- 〈イオへキソール300注「F」〉
脳血管撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
- 〈イオへキソール350注「F」〉
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)、大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影、小児血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)
1.1ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。
1.2本剤は尿路・血管用造影剤であり、特に高濃度製剤(350mgI/mL:350注製剤)については、脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので、脳槽・脊髄造影には使用しないこと。
2.1ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
2.2重篤な甲状腺疾患のある患者[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]
脳血管撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)、大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影、小児血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)
通常成人1回、下記の量を使用する。 なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
| 効能・効果 | イオヘキソール300注「F」 | イオヘキソール350注「F」 | |
|---|---|---|---|
| 脳血管撮影 | 5~15mL | - | |
| 血管心臓撮影 | 心腔内撮影 | - | 20~40mL |
| 冠状動脈撮影 | - | 3~8mL | |
| 肺動脈撮影 | - | 20~40mL | |
| 大動脈撮影 | - | 30~50mL | |
| 選択的血管撮影 | 5~50mL | 5~50mL | |
| 四肢血管撮影 | 10~50mL | 10~50mL | |
| ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影 | 1.5~50mL | - | |
| ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影 | 20~50mL | 20~50mL | |
| コンピューター断層撮影における造影 | 40~100mL (50mL以上投与するときは通常点滴とする。) |
40~100mL (50mL以上投与するときは通常点滴とする。) |
|
| 高速ラセンコンピューター断層撮影で腹部の撮影を行う場合は、150mLまで投与可能とする。 | |||
| 静脈性尿路撮影 | 50~100mL (60mL以上投与するときは通常点滴とする。) |
40mL |
小児血管心臓撮影の場合には、通常1回、下記の量を使用する。 なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
| 効能・効果 | イオヘキソール300注「F」 | イオヘキソール350注「F」 | |
|---|---|---|---|
| 小児血管心臓撮影 | 心腔内撮影 | - | 0.5~2.0mL/kg体重 |
| 冠状動脈撮影 | - | 2.0~4.0mL | |
| 肺動脈撮影 | - | 0.5~2.0mL/kg体重 | |
| 上行大動脈撮影 | - | 0.5~2.0mL/kg体重 |
8.1ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
8.2投与量と投与方法にかかわらず過敏反応があらわれることがある。本剤によるショック等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
8.3投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、過敏反応の発現に注意し、慎重に投与すること。また、異常が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.4重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれることがあるので投与中及び投与後も、患者の状態を十分に観察すること。
8.5外来患者に使用する場合には、本剤投与開始より1時間~数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、発疹、発熱、悪心、めまい、胸内苦悶感等の副作用と思われる症状があらわれた場合には、速やかに主治医等に連絡するように指示するなど適切な対応をとること。
8.6ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下、不整脈、徐脈等の報告があり、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬において静脈性胆嚢造影で血液のゼラチン様変化をきたし、死亡したとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)があらわれるおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウムの低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず造影検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
9.1.8本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
9.1.9薬物過敏症の既往歴のある患者
9.1.10脱水症状のある患者
急性腎障害があらわれるおそれがある。
血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
急性腎障害があらわれるおそれがある。
ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。また、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
腎機能が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射をともなう。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中に移行したとの報告がある。
腎機能が未成熟であるため慎重に投与すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ビグアナイド系糖尿病用薬 • メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩等 |
乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合には、ビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと。 | ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| くしゃみ | 1%未満 |
| せき | 1%未満 |
| そう痒感等 | 1〜5%未満 |
| チアノーゼ | 頻度不明 |
| めまい | 1%未満 |
| 一過性盲等の視力障害 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不整脈 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 健忘 | 頻度不明 |
| 充血 | 頻度不明 |
| 冷汗 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咽頭不快感 | 頻度不明 |
| 喉頭不快感 | 頻度不明 |
| 喘息発作 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 徐脈 | 1%未満 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 1〜5%未満 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 熱感 | 1%未満 |
| 甲状腺機能低下症 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 発赤 | 1〜5%未満 |
| 目のかすみ | 1%未満 |
| 眠気(傾眠) | 頻度不明 |
| 胸内苦悶感 | 1%未満 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 1〜5%未満 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 1%未満 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 顔面蒼白 | 1%未満 |
| 鼻閉 | 1%未満 |
本剤に含まれるヨードによりX線吸収率が向上し、その結果、造影効果が発揮される3) 。
健康な成人男性10例にイオヘキソール注射液(350mgI/mL)250mgI/kg又は500mgI/kgを20mL/分の速度で静脈内単回投与したとき、血漿中濃度は投与後1分で4.7mg/mL又は7.2mg/mLとなった後、48~54分(t1/2β)及び2.6~3.1時間(t1/2γ)の消失半減期で速やかに減衰した1)。
| 投与量 (mgI/kg) |
1分後の濃度 (mg/mL) |
t1/2α (min) |
t1/2β (min) |
t1/2γ (hr) |
見かけ上の分布容積(Vd) (mL/kg) |
全身クリアランス (ClT) (mL/min) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 250 | 4.7 | 6.8 | 54 | 3.1 | 111 | 113 |
| 500 | 7.2 | 5.1 | 48 | 2.6 | 144 | 102 |
イオヘキソール注射液250mgI/kgを静脈内単回投与した場合の血漿蛋白結合率は、投与2時間後で1.3%、24時間後で1.5%であり、ほとんど蛋白結合は認められなかった1),2) 。
静脈内単回投与した場合、血漿中及び尿中とも未変化体以外の代謝物は検出されなかった3) 。
静脈内単回投与後の累積尿中排泄率は、投与30分後で投与量の29~37%、1時間後で41~53%、24時間後で93~99%であり、速やかに排泄された1)。