イブグリース®皮下注 250 mg オートインジェクター・シリンジ

提供:医薬品DB



基本情報

販売名: イブグリース®皮下注 250 mg オートインジェクター・シリンジ

一般名: レブリキズマブ(遺伝子組換え) (Lebrikizumab, Genetical Recombination)

製造販売元: 日本イーライリリー株式会社

薬効分類: 抗ヒト IL-13 モノクローナル抗体製剤

規制区分: 生物由来製品、劇薬、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 海外第III相試験(ADvocate1, ADvocate2)

 - 対象: 中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者
 - 主要評価項目: 16週時のIGA(Investigator’s Global Assessment)スコアおよびEASI-75達成率
 - 結果: レブリキズマブQ2W群はプラセボ群に対し、IGA(0,1)達成率およびEASI-75達成率が有意に高かった(p<0.001)

- 国内第III相試験(ADhere-J)

 - 対象: 日本人アトピー性皮膚炎患者
 - 主要評価項目: 16週時のEASI-75達成率
 - 結果: レブリキズマブ併用群はプラセボ群と比較し、EASI-75達成率が有意に高かった

効能・用法

適応症:

- 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

用法・用量:

- 通常、成人および12歳以上の小児(体重40kg以上)には、初回および2週後に500 mg、その後4週以降は250 mgを2週間隔で皮下投与

- 患者の状態に応じ、4週以降は250 mgを4週間隔で皮下投与可能

特記事項:

- 本剤は皮下投与専用であり、静脈投与不可

- 投与前に皮膚の炎症が強い部位を避け、同一部位への繰り返し投与を避ける

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 重篤な過敏症(0.8%)

- 好酸球増加症(1.2%)

- 重篤な感染症(1.5%)

その他の副作用:

- 結膜炎(4.5%)

- 注射部位反応(3.8%)

- アレルギー性結膜炎(2.1%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- 免疫抑制剤(シクロスポリン等) → 免疫応答低下の可能性

- ワクチン → 生ワクチンとの併用は推奨されない

緊急時対応

副作用管理フロー:

- 重篤な過敏症: 直ちに投与を中止し、適切な処置(アドレナリン投与など)を実施

- 好酸球増加症: 定期的な血液検査を実施し、異常が認められた場合は投与中止を検討

- 感染症: 免疫抑制作用が考慮されるため、感染徴候の早期発見が重要

FAQ(よくある質問)

Q1. イブグリースの作用機序は?

A1. IL-13 に結合し、IL-13受容体を介したシグナル伝達を阻害することでアトピー性皮膚炎の症状を軽減する。

Q2. 妊婦への投与は可能か?

A2. 動物実験では胎児毒性の報告なし。ただし、ヒトでの安全性データが不足しているため慎重投与。

Q3. 保存方法は?

A3. 冷蔵保存(2~8℃)。凍結不可。

製品ページ

https://medical.lilly.com/jp/ebglyss