「イブグリース®皮下注 250 mg オートインジェクター・シリンジ」の版間の差分
Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D09633 レブリキズマブ (遺伝子組換え) (JAN) {{#set: | 販売名 = イブグリース®皮下注 250 mg オートインジェクター・シリンジ | 一般名 = レブリキズマブ(遺伝子組換え) (Lebrikizumab, Genetical Recombination) | 製造販売元 = 日本イーライリリー株式会社 | 薬効分類 = 抗ヒト IL-13 モノクローナル抗体製剤 | 規制区分 = 生物由来製品、劇薬、処方箋医薬品(…」 |
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- '''通常、成人および12歳以上の小児(体重40kg以上)には、初回および2週後に500 mg、その後4週以降は250 mgを2週間隔で皮下投与''' | - '''通常、成人および12歳以上の小児(体重40kg以上)には、初回および2週後に500 mg、その後4週以降は250 mgを2週間隔で皮下投与''' | ||
- '''患者の状態に応じ、4週以降は250 mgを4週間隔で皮下投与可能''' | - '''患者の状態に応じ、4週以降は250 mgを4週間隔で皮下投与可能''' | ||
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- '''本剤は皮下投与専用であり、静脈投与不可''' | - '''本剤は皮下投与専用であり、静脈投与不可''' | ||
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- '''免疫抑制剤(シクロスポリン等)''' → 免疫応答低下の可能性 | - '''免疫抑制剤(シクロスポリン等)''' → 免疫応答低下の可能性 | ||
- '''ワクチン''' → 生ワクチンとの併用は推奨されない | - '''ワクチン''' → 生ワクチンとの併用は推奨されない | ||
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- '''重篤な過敏症:''' 直ちに投与を中止し、適切な処置(アドレナリン投与など)を実施 | - '''重篤な過敏症:''' 直ちに投与を中止し、適切な処置(アドレナリン投与など)を実施 | ||
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- '''感染症:''' 免疫抑制作用が考慮されるため、感染徴候の早期発見が重要 | - '''感染症:''' 免疫抑制作用が考慮されるため、感染徴候の早期発見が重要 | ||
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'''Q1. イブグリースの作用機序は?''' | '''Q1. イブグリースの作用機序は?''' | ||
A1. '''IL-13 に結合し、IL-13受容体を介したシグナル伝達を阻害することでアトピー性皮膚炎の症状を軽減する。''' | A1. '''IL-13 に結合し、IL-13受容体を介したシグナル伝達を阻害することでアトピー性皮膚炎の症状を軽減する。''' | ||
'''Q2. 妊婦への投与は可能か?''' | '''Q2. 妊婦への投与は可能か?''' | ||
A2. '''動物実験では胎児毒性の報告なし。ただし、ヒトでの安全性データが不足しているため慎重投与。''' | A2. '''動物実験では胎児毒性の報告なし。ただし、ヒトでの安全性データが不足しているため慎重投与。''' | ||
'''Q3. 保存方法は?''' | '''Q3. 保存方法は?''' | ||
A3. '''冷蔵保存(2~8℃)。凍結不可。''' | A3. '''冷蔵保存(2~8℃)。凍結不可。''' | ||
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https://medical.lilly.com/jp/ebglyss | https://medical.lilly.com/jp/ebglyss |
2025年3月19日 (水) 11:34時点における最新版
基本情報
販売名: イブグリース®皮下注 250 mg オートインジェクター・シリンジ
一般名: レブリキズマブ(遺伝子組換え) (Lebrikizumab, Genetical Recombination)
製造販売元: 日本イーライリリー株式会社
薬効分類: 抗ヒト IL-13 モノクローナル抗体製剤
規制区分: 生物由来製品、劇薬、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 海外第III相試験(ADvocate1, ADvocate2)
- 対象: 中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者 - 主要評価項目: 16週時のIGA(Investigator’s Global Assessment)スコアおよびEASI-75達成率 - 結果: レブリキズマブQ2W群はプラセボ群に対し、IGA(0,1)達成率およびEASI-75達成率が有意に高かった(p<0.001)
- 国内第III相試験(ADhere-J)
- 対象: 日本人アトピー性皮膚炎患者 - 主要評価項目: 16週時のEASI-75達成率 - 結果: レブリキズマブ併用群はプラセボ群と比較し、EASI-75達成率が有意に高かった
効能・用法
適応症:
- 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
用法・用量:
- 通常、成人および12歳以上の小児(体重40kg以上)には、初回および2週後に500 mg、その後4週以降は250 mgを2週間隔で皮下投与
- 患者の状態に応じ、4週以降は250 mgを4週間隔で皮下投与可能
特記事項:
- 本剤は皮下投与専用であり、静脈投与不可
- 投与前に皮膚の炎症が強い部位を避け、同一部位への繰り返し投与を避ける
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 重篤な過敏症(0.8%)
- 好酸球増加症(1.2%)
- 重篤な感染症(1.5%)
その他の副作用:
- 結膜炎(4.5%)
- 注射部位反応(3.8%)
- アレルギー性結膜炎(2.1%)
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
- 免疫抑制剤(シクロスポリン等) → 免疫応答低下の可能性
- ワクチン → 生ワクチンとの併用は推奨されない
緊急時対応
副作用管理フロー:
- 重篤な過敏症: 直ちに投与を中止し、適切な処置(アドレナリン投与など)を実施
- 好酸球増加症: 定期的な血液検査を実施し、異常が認められた場合は投与中止を検討
- 感染症: 免疫抑制作用が考慮されるため、感染徴候の早期発見が重要
FAQ(よくある質問)
Q1. イブグリースの作用機序は?
A1. IL-13 に結合し、IL-13受容体を介したシグナル伝達を阻害することでアトピー性皮膚炎の症状を軽減する。
Q2. 妊婦への投与は可能か?
A2. 動物実験では胎児毒性の報告なし。ただし、ヒトでの安全性データが不足しているため慎重投与。
Q3. 保存方法は?
A3. 冷蔵保存(2~8℃)。凍結不可。
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