鉄欠乏性貧血
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症を起こすおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
通常次の量を1日量とし、3~4回に分けて経口投与する。
| 年 齢 | シロップとして (mL) |
|---|---|
| 1歳未満 | 2~4 |
| 1~5歳 | 3~10 |
| 6~15歳 | 10~15 |
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者
症状を増悪させるおそれがある。
- 9.1.2発作性夜間血色素尿症の患者
溶血を誘発することがある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| テトラサイクリン系抗生物質 • テトラサイクリン ミノサイクリン 等 |
相互に吸収を阻害し、効果が減弱するおそれがある。 両剤の服用間隔を2~4時間とすること。 |
本剤とテトラサイクリン系抗生物質が消化管内で難溶性のキレートを形成して、両剤の吸収を阻害し、血中濃度が低下する。 |
| 制酸剤 | 本剤の吸収が阻害され、効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけること。 | 消化管pH上昇により、鉄の溶解性が減少する。また、難溶性塩を形成し、鉄の消化管吸収が阻害されると考えられる。 |
| セフジニル ニューキノロン系抗菌剤 • オフロキサシン シプロフロキサシン 塩酸塩水和物 ノルフロキサシン 等 |
これらの薬剤の吸収を阻害し、効果を減弱させるおそれがあるので、投与間隔をあけること。 | キレートを形成し、吸収を阻害すると考えられる。 |
| 甲状腺ホルモン製剤 • レボチロキシンナトリウム リオチロニンナトリウム 等 |
甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害し、効果を減弱させるおそれがあるので、投与間隔をあけること。 | 難溶性の複合体を形成し、吸収を阻害すると考えられる。 |
| タンニン酸を含有する食品 | 本剤の吸収が阻害され、効果が減弱するおそれがある。 | 不溶性の塩を形成し、吸収が阻害されると考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
赤血球造血での構成要素として使用され、鉄欠乏性貧血の症状を改善する。
18.2 造血作用
瀉血により貧血状態にしたラットに、ピロリン酸第二鉄を混餌投与した実験では、対照群に比し血色素量、組織鉄の増加が認められた8)。
薬物動態
16.1 血中濃度
本剤の2mL/kg(鉄として12mg/kg)をビーグル犬に、単回経口投与したときの外因性の血清鉄の平均血清中濃度は、投与2時間後に平均最高血清中濃度211.5μg/dLを示し、以後下図のような推移を示した。
図 インクレミンシロップ単回経口投与後の血清鉄濃度 (ビーグル犬)
| Cmax (μg/dL) |
AUC (μg・hr/dL) |
T1/2 (hr) |
|---|---|---|
| 217.6±10.3 | 2031±139 | 6.5±1.1 |
平均値±S.E.(n=10)