レパーサ皮下注 140mg, 420mg

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基本情報

販売名: レパーサ皮下注 140mg, 420mg

一般名: エボロクマブ(遺伝子組換え)(Evolocumab)

製造販売元: アムジェン株式会社

販売提携会社: アステラス製薬株式会社

薬効分類: PCSK9阻害剤

規制区分: 生物由来製品、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験: - YUKAWA-1試験(国内第II相試験)

 - 対象: 高LDLコレステロール血症患者(n=310)
 - 結果: LDL-Cの平均低下率 70mg群 -41.5%、140mg群 -57.4%(p<0.001)

- YUKAWA-2試験(国内第III相試験)

 - 対象: 高LDLコレステロール血症患者(n=404)
 - 結果: LDL-Cの平均低下率 140mg群 -63.7%、420mg群 -64.4%(p<0.001)

- OSLER-1 & OSLER-2試験(長期試験)

 - 対象: 国際共同試験(n=4,802)
 - 結果: 48週後のLDL-C低下率 420mg群 -59.2%

効能・用法

適応症:

- 家族性高コレステロール血症(ヘテロ接合体、ホモ接合体)

- 高コレステロール血症(心血管イベントリスクが高く、スタチン等の治療で効果不十分な場合)

用法・用量:

- 家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体・高コレステロール血症

 - 140mgを2週間に1回 または 420mgを4週間に1回 皮下注

- 家族性高コレステロール血症ホモ接合体

 - 420mgを4週間に1回 皮下注
 - 効果不十分な場合は 2週間に1回 皮下注

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 糖尿病: 1.4%

- 注射部位反応: 1.4%

- 肝機能異常: 1.0%

- 筋肉痛: 0.8%

- アナフィラキシー: 頻度不明

その他の副作用:

- 上気道感染症: 5.5%

- 関節痛: 2.3%

- 頭痛: 1.8%

- CK上昇: 0.6%

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- 他の脂質低下薬(スタチン、エゼチミブ) → LDL-C低下効果の増強

緊急時対応

糖尿病発生時の管理:

- 速やかに血糖値をモニタリングし、糖尿病治療を適用

アナフィラキシー発生時の管理:

- 直ちに投与中止し、アドレナリン投与を検討

肝機能異常発生時の管理:

- 肝酵素値をモニタリングし、重篤な異常時は投与中止を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. レパーサはどのような患者に適していますか?

A1. スタチン等の治療でLDL-Cが十分に低下しない高コレステロール血症患者に適応。

Q2. 服用時の注意点は?

A2. 皮下注射のため、適切な指導のもと自己注射が可能。冷蔵保存が必要。

Q3. 他の脂質低下薬と併用可能か?

A3. スタチンやエゼチミブとの併用が可能で、より効果的にLDL-Cを低下させる。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/rpa/index_rpa-p-140