ムコ多糖症I型
アウドラザイム点滴静注液2.9mg
ラロニダーゼ(遺伝子組換え)
【警告】
本剤の投与当日に本剤に関連する症状として発現するinfusion reactionのうち、アナフィラキシー反応があらわれる可能性があるので、本剤は、緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、重篤なinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、ラロニダーゼ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり0.58mgを週1回、点滴静注する。
使用上の注意
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8.1本剤はたん白質製剤であり、アナフィラキシーショックが起こる可能性が否定できないため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状の発現に備え、緊急処置を取れる準備をしておくこと。ムコ多糖症I型患者では冠動脈疾患の罹患率が高いことから、エピネフリンの使用を検討している場合には注意が必要である。
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8.2本剤投与によりinfusion reaction(潮紅、発熱、頭痛、発疹等)が発現する可能性がある。Infusion reactionが現れた場合には、投与速度を下げるか、一旦投与を中止し、適切な薬剤治療(副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤又は抗炎症剤等)や緊急処置を行うこと。
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8.3ほとんどの患者にIgG抗体の産生が予測されるため、定期的にラロニダーゼ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査を行うことが望ましい。
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8.4本剤は、マスターセルバンク構築時にメキシコ産のウシ胎児血清を使用しているが、製造工程においてウシ血清の除去処理を行っており、また、伝達性海綿状脳症(TSE)に関する理論的なリスク評価を行い、一定の安全性を確保する目安に達していることを確認している。しかしながら、TSEの潜在的伝播の危険性を完全に排除することはできないことから、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、本剤を投与すること。また、投与に先立ち患者への有用性と安全性の説明も考慮すること。なお、本剤投与によりTSEがヒトに伝播したとの報告はない。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能に高度な障害のある患者
腎機能に障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1肝機能に高度な障害のある患者
肝機能に障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある患者には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで哺乳中の児における影響は不明である。
9.7 小児等
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| アナフィラキシー | 頻度不明 |
| インフルエンザ様症候群 | 頻度不明 |
| そう痒症 | 5%以上 |
| ビリルビン血症 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 低カリウム血症 | 頻度不明 |
| 低マグネシウム血症 | 頻度不明 |
| 低血圧 | 5%以上 |
| 低酸素症 | 頻度不明 |
| 体温変動感 | 5%以上 |
| 体重増加 | 頻度不明 |
| 反射亢進 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 呼吸障害 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 5%以上 |
| 変色歯 | 頻度不明 |
| 多汗 | 頻度不明 |
| 徐脈 | 頻度不明 |
| 心雑音 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 5%以上 |
| 歩行異常 | 頻度不明 |
| 歯肉増生 | 頻度不明 |
| 注射部位反応 | 5%以上 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 溢血 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 5%以上 |
| 激越 | 頻度不明 |
| 片頭痛 | 頻度不明 |
| 異常感覚 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 5%以上 |
| 発熱 | 5%以上 |
| 発疹 | 5%以上 |
| 皮膚冷湿 | 頻度不明 |
| 皮膚障害 | 頻度不明 |
| 筋力低下 | 頻度不明 |
| 紫斑 | 頻度不明 |
| 脱毛症 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 5%以上 |
| 蒼白 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血清ALT増加 | 頻度不明 |
| 血清AST増加 | 頻度不明 |
| 錯乱 | 頻度不明 |
| 錯感覚 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 5%以上 |
| 関節障害 | 5%以上 |
| 静脈障害 | 頻度不明 |
| 頚部リンパ節症 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 5%以上 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 骨痛 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は、ムコ多糖症I型の組織及び細胞中に蓄積するグリコサミノグリカン(デルマタン硫酸及びヘパラン硫酸)のライソゾーム内加水分解酵素α-L-イズロニダーゼの遺伝子組換え製剤である。
18.2 薬理作用
ムコ多糖症I型のイヌに静脈内投与した結果、腎臓、肝臓、肺、リンパ節、脾臓及び滑膜におけるGAGの低下が認められた8)。
薬物動態
16.1 血中濃度
ムコ多糖症I型患者12例に4時間かけて本剤0.58mg/kgを週1回投与した。第1週、第12週及び第26週の投与後における平均最大血漿中濃度(Cmax)は1.2~1.7μg/mL、平均血漿中濃度曲線下面積(AUC0-∞)の平均値は4.5~6.9μg・時/mL、平均分布容積(Vz)は0.24~0.60L/kg、平均血漿クリアランス(CL)は1.7~2.7mL/分/kg、平均消失半減期(t1/2)は1.5~3.6時間であった1)。
16.3 分布
ムコ多糖症I型のイヌに本剤0.58mg/kg/週以上を投与したところ、肝臓、腎臓、脾臓、肺、心臓、脳、軟骨、角膜等において酵素活性を検出した。酵素活性は肝臓で最も高く、脳では低かった2)。