「トルカプ錠160mg, 200mg」の版間の差分
Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D11371 カピバセルチブ (JAN) {{#set: | 販売名 = トルカプ錠160mg, トルカプ錠200mg | 一般名 = カピバセルチブ(Capivasertib) | 製造販売元 = アストラゼネカ株式会社 | 薬効分類 = AKT阻害剤 | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品 | 承認年月日 = 2024年3月26日 | 薬価基準収載日 = 2024年5月22日 | 販売開始日 = 2024年5月22日 | 規格・含量 = 1錠中 カピバセルチブ 160mg,…」 |
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- '''通常、成人にはカピバセルチブとして1回400mgを1日2回、4日間連続して経口投与し、その後3日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。''' | - '''通常、成人にはカピバセルチブとして1回400mgを1日2回、4日間連続して経口投与し、その後3日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。''' | ||
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- '''CYP3A4誘導剤(リファンピシン等):''' カピバセルチブの血中濃度低下の可能性 | - '''CYP3A4誘導剤(リファンピシン等):''' カピバセルチブの血中濃度低下の可能性 | ||
2025年2月28日 (金) 16:33時点における版
基本情報
販売名: トルカプ錠160mg, トルカプ錠200mg
一般名: カピバセルチブ(Capivasertib)
製造販売元: アストラゼネカ株式会社
薬効分類: AKT阻害剤
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- CAPItello-291試験(国際共同第III相試験)
- 対象: 内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異陽性のホルモン受容体陽性(HR+)かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌患者 - 結果: 無増悪生存期間(PFS)がプラセボ群と比較して有意に延長(HR 0.50, p<0.001) - 安全性: 主な副作用は下痢(32%)、発疹(27%)、高血糖(18%)
効能・用法
適応症:
- 内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異陽性のホルモン受容体陽性(HR+)かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
用法・用量:
- 通常、成人にはカピバセルチブとして1回400mgを1日2回、4日間連続して経口投与し、その後3日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
- 患者の状態により適宜減量が可能
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 高血糖: 18%
- 重度の下痢: 10%
- 重度の皮膚障害(多形紅斑、全身性剥脱性皮膚炎等): 3%
その他の副作用:
- 下痢: 32%
- 発疹: 27%
- 悪心: 14%
相互作用情報
併用禁忌:
- 特になし
併用注意:
- CYP3A4阻害剤(ケトコナゾール等): カピバセルチブの血中濃度上昇の可能性
- CYP3A4誘導剤(リファンピシン等): カピバセルチブの血中濃度低下の可能性
緊急時対応
高血糖発生時の管理:
- 血糖値をモニタリングし、必要に応じて糖尿病治療薬を投与
重度の下痢発生時の管理:
- 速やかに補液を行い、必要に応じてロペラミドを投与
皮膚障害発生時の管理:
- 投与中止を検討し、ステロイド外用薬または抗ヒスタミン薬を投与
FAQ(よくある質問)
Q1. トルカプはどのような患者に適していますか?
A1. 内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異陽性のHR+HER2陰性乳癌患者が対象。
Q2. 服用時の注意点は?
A2. 高血糖や下痢のリスクがあるため、適切な管理のもと投与すること。
Q3. 他の抗がん剤と併用できるか?
A3. フルベストラントとの併用が推奨されるが、その他の併用療法については十分なデータがないため、慎重に検討する必要がある。
製品ページ
[トルカプ製品情報](https://med.astrazeneca.co.jp/product/TRQ.html)