「アクラシノン注射用 20mg」の版間の差分

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ページの作成:「Category:D01911 アクラルビシン塩酸塩 (JP18) {{#set: | 販売名 = アクラシノン注射用 20mg | 一般名 = アクラルビシン塩酸塩(Aclarubicin Hydrochloride) | 製造販売元 = 日本マイクロバイオファーマ株式会社 | 販売元 = アステラス製薬株式会社 | 薬効分類 = 抗腫瘍性抗生物質製剤 | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること) |…」
 
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'''規制区分:''' 劇薬、処方箋医薬品   
'''規制区分:''' 劇薬、処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
== '''クリニカルエビデンス''' ==


'''主要臨床試験:'''
'''主要臨床試験:'''
- '''国内第II相試験'''
- '''国内第II相試験'''
   - '''対象:''' 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病患者
   - '''対象:''' 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病患者
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'''適応症:'''   
'''適応症:'''   
- '''胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の自覚的ならびに他覚的症状の寛解および改善'''
- '''胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の自覚的ならびに他覚的症状の寛解および改善'''


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- '''固形癌及び悪性リンパ腫'''
- '''固形癌及び悪性リンパ腫'''
   - 1日40~50mg(0.8~1.0mg/kg)を週2回、静脈内ワンショット投与または点滴投与
   - 1日40~50mg(0.8~1.0mg/kg)を週2回、静脈内ワンショット投与または点滴投与
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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''心筋障害:''' 頻度不明
- '''心筋障害:''' 頻度不明
- '''骨髄抑制:''' 頻度不明
- '''骨髄抑制:''' 頻度不明
- '''ショック:''' 頻度不明
- '''ショック:''' 頻度不明


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- 食欲不振(5%以上)   
- 食欲不振(5%以上)   
- 悪心・嘔吐(5%以上)   
- 悪心・嘔吐(5%以上)   
- 口内炎(5%以上)   
- 口内炎(5%以上)   
- 下痢(5%以上)   
- 下痢(5%以上)   
- 倦怠感(5%以上)   
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'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''他の抗がん剤(アントラサイクリン系)''' → 相加的な心毒性リスク増加
- '''他の抗がん剤(アントラサイクリン系)''' → 相加的な心毒性リスク増加
- '''CYP3A4阻害剤''' → アクラルビシンの血中濃度上昇の可能性
- '''CYP3A4阻害剤''' → アクラルビシンの血中濃度上昇の可能性


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'''骨髄抑制の管理:'''
'''骨髄抑制の管理:'''
- 定期的な血液検査を実施
- 定期的な血液検査を実施
- 重度の場合は投与中止、G-CSF投与を検討
- 重度の場合は投与中止、G-CSF投与を検討


'''心筋障害時の対応:'''
'''心筋障害時の対応:'''
- 心電図モニタリングを継続
- 心電図モニタリングを継続
- 投与中止を検討し、循環器専門医と連携
- 投与中止を検討し、循環器専門医と連携


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'''Q1. アクラシノンはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. アクラシノンはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の患者に適応される。'''   
A1. '''胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の患者に適応される。'''   


'''Q2. 低濃度での効果は?'''   
'''Q2. 低濃度での効果は?'''   
A2. '''低濃度ではRNA合成阻害作用を示し、腫瘍抑制効果が発揮される。'''   
A2. '''低濃度ではRNA合成阻害作用を示し、腫瘍抑制効果が発揮される。'''   


'''Q3. 投与スケジュールは?'''   
'''Q3. 投与スケジュールは?'''   
A3. '''固形癌では週2回投与または7日間連日投与、急性白血病では10~15日間連日投与が推奨される。'''   
A3. '''固形癌では週2回投与または7日間連日投与、急性白血病では10~15日間連日投与が推奨される。'''   



2025年2月23日 (日) 22:10時点における版



基本情報

販売名: アクラシノン注射用 20mg

一般名: アクラルビシン塩酸塩(Aclarubicin Hydrochloride)

製造販売元: 日本マイクロバイオファーマ株式会社

販売元: アステラス製薬株式会社

薬効分類: 抗腫瘍性抗生物質製剤

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品

アクラシノン注射用 20mg

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第II相試験

 - 対象: 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病患者
 - 結果: 抗腫瘍効果が確認され、固形腫瘍から造血器腫瘍まで幅広く奏効

- 臨床試験(L1210 白血病モデル)

 - 結果: 低濃度でRNA合成阻害作用を示し、抗腫瘍効果を発揮

効能・用法

適応症:

- 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の自覚的ならびに他覚的症状の寛解および改善

用法・用量:

- 固形癌及び悪性リンパ腫

 - 1日40~50mg(0.8~1.0mg/kg)を週2回、静脈内ワンショット投与または点滴投与
 - 1日20mg(0.4mg/kg)を7日間連日投与後、7日間休薬を反復

- 急性白血病

 - 1日20mg(0.4mg/kg)を10~15日間連日静脈内投与

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 心筋障害: 頻度不明

- 骨髄抑制: 頻度不明

- ショック: 頻度不明

その他の副作用:

- 食欲不振(5%以上)

- 悪心・嘔吐(5%以上)

- 口内炎(5%以上)

- 下痢(5%以上)

- 倦怠感(5%以上)

相互作用情報

併用注意:

- 他の抗がん剤(アントラサイクリン系) → 相加的な心毒性リスク増加

- CYP3A4阻害剤 → アクラルビシンの血中濃度上昇の可能性

緊急時対応

骨髄抑制の管理:

- 定期的な血液検査を実施

- 重度の場合は投与中止、G-CSF投与を検討

心筋障害時の対応:

- 心電図モニタリングを継続

- 投与中止を検討し、循環器専門医と連携

FAQ(よくある質問)

Q1. アクラシノンはどのような患者に適していますか?

A1. 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の患者に適応される。

Q2. 低濃度での効果は?

A2. 低濃度ではRNA合成阻害作用を示し、腫瘍抑制効果が発揮される。

Q3. 投与スケジュールは?

A3. 固形癌では週2回投与または7日間連日投与、急性白血病では10~15日間連日投与が推奨される。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/acr/index_acr