「マイスリー錠 5mg, 10mg」の版間の差分

提供:医薬品DB
ページの作成:「Category:D00706 ゾルピデム酒石酸塩 (JP18) {{#set: | 販売名 = マイスリー錠 5mg, 10mg | 一般名 = ゾルピデム酒石酸塩(Zolpidem Tartrate) | 製造販売元 = アステラス製薬株式会社 | 薬効分類 = 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 | 規制区分 = 向精神薬(第三種向精神薬)、習慣性医薬品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること) | 承認年月日 = 2000…」
 
画像タグ削除の自動処理
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
25行目: 25行目:


'''規制区分:''' 向精神薬(第三種向精神薬)、習慣性医薬品、処方箋医薬品   
'''規制区分:''' 向精神薬(第三種向精神薬)、習慣性医薬品、処方箋医薬品   


== '''クリニカルエビデンス''' ==
== '''クリニカルエビデンス''' ==


'''主要臨床試験:'''
'''主要臨床試験:'''
- '''国内第III相試験'''
- '''国内第III相試験'''
   - '''対象:''' 不眠症患者(n=205)
   - '''対象:''' 不眠症患者(n=205)
41行目: 44行目:


'''適応症:'''   
'''適応症:'''   
- '''不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症を除く)'''
- '''不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症を除く)'''


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- 通常、成人には '''5~10mgを就寝直前に経口投与'''   
- 通常、成人には '''5~10mgを就寝直前に経口投与'''   
- 高齢者には '''5mgから開始し、10mgを超えない'''   
- 高齢者には '''5mgから開始し、10mgを超えない'''   


50行目: 56行目:


'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''依存性・離脱症状:''' 頻度不明
- '''依存性・離脱症状:''' 頻度不明
- '''精神症状:''' 0.5%(幻覚、妄想、錯乱)
- '''精神症状:''' 0.5%(幻覚、妄想、錯乱)
- '''もうろう状態:''' 0.8%
- '''もうろう状態:''' 0.8%
- '''一過性前向性健忘:''' 1.0%
- '''一過性前向性健忘:''' 1.0%
- '''睡眠随伴症状(夢遊症状など):''' 1.2%
- '''睡眠随伴症状(夢遊症状など):''' 1.2%
- '''呼吸抑制:''' 頻度不明
- '''呼吸抑制:''' 頻度不明
- '''肝機能障害:''' 0.3%
- '''肝機能障害:''' 0.3%


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- '''ふらつき:''' 5.4%
- '''ふらつき:''' 5.4%
- '''眠気:''' 4.2%
- '''眠気:''' 4.2%
- '''倦怠感:''' 3.1%
- '''倦怠感:''' 3.1%
- '''悪心:''' 2.8%
- '''悪心:''' 2.8%


67行目: 84行目:


'''併用禁忌:'''
'''併用禁忌:'''
- '''特になし'''
- '''特になし'''


'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール等)''' → 血中濃度上昇の可能性
- '''CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール等)''' → 血中濃度上昇の可能性
- '''中枢抑制作用を持つ薬剤(ベンゾジアゼピン系、アルコール等)''' → 相加作用による鎮静作用の増強
- '''中枢抑制作用を持つ薬剤(ベンゾジアゼピン系、アルコール等)''' → 相加作用による鎮静作用の増強


76行目: 96行目:


'''もうろう状態発生時の管理:'''
'''もうろう状態発生時の管理:'''
- 速やかに投与中止し、安全な環境で安静を確保
- 速やかに投与中止し、安全な環境で安静を確保


'''依存・離脱症状発生時の管理:'''
'''依存・離脱症状発生時の管理:'''
- 徐々に減量しながら離脱を図る
- 徐々に減量しながら離脱を図る


'''睡眠随伴症状(夢遊症状等)発生時の管理:'''
'''睡眠随伴症状(夢遊症状等)発生時の管理:'''
- 直ちに投与中止し、他剤への切り替えを検討
- 直ちに投与中止し、他剤への切り替えを検討


87行目: 110行目:


'''Q1. マイスリーはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. マイスリーはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒のある不眠症患者に適応。特に入眠困難な患者に有効。'''   
A1. '''入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒のある不眠症患者に適応。特に入眠困難な患者に有効。'''   


'''Q2. 食事の影響はあるか?'''   
'''Q2. 食事の影響はあるか?'''   
A2. '''空腹時投与が推奨され、食後投与では効果発現が遅れる可能性がある。'''   
A2. '''空腹時投与が推奨され、食後投与では効果発現が遅れる可能性がある。'''   


'''Q3. 服用時の注意点は?'''   
'''Q3. 服用時の注意点は?'''   
A3. '''服用後は速やかに就寝し、最低7時間の睡眠時間を確保すること。'''   
A3. '''服用後は速やかに就寝し、最低7時間の睡眠時間を確保すること。'''   



2025年3月19日 (水) 11:44時点における最新版



基本情報

販売名: マイスリー錠 5mg, 10mg

一般名: ゾルピデム酒石酸塩(Zolpidem Tartrate)

製造販売元: アステラス製薬株式会社

薬効分類: 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

規制区分: 向精神薬(第三種向精神薬)、習慣性医薬品、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第III相試験

 - 対象: 不眠症患者(n=205)
 - 結果: 14日後の入眠潜時短縮、睡眠持続時間の延長
 - 有効率: 中等度改善以上の割合 10mg群 60.0%、5mg群 52.6%

- 国際共同試験

 - 対象: 欧米の不眠症患者(n=1,500以上)
 - 結果: 速効性・短時間作用の特徴が確認される

効能・用法

適応症:

- 不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症を除く)

用法・用量:

- 通常、成人には 5~10mgを就寝直前に経口投与

- 高齢者には 5mgから開始し、10mgを超えない

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 依存性・離脱症状: 頻度不明

- 精神症状: 0.5%(幻覚、妄想、錯乱)

- もうろう状態: 0.8%

- 一過性前向性健忘: 1.0%

- 睡眠随伴症状(夢遊症状など): 1.2%

- 呼吸抑制: 頻度不明

- 肝機能障害: 0.3%

その他の副作用:

- ふらつき: 5.4%

- 眠気: 4.2%

- 倦怠感: 3.1%

- 悪心: 2.8%

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール等) → 血中濃度上昇の可能性

- 中枢抑制作用を持つ薬剤(ベンゾジアゼピン系、アルコール等) → 相加作用による鎮静作用の増強

緊急時対応

もうろう状態発生時の管理:

- 速やかに投与中止し、安全な環境で安静を確保

依存・離脱症状発生時の管理:

- 徐々に減量しながら離脱を図る

睡眠随伴症状(夢遊症状等)発生時の管理:

- 直ちに投与中止し、他剤への切り替えを検討

FAQ(よくある質問)

Q1. マイスリーはどのような患者に適していますか?

A1. 入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒のある不眠症患者に適応。特に入眠困難な患者に有効。

Q2. 食事の影響はあるか?

A2. 空腹時投与が推奨され、食後投与では効果発現が遅れる可能性がある。

Q3. 服用時の注意点は?

A3. 服用後は速やかに就寝し、最低7時間の睡眠時間を確保すること。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/mys/index_mys-5