「レパーサ皮下注 140mg, 420mg」の版間の差分

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ページの作成:「Category:D10557 エボロクマブ (遺伝子組換え) (JAN) {{#set: | 販売名 = レパーサ皮下注 140mg, 420mg | 一般名 = エボロクマブ(遺伝子組換え)(Evolocumab) | 製造販売元 = アムジェン株式会社 | 販売提携会社 = アステラス製薬株式会社 | 薬効分類 = PCSK9阻害剤 | 規制区分 = 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること) | 承認年月…」
 
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'''規制区分:''' 生物由来製品、処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''適応症:'''   
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- '''家族性高コレステロール血症(ヘテロ接合体、ホモ接合体)'''
- '''家族性高コレステロール血症(ヘテロ接合体、ホモ接合体)'''
- '''高コレステロール血症(心血管イベントリスクが高く、スタチン等の治療で効果不十分な場合)'''
- '''高コレステロール血症(心血管イベントリスクが高く、スタチン等の治療で効果不十分な場合)'''


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- '''家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体・高コレステロール血症'''
- '''家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体・高コレステロール血症'''
   - '''140mgを2週間に1回 または 420mgを4週間に1回 皮下注'''
   - '''140mgを2週間に1回 または 420mgを4週間に1回 皮下注'''
- '''家族性高コレステロール血症ホモ接合体'''
- '''家族性高コレステロール血症ホモ接合体'''
   - '''420mgを4週間に1回 皮下注'''
   - '''420mgを4週間に1回 皮下注'''
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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''糖尿病:''' 1.4%
- '''糖尿病:''' 1.4%
- '''注射部位反応:''' 1.4%
- '''注射部位反応:''' 1.4%
- '''肝機能異常:''' 1.0%
- '''肝機能異常:''' 1.0%
- '''筋肉痛:''' 0.8%
- '''筋肉痛:''' 0.8%
- '''アナフィラキシー:''' 頻度不明
- '''アナフィラキシー:''' 頻度不明


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- '''上気道感染症:''' 5.5%
- '''上気道感染症:''' 5.5%
- '''関節痛:''' 2.3%
- '''関節痛:''' 2.3%
- '''頭痛:''' 1.8%
- '''頭痛:''' 1.8%
- '''CK上昇:''' 0.6%
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'''併用禁忌:'''
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- '''特になし'''
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'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''他の脂質低下薬(スタチン、エゼチミブ)''' → LDL-C低下効果の増強
- '''他の脂質低下薬(スタチン、エゼチミブ)''' → LDL-C低下効果の増強


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'''糖尿病発生時の管理:'''
'''糖尿病発生時の管理:'''
- 速やかに血糖値をモニタリングし、糖尿病治療を適用
- 速やかに血糖値をモニタリングし、糖尿病治療を適用


'''アナフィラキシー発生時の管理:'''
'''アナフィラキシー発生時の管理:'''
- 直ちに投与中止し、アドレナリン投与を検討
- 直ちに投与中止し、アドレナリン投与を検討


'''肝機能異常発生時の管理:'''
'''肝機能異常発生時の管理:'''
- 肝酵素値をモニタリングし、重篤な異常時は投与中止を検討
- 肝酵素値をモニタリングし、重篤な異常時は投与中止を検討


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'''Q1. レパーサはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. レパーサはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''スタチン等の治療でLDL-Cが十分に低下しない高コレステロール血症患者に適応。'''   
A1. '''スタチン等の治療でLDL-Cが十分に低下しない高コレステロール血症患者に適応。'''   


'''Q2. 服用時の注意点は?'''   
'''Q2. 服用時の注意点は?'''   
A2. '''皮下注射のため、適切な指導のもと自己注射が可能。冷蔵保存が必要。'''   
A2. '''皮下注射のため、適切な指導のもと自己注射が可能。冷蔵保存が必要。'''   


'''Q3. 他の脂質低下薬と併用可能か?'''   
'''Q3. 他の脂質低下薬と併用可能か?'''   
A3. '''スタチンやエゼチミブとの併用が可能で、より効果的にLDL-Cを低下させる。'''   
A3. '''スタチンやエゼチミブとの併用が可能で、より効果的にLDL-Cを低下させる。'''   



2025年2月25日 (火) 12:24時点における版



基本情報

販売名: レパーサ皮下注 140mg, 420mg

一般名: エボロクマブ(遺伝子組換え)(Evolocumab)

製造販売元: アムジェン株式会社

販売提携会社: アステラス製薬株式会社

薬効分類: PCSK9阻害剤

規制区分: 生物由来製品、処方箋医薬品

レパーサ皮下注 140mg

クリニカルエビデンス

主要臨床試験: - YUKAWA-1試験(国内第II相試験)

 - 対象: 高LDLコレステロール血症患者(n=310)
 - 結果: LDL-Cの平均低下率 70mg群 -41.5%、140mg群 -57.4%(p<0.001)

- YUKAWA-2試験(国内第III相試験)

 - 対象: 高LDLコレステロール血症患者(n=404)
 - 結果: LDL-Cの平均低下率 140mg群 -63.7%、420mg群 -64.4%(p<0.001)

- OSLER-1 & OSLER-2試験(長期試験)

 - 対象: 国際共同試験(n=4,802)
 - 結果: 48週後のLDL-C低下率 420mg群 -59.2%

効能・用法

適応症:

- 家族性高コレステロール血症(ヘテロ接合体、ホモ接合体)

- 高コレステロール血症(心血管イベントリスクが高く、スタチン等の治療で効果不十分な場合)

用法・用量:

- 家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体・高コレステロール血症

 - 140mgを2週間に1回 または 420mgを4週間に1回 皮下注

- 家族性高コレステロール血症ホモ接合体

 - 420mgを4週間に1回 皮下注
 - 効果不十分な場合は 2週間に1回 皮下注

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 糖尿病: 1.4%

- 注射部位反応: 1.4%

- 肝機能異常: 1.0%

- 筋肉痛: 0.8%

- アナフィラキシー: 頻度不明

その他の副作用:

- 上気道感染症: 5.5%

- 関節痛: 2.3%

- 頭痛: 1.8%

- CK上昇: 0.6%

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- 他の脂質低下薬(スタチン、エゼチミブ) → LDL-C低下効果の増強

緊急時対応

糖尿病発生時の管理:

- 速やかに血糖値をモニタリングし、糖尿病治療を適用

アナフィラキシー発生時の管理:

- 直ちに投与中止し、アドレナリン投与を検討

肝機能異常発生時の管理:

- 肝酵素値をモニタリングし、重篤な異常時は投与中止を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. レパーサはどのような患者に適していますか?

A1. スタチン等の治療でLDL-Cが十分に低下しない高コレステロール血症患者に適応。

Q2. 服用時の注意点は?

A2. 皮下注射のため、適切な指導のもと自己注射が可能。冷蔵保存が必要。

Q3. 他の脂質低下薬と併用可能か?

A3. スタチンやエゼチミブとの併用が可能で、より効果的にLDL-Cを低下させる。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/rpa/index_rpa-p-140