- 下記の場合における高尿酸血症の是正:
痛風、高尿酸血症をともなう高血圧症
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
痛風、高尿酸血症をともなう高血圧症
通常、成人は1日量アロプリノールとして200~300mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。年令、症状により適宜増減する。
8.1本剤の投与により皮膚症状又は過敏症状が発現し、重篤な症状に至ることがあるので、発熱、発疹等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.2急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。
8.3投与初期に尿酸の移動により、痛風発作の一時的な増強をみることがある。
8.4本剤投与中に痛風が増悪した場合にはコルヒチン、インドメタシン等を併用すること。
投与量の減量や投与間隔の延長を考慮すること。本剤やその代謝物の排泄が遅延し高い血中濃度が持続する。特に腎不全患者に副作用が発現した場合は重篤な転帰をたどることがあり、死亡例も報告されている。
定期的に肝機能検査を実施すること。肝障害が発現又は増悪するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス)の妊娠10日目又は13日目に50及び100mg/kgを腹腔内投与したところ、胎児に催奇形作用が認められたと報告されている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ本剤及びその代謝物が移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。本剤の主代謝物は主として腎から排泄される。高齢者では腎機能が低下していることが多い。
次の医薬品の代謝又は排泄を阻害するとの報告がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| メルカプトプリン水和物 アザチオプリン |
骨髄抑制等の副作用を増強する。 これらの薬剤の用量を1/3~1/4に減量すること。 |
本剤がアザチオプリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害する。その結果6-メルカプトプリンの血中濃度が上昇する。 |
| ビダラビン | ビダラビンの作用を増強し、幻覚、振戦、神経障害等が発現したとの報告がある。 副作用の発現に注意すること。 |
本剤がビダラビンの代謝を抑制し、ビダラビンの作用を増強すると報告されている。 |
| クマリン系抗凝血剤 • ワルファリンカリウム |
クマリン系抗凝血剤の作用を増強するとの報告がある。 凝固能の変動に注意し、クマリン系抗凝血剤の投与量の減量あるいは投与間隔の延長を考慮すること。 |
本剤による肝代謝酵素活性の低下作用により、クマリン系抗凝血剤の代謝を阻害するためクマリン系抗凝血剤の半減期が延長すると報告されている。 |
| クロルプロパミド | クロルプロパミドの作用を増強する。 血糖値の変動に注意し、クロルプロパミドの投与量の減量あるいは投与間隔の延長を考慮すること。 |
尿細管分泌の競合によりクロルプロパミドの半減期が延長すると報告されている。 |
| シクロホスファミド水和物 | 骨髄抑制が発現したとの報告がある。 定期的に血液検査を行い、白血球減少等の副作用の発現に注意すること。 |
本剤又は本剤の代謝物がシクロホスファミドの肝代謝を阻害する、又は、シクロホスファミド腎排泄を競合阻害すると報告されている。 |
| シクロスポリン | シクロスポリンの血中濃度が上昇し、腎機能低下が発現したとの報告がある。 シクロスポリンの投与量に注意すること。 |
本剤がシクロスポリンの肝代謝を阻害するためシクロスポリンの血中濃度が上昇すると報告されている。 |
| フェニトイン | フェニトインの血中濃度が上昇し、嗜眠が発現したとの報告がある。 フェニトインの投与量に注意すること。 |
本剤がフェニトインの肝代謝を阻害するためフェニトインの血中濃度が上昇すると報告されている。 |
| キサンチン系薬剤 • テオフィリン等 |
キサンチン系薬剤(テオフィリン等)の血中濃度が上昇する。 キサンチン系薬剤の投与量に注意すること。 |
本剤がテオフィリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害するためテオフィリンの血中濃度が上昇すると報告されている。 |
| ジダノシン | 健康成人及びHIV患者において、ジダノシンのCmax及びAUCが2倍に上昇したとの報告がある。 ジダノシンの投与量に注意すること。 なお、ジダノシンの半減期には影響は見られていない。 |
本剤がジダノシンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害するため、ジダノシンの血中濃度が上昇すると考えられる。 |
次の医薬品との併用により過敏反応を発現するとの報告がある。患者の状態を注意深く観察し、発熱を伴う皮疹等の過敏症状が発現した場合には直ちに両剤の投与を中止すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ペントスタチン | 重症の過敏反応(過敏性血管炎)が発現したとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
| カプトプリル | 過敏症状(Stevens-Johnson症候群、関節痛等)が発現したとの報告がある。 | 機序は不明である。 特に腎障害のある患者では注意すること。 |
| ヒドロクロロチアジド | 重症の過敏反応(悪寒、全身性の皮疹等)が発現したとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
| アンピシリン | 発疹の発現が増加するとの報告がある。 | 機序は不明であるが、本剤又は高尿酸血症によりアンピシリンの過敏反応が増強される可能性が報告されている。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| CK上昇 | 頻度不明 |
| リンパ節症 | 頻度不明 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 全身倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 味覚障害 | 頻度不明 |
| 女性化乳房 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 頻度不明 |
| 末梢神経障害 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 瘙痒 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 紫斑 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 1〜5%未満 |
| 腎機能異常 | 頻度不明 |
| 貧血 | 1%未満 |
| 軟便 | 1〜5%未満 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
アロプリノールは、生体内プリン体異化過程の一つの酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害することによって尿酸の生成を抑制し、血中及び尿中の尿酸値を低下させる25)。 アロプリノールは体内でオキシプリノールに代謝されるが、オキシプリノールもアロプリノールより弱いが同様の作用を有しており、かつ体内における消失速度はアロプリノールより緩徐である26)。 これらのことから、投与後数時間はアロプリノールが、それ以降はオキシプリノールが作用の主体をなすと考えられる27)。
健康成人にアロプリノール200mgを1回経口投与したとき、血中尿酸値は減少傾向を示すが、尿酸の前駆物質であるキサンチン及びヒポキサンチンの濃度は上昇する。キサンチン濃度はアロプリノール投与後4時間で最大(投与前の約4倍)となり、8時間後には投与前の2倍以下となる。一方、ヒポキサンチン濃度はアロプリノール投与後1時間で最大(投与前の約5倍)となり、以後8時間まで3倍以上の値を示す9)。
アロプリノール錠100mg「DSP」とザイロリック錠100を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(アロプリノール 100mg)健康成人男性に空腹時単回経口投与して血漿中アロプリノール濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された7)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-8h (μg・h/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (h) |
t1/2 (h) |
|
| アロプリノール錠 100mg「DSP」 |
1.66±0.57 | 0.97±0.44 | 1.30±0.87 | 0.94±0.20 |
| ザイロリック錠100 | 1.64±0.59 | 1.08±0.50 | 1.34±0.91 | 0.94±0.22 |
(平均値±標準偏差、n=72)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
アロプリノールはキサンチンオキシダーゼにより酸化されて、大部分がオキシプリノールとなる8)。
排泄経路:主として尿中 排泄率:未変化アロプリノールは8時間以内に尿中に約7%排泄されたが、その後の排泄は認められなかった。一方、主代謝物オキシプリノールは、48時間以上にわたって排泄され、48時間後までの累積排泄量は約30%であった9)。(健康成人、200mg 1回投与注1))
注1)本剤の承認用量は、1日200~300mgを2~3回に分けて食後投与である。
アロプリノール錠50mg「DSP」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日薬食審査発第1124004号)」に基づき、アロプリノール錠100mg「DSP」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた10)。