アクラシノン注射用 20mg

提供:医薬品DB



基本情報

販売名: アクラシノン注射用 20mg

一般名: アクラルビシン塩酸塩(Aclarubicin Hydrochloride)

製造販売元: 日本マイクロバイオファーマ株式会社

販売元: アステラス製薬株式会社

薬効分類: 抗腫瘍性抗生物質製剤

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第II相試験

 - 対象: 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病患者
 - 結果: 抗腫瘍効果が確認され、固形腫瘍から造血器腫瘍まで幅広く奏効

- 臨床試験(L1210 白血病モデル)

 - 結果: 低濃度でRNA合成阻害作用を示し、抗腫瘍効果を発揮

効能・用法

適応症:

- 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の自覚的ならびに他覚的症状の寛解および改善

用法・用量:

- 固形癌及び悪性リンパ腫

 - 1日40~50mg(0.8~1.0mg/kg)を週2回、静脈内ワンショット投与または点滴投与
 - 1日20mg(0.4mg/kg)を7日間連日投与後、7日間休薬を反復

- 急性白血病

 - 1日20mg(0.4mg/kg)を10~15日間連日静脈内投与

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 心筋障害: 頻度不明

- 骨髄抑制: 頻度不明

- ショック: 頻度不明

その他の副作用:

- 食欲不振(5%以上)

- 悪心・嘔吐(5%以上)

- 口内炎(5%以上)

- 下痢(5%以上)

- 倦怠感(5%以上)

相互作用情報

併用注意:

- 他の抗がん剤(アントラサイクリン系) → 相加的な心毒性リスク増加

- CYP3A4阻害剤 → アクラルビシンの血中濃度上昇の可能性

緊急時対応

骨髄抑制の管理:

- 定期的な血液検査を実施

- 重度の場合は投与中止、G-CSF投与を検討

心筋障害時の対応:

- 心電図モニタリングを継続

- 投与中止を検討し、循環器専門医と連携

FAQ(よくある質問)

Q1. アクラシノンはどのような患者に適していますか?

A1. 胃癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、悪性リンパ腫、急性白血病の患者に適応される。

Q2. 低濃度での効果は?

A2. 低濃度ではRNA合成阻害作用を示し、腫瘍抑制効果が発揮される。

Q3. 投与スケジュールは?

A3. 固形癌では週2回投与または7日間連日投与、急性白血病では10~15日間連日投与が推奨される。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/acr/index_acr