献血アルブミネート4.4%静注 4.4g/100mL・11g/250mL
基本情報
販売名: 献血アルブミネート4.4%静注 4.4g/100mL・11g/250mL
一般名: 加熱人血漿たん白 (Human Plasma Protein Fraction)
製造販売元: 武田薬品工業株式会社
薬効分類: 血漿増量剤
規制区分: 特定生物由来製品、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- アルブミン製剤の使用指針: 血漿膠質浸透圧維持および循環血漿量確保の有効性を確認
- 血液製剤の使用ガイドライン: 低アルブミン血症やショック時の適応を整理
効能・用法
適応症:
- アルブミンの喪失(熱傷、ネフローゼ症候群など)およびアルブミン合成低下(肝硬変症など)による低アルブミン血症
- 出血性ショック
用法・用量:
- 通常、成人に1回250~500mL(人血清アルブミンとして11~22g)を緩徐に静脈内投与
- 投与速度: 毎分5~8mL以下
- 投与期間: 3日間を目途に効果を評価し、継続の可否を判断
投与時の注意点:
- 急速輸注(10mL/分以上)は血圧低下を招く可能性があるため注意
- 本剤の大量使用はナトリウム負荷のリスクがあるため注意
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- ショック(頻度不明) → 速やかに救急対応
- アナフィラキシー(頻度不明) → 適切なアレルギー対応を実施
- ナトリウム負荷による高血圧・浮腫(頻度不明) → 定期的なモニタリングを推奨
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
- 利尿剤(フロセミド) → ナトリウム排泄による体液バランス変化
- 降圧剤(ACE阻害薬、ARB) → 血圧変動リスク
緊急時対応
副作用管理フロー:
- ショック・アナフィラキシー発生時 → 直ちに投与中止、アドレナリン静注
- ナトリウム負荷による浮腫発現 → 利尿剤の適宜使用を検討
FAQ(よくある質問)
Q1. 服用タイミングは?
A1. 静脈内投与のみ。通常、急性期やショック時に使用される。
Q2. 効果が出るまでの時間は?
A2. 通常、投与後30分以内に循環血漿量増加効果が認められる。
Q3. 小児への適用は?
A3. 体重に応じた適正量の調整が必要。適応症に基づき医師の判断で投与可能。
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