「献血アルブミネート4.4%静注 4.4g/100mL・11g/250mL」の版間の差分

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ページの作成:「Category:D05526 加熱人血血漿たん白 {{#set: | 販売名 = 献血アルブミネート4.4%静注 4.4g/100mL・11g/250mL | 一般名 = 加熱人血漿たん白 (Human Plasma Protein Fraction) | 製造販売元 = 武田薬品工業株式会社 | 販売提携 = 該当なし | 薬効分類 = 血漿増量剤 | 規制区分 = 特定生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること) | 承認年月日 = 2009…」
 
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| 薬価基準収載日 = 2009年9月25日(販売名変更)
| 薬価基準収載日 = 2009年9月25日(販売名変更)
| 発売日 = 1992年8月21日(100mL製剤) / 2003年7月23日(250mL製剤)
| 発売日 = 1992年8月21日(100mL製剤) / 2003年7月23日(250mL製剤)
| 規格・含量_4.4g_100mL = 1瓶(100mL)中 人血清アルブミン 4.4g
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| 規格・含量_11g_250mL = 1瓶(250mL)中 人血清アルブミン 11g
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'''薬効分類:''' 血漿増量剤   
'''薬効分類:''' 血漿増量剤   


'''規制区分:''' 特定生物由来製品、処方箋医薬品
'''規制区分:''' 特定生物由来製品、処方箋医薬品


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== '''クリニカルエビデンス''' ==
== '''クリニカルエビデンス''' ==


'''主要臨床試験:'''
'''主要臨床試験:'''
- '''アルブミン製剤の使用指針''': 血漿膠質浸透圧維持および循環血漿量確保の有効性を確認   
- '''アルブミン製剤の使用指針''': 血漿膠質浸透圧維持および循環血漿量確保の有効性を確認   
- '''血液製剤の使用ガイドライン''': 低アルブミン血症やショック時の適応を整理   
- '''血液製剤の使用ガイドライン''': 低アルブミン血症やショック時の適応を整理   


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'''適応症:'''   
'''適応症:'''   
- '''アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群など)およびアルブミン合成低下(肝硬変症など)による低アルブミン血症'''   
- '''アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群など)およびアルブミン合成低下(肝硬変症など)による低アルブミン血症'''   
- '''出血性ショック'''   
- '''出血性ショック'''   


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- '''通常、成人に1回250~500mL(人血清アルブミンとして11~22g)を緩徐に静脈内投与'''   
- '''通常、成人に1回250~500mL(人血清アルブミンとして11~22g)を緩徐に静脈内投与'''   
- '''投与速度:''' 毎分5~8mL以下   
- '''投与速度:''' 毎分5~8mL以下   
- '''投与期間:''' 3日間を目途に効果を評価し、継続の可否を判断   
- '''投与期間:''' 3日間を目途に効果を評価し、継続の可否を判断   


'''投与時の注意点:'''
'''投与時の注意点:'''
- '''急速輸注(10mL/分以上)は血圧低下を招く可能性があるため注意'''   
- '''急速輸注(10mL/分以上)は血圧低下を招く可能性があるため注意'''   
- '''本剤の大量使用はナトリウム負荷のリスクがあるため注意'''   
- '''本剤の大量使用はナトリウム負荷のリスクがあるため注意'''   


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''ショック(頻度不明)''' → 速やかに救急対応   
- '''ショック(頻度不明)''' → 速やかに救急対応   
- '''アナフィラキシー(頻度不明)''' → 適切なアレルギー対応を実施   
- '''アナフィラキシー(頻度不明)''' → 適切なアレルギー対応を実施   
- '''ナトリウム負荷による高血圧・浮腫(頻度不明)''' → 定期的なモニタリングを推奨   
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'''併用禁忌:'''
'''併用禁忌:'''
- '''該当なし'''   
- '''該当なし'''   


