Clinical snapshot

アトロベントエロゾル20μg

イプラトロピウム臭化物水和物

添付文書改訂 2020年09月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分又はアトロピン系薬剤に対して過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

  3. 2.3前立腺肥大症の患者[排尿障害を起こすおそれがある。]

効能・効果

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解

  • 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫

用法・用量

専用のアダプターを用いて、通常、1回1~2噴射(イプラトロピウム臭化物として20~40μg)を1日3~4回吸入投与する。 なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1上室性不整脈の患者、又はその既往歴のある患者

上室性頻脈、心房細動等が発現することがある。

  1. 9.1.2開放隅角緑内障の患者

抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

用量ならびに投与間隔に留意するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
そう痒感 1%未満
にがみ 1%未満
便秘等 1%未満
口内乾燥 1〜5%未満
口内炎 1%未満
1%未満
咽頭不快感 1%未満
咽頭痛等 1%未満
咽頭閉塞感 1%未満
嘔吐 1%未満
嘔気 1〜5%未満
尿閉 頻度不明
心悸亢進 1〜5%未満
心拍数増加 頻度不明
急性閉塞隅角緑内障 頻度不明
振戦 1%未満
散瞳 頻度不明
気道刺激症状 1%未満
痰の切れの悪化 1%未満
発疹 1%未満
眩暈等 1%未満
眼圧上昇 頻度不明
眼痛 頻度不明
胸痛 1%未満
腹痛 1%未満
舌のあれ 1%未満
舌のしびれ 1%未満
複視等 頻度不明
霧視 頻度不明
頭痛 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

アセチルコリン受容体において、迷走神経末端より遊離されるアセチルコリンと拮抗し、その作用を遮断することによって気管支の収縮を抑制する。

18.2 気管支収縮予防作用

口腔より吸入投与されたイプラトロピウム臭化物水和物は、迷走神経支配の神経-筋接合部を遮断することにより、気管支平滑筋の収縮を抑制する。気管支喘息患者(成人)でアセチルコリン、メタコリン、プロスタグランジンF2α、各種抗原によって誘発される気道狭窄は、本剤の前投与(吸入)により抑制され、予防効果が認められる5),6)。また、本剤は狭窄状態の気管支に対して拡張作用を示し、その作用発現はβ刺激剤に比べてやや遅いが、持続時間が長く、心血管系に対する影響は弱い7),8)。なお、ヒトの気道粘液分泌機能及び粘膜線毛クリアランスに対する阻害作用はみられない9)。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人にイプラトロピウム臭化物水和物を静脈内投与したときの消失半減期は約1.6時間であった1)。総クリアランスは2.3L/分であり、その内、腎クリアランスは0.9L/分であった1)。(外国人でのデータ)