明
眼底出血 頻度不明
筋痙攣(こむら返り等) 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
耳鳴 頻度不明
胸やけ 頻度不明
腹痛 1%未満
腹部不快感 1〜5%未満
腹部膨満感 1%未満
血圧上昇 頻度不明
血尿 頻度不明
貧血等 頻度不明
関節痛 頻度不明
頭痛・頭重感 頻度不明
頻尿 頻度不明
顔面潮紅 頻度不明
食欲不振 頻度不明
鼓腸等 頻度不明
鼻出血 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

EPA-Eは小腸で脱エチル化を受けてEPAに代謝された後、以下の作用を示す6),9),10)。

  • リポ蛋白に取り込まれ、リポ蛋白の代謝を促進する。

  • 肝ミクロソームに取り込まれ、脂質の生合成・分泌を抑制する。

18.2 血清脂質低下作用

  1. 18.2.1高脂血症患者の血清総コレステロール及び血清トリグリセリドを有意に低下させる7)。

  2. 18.2.2高コレステロール飼料飼育誘発高脂血症動物(ラット、ウサギ)、カゼイン含有飼料誘発あるいはトライトン誘発高脂血症ラット、更には、普通食飼育動物(ラット、ハムスター)において血中脂質低下作用を示す11),12),13)。

  3. 18.2.3ラットに経口投与すると、リポ蛋白中EPA含量が増加し、また、リポ蛋白の血中からの消失が促進される9),10)。

  4. 18.2.4コレステロールの腸管からの吸収抑制、肝での生合成活性抑制、胆汁中への異化排泄促進などの作用を示す9)(ラット)。

  5. 18.2.5トリグリセリドの腸管からの吸収抑制や肝での生合成活性抑制及び肝からの分泌抑制、更には、血漿リポ蛋白リパーゼ(LPL)活性亢進などの作用を示す10),14)(ラット)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男性に本剤0.5g、1g、2g又は4gを朝食直後に単回経口投与注1)したときのEPAの薬物動態パラメータを以下に示す。Cmax及びAUC0-∞は用量依存的に増加した4)。

投与量 Cmaxa)
(µg/mL)
tmaxb)
(hr)
t1/2a)
(hr)
AUC0-∞a)
(µg・hr/mL)
0.5g
(n=8)
21.72±5.58 3.00
(3.0、12.0)
29.27±15.48 669.50±298.95
1g
(n=8)
48.08±18.05 3.00
(2.0、5.0)
44.57±17.27 1721.11±493.53
2g
(n=8)
94.45±33.47 3.00
(2.0、5.0)
40.29±18.07 2587.56±826.93
4g
(n=7)
208.84±44.36 5.00
(3.0、5.0)
33.93±9.47 4274.67±1078.51

a)平均値±標準偏差

b)中央値(最小値、最大値)

  1. 16.1.2反復投与

健康成人男性に本剤0.5g、1g、2g若しくは4gを1日1回(朝)又はエパデールS900を1回0.9g、1日2回(朝・夕)、食直後に11日間反復経口投与注1)したところ、本剤の投与において、血漿中EPAの濃度は、投与6~8日以降上昇幅が小さくなり、投与11日目にはほぼ定常状態に達した。本剤2g若しくは4g/日又はエパデールS900 1.8g/日を11日間反復経口投与したときのEPAの薬物動態パラメータを以下に示す4)。

投与量 投与日 Css,maxa)
(µg/mL)
tmaxb)
(hr)
t1/2a)
(hr)
AUC0-24hra)
(µg・hr/mL)
本剤
2g/日
(n=7)
11 239.93±60.57 3.00
(3.0、5.0)
44.87±9.12 3409.86±629.05
本剤
4g/日
(n=8)
11 450.89±145.83 4.50
(3.0、5.0)
53.83±10.34 5707.02±1552.23
エパデール
S900
1.8g/日
(n=8)
11 139.56±16.84 5.00
(5.0、10.0)
48.92±9.44 2536.38±216.87

a)平均値±標準偏差

b)中央値(最小値、最大値)

注1)本剤の承認された用法及び用量は、「1日1回2g又は4gを経口投与」である。

16.2 吸収

  1. 16.2.1食事の影響

健康成人男性に本剤2g又は4gを1日1回、朝空腹時又は朝食直後に単回経口投与したときのEPAのCmax及びAUC0-72hrは、食直後投与と比較して、空腹時投与で、本剤2g投与ではそれぞれ30%及び28%、本剤4g投与ではそれぞれ34%及び26%減少した4)。

16.3 分布

  1. 16.3.1組織分布

雌雄ラットに14C標識EPA-Eを単回経口投与したときの組織内分布率は、観察期間を通じて肝、白色脂肪、筋肉及び皮膚で高値であった5)。

  1. 16.3.2血漿蛋白結合率

雄ラット及び雄イヌに14C標識EPA-Eを単回経口投与したときの血漿蛋白結合率は、86.7~98.8%及び96.7~98.7%であった5)。

16.4 代謝

EPA-Eは小腸において脱エチル化を受けた後、トリグリセリドやリン脂質等の構成脂肪酸として取り込まれ、リンパ及び血漿を経由して各組織へ移行後、肝又は各組織の主としてミトコンドリアにおいてβ酸化によりアセチルCoAにまで代謝され、TCA回路によって炭酸ガス及び水となって体外に排泄されるものと推定される6)(ラット)。

16.5 排泄

雄ラットに14C標識EPA-Eを経口投与したところ、投与168時間までの尿中への排泄は2.7%、糞中へは16.7%であった。なお、呼気中へ放射活性の44.4%が排泄された5)。

薬価情報

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最新薬価: ¥112.20
年度 品名 規格 単位 薬価 後発品 適用日 製造販売会社
2026年度
エパデールEMカプセル2g 本剤
2189021M1028
2g1包 2g1包 ¥112.20