'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''利尿剤(フロセミド)''' → ナトリウム排泄による体液バランス変化   
- '''利尿剤(フロセミド)''' → ナトリウム排泄による体液バランス変化   
- '''降圧剤(ACE阻害薬、ARB)''' → 血圧変動リスク   
- '''降圧剤(ACE阻害薬、ARB)''' → 血圧変動リスク   


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'''副作用管理フロー:'''
'''副作用管理フロー:'''
- '''ショック・アナフィラキシー発生時''' → 直ちに投与中止、アドレナリン静注   
- '''ショック・アナフィラキシー発生時''' → 直ちに投与中止、アドレナリン静注   
- '''ナトリウム負荷による浮腫発現''' → 利尿剤の適宜使用を検討   
- '''ナトリウム負荷による浮腫発現''' → 利尿剤の適宜使用を検討   


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'''Q1. 服用タイミングは?'''   
'''Q1. 服用タイミングは?'''   
A1. '''静脈内投与のみ。通常、急性期やショック時に使用される。'''   
A1. '''静脈内投与のみ。通常、急性期やショック時に使用される。'''   


'''Q2. 効果が出るまでの時間は?'''   
'''Q2. 効果が出るまでの時間は?'''   
A2. '''通常、投与後30分以内に循環血漿量増加効果が認められる。'''   
A2. '''通常、投与後30分以内に循環血漿量増加効果が認められる。'''   


'''Q3. 小児への適用は?'''   
'''Q3. 小児への適用は?'''   
A3. '''体重に応じた適正量の調整が必要。適応症に基づき医師の判断で投与可能。'''   
A3. '''体重に応じた適正量の調整が必要。適応症に基づき医師の判断で投与可能。'''   


'''インタビューフォーム'''   
'''インタビューフォーム'''   
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=577
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=577

2025年2月19日 (水) 06:19時点における版



基本情報

販売名: 献血アルブミネート4.4%静注 4.4g/100mL・11g/250mL

一般名: 加熱人血漿たん白 (Human Plasma Protein Fraction)

製造販売元: 武田薬品工業株式会社

薬効分類: 血漿増量剤

規制区分: 特定生物由来製品、処方箋医薬品


献血アルブミネート4.4%静注 4.4g アディノベイト静注用キット 11g

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- アルブミン製剤の使用指針: 血漿膠質浸透圧維持および循環血漿量確保の有効性を確認

- 血液製剤の使用ガイドライン: 低アルブミン血症やショック時の適応を整理

効能・用法

適応症:

- アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群など)およびアルブミン合成低下(肝硬変症など)による低アルブミン血症

- 出血性ショック

用法・用量:

- 通常、成人に1回250~500mL(人血清アルブミンとして11~22g)を緩徐に静脈内投与

- 投与速度: 毎分5~8mL以下

- 投与期間: 3日間を目途に効果を評価し、継続の可否を判断

投与時の注意点:

- 急速輸注(10mL/分以上)は血圧低下を招く可能性があるため注意

- 本剤の大量使用はナトリウム負荷のリスクがあるため注意

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- ショック(頻度不明) → 速やかに救急対応

- アナフィラキシー(頻度不明) → 適切なアレルギー対応を実施

- ナトリウム負荷による高血圧・浮腫(頻度不明) → 定期的なモニタリングを推奨

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- 利尿剤(フロセミド) → ナトリウム排泄による体液バランス変化

- 降圧剤(ACE阻害薬、ARB) → 血圧変動リスク

緊急時対応

副作用管理フロー:

- ショック・アナフィラキシー発生時 → 直ちに投与中止、アドレナリン静注

- ナトリウム負荷による浮腫発現 → 利尿剤の適宜使用を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. 服用タイミングは?

A1. 静脈内投与のみ。通常、急性期やショック時に使用される。

Q2. 効果が出るまでの時間は?

A2. 通常、投与後30分以内に循環血漿量増加効果が認められる。

Q3. 小児への適用は?

A3. 体重に応じた適正量の調整が必要。適応症に基づき医師の判断で投与可能。

インタビューフォーム https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=577