Clinical snapshot

アミパレン輸液

総合アミノ酸製剤(10%)

添付文書改訂 2026年05月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、アミノ酸インバランスが助長されるおそれがある。]

  2. 2.2重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)

  3. 2.3肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

効能・効果

下記状態時のアミノ酸補給 低蛋白血症、低栄養状態、手術前後

用法・用量

  • 〈中心静脈投与〉

通常成人は1日400~800mLを高カロリー輸液法により中心静脈内に持続点滴注入する。 なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。

  • 〈末梢静脈投与〉

通常成人は1回200~400mLを緩徐に点滴静注する。 投与速度は、アミノ酸の量として60分間に10g前後が体内利用に望ましく、通常成人100mL当たり約60分を基準とし、小児、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する。 なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。 生体のアミノ酸利用効率上、糖類輸液剤と同時投与することが望ましい。

使用上の注意

透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者における、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1高度のアシドーシスのある患者

アシドーシスが悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2うっ血性心不全の患者

循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.3低ナトリウム血症の患者

低ナトリウム血症が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.4*本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)

投与しないこと。アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.2.2透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者

アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

投与しないこと。アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児及び新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT 頻度不明
AST 頻度不明
BUNの上昇 頻度不明
アシドーシス 頻度不明
動悸 頻度不明
悪寒 頻度不明
悪心・嘔吐 頻度不明
熱感 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
総ビリルビンの上昇 頻度不明
胸部不快感 頻度不明
血管痛 頻度不明
頭痛 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

本剤はアミノ酸の補給効果を示す。

18.2 アミノ酸補給効果

正常ラット20)、侵襲負荷ラット21),22)を用いて、本剤を高カロリー輸液法で投与した結果、以下の栄養学的効果が確認された。

  • 血中総蛋白及びアルブミンの合成が良好であった20),21)。

  • 窒素出納の早期改善、維持が認められた21),22)。

  • 侵襲時の筋蛋白異化の指標となる尿中3‐メチルヒスチジン/クレアチニン比は低値を示し、筋蛋白分解抑制作用が確認された22),23)。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人男性10例に本剤200mLを前腕皮静脈内に2時間かけ投与した結果、本剤に多く含まれるアミノ酸の血清中濃度の軽度上昇を認めたが、1時間後にはほぼ投与前値に復した1)。

16.3 分布

14C‐アミノ酸を含む本剤を3、7、57週齢の正常ラットに静脈内投与した結果、いずれの週齢ラットにおいても血中放射能は速やかに血漿蛋白質に移行した。組織内放射能濃度は、膵臓、肝臓、腎臓等の蛋白画分で高く、筋肉にも速やかに分布した2)。

16.5 排泄

14C‐アミノ酸を含む本剤を3、7、57週齢の正常ラットに静脈内投与した結果、投与後72時間までの排泄率は、呼気中37.1~44.2%、尿中3.9~5.2%及び糞中1.2~3.1%であった。また、尿中のアミノ酸画分には投与アミノ酸の1.1~1.5%が排泄されたのみで、アミノ酸の体内保有率は98.5%以上であった2)。