「スーグラ錠 25mg, スーグラ錠 50mg」の版間の差分

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'''規制区分:''' 処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''第III相試験(2型糖尿病患者)'''
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   - '''対象:''' 日本人2型糖尿病患者
   - '''対象:''' 日本人2型糖尿病患者
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'''適応症:'''   
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- '''2型糖尿病'''
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- '''1型糖尿病(インスリン製剤との併用)'''
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'''用法・用量:'''   
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- '''2型糖尿病'''
- '''2型糖尿病'''
   - 通常、成人には '''50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与'''
   - 通常、成人には '''50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与'''
   - 効果不十分な場合は100mg/日に増量可能
   - 効果不十分な場合は100mg/日に増量可能
- '''1型糖尿病(インスリン製剤併用)'''
- '''1型糖尿病(インスリン製剤併用)'''
   - 通常、成人には '''50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与'''
   - 通常、成人には '''50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与'''
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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''低血糖:''' 1型糖尿病患者において特に注意
- '''低血糖:''' 1型糖尿病患者において特に注意
- '''腎盂腎炎:''' 頻度不明
- '''腎盂腎炎:''' 頻度不明
- '''フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎):''' 頻度不明
- '''フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎):''' 頻度不明
- '''敗血症:''' 頻度不明
- '''敗血症:''' 頻度不明
- '''脱水:''' 5%以上
- '''脱水:''' 5%以上
- '''ケトアシドーシス:''' 頻度不明
- '''ケトアシドーシス:''' 頻度不明
- '''ショック、アナフィラキシー:''' 頻度不明
- '''ショック、アナフィラキシー:''' 頻度不明


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- 頻尿(32.9%)
- 頻尿(32.9%)
- 口渇(20%)
- 口渇(20%)
- 便秘(15%)
- 便秘(15%)
- 体重減少(10%)
- 体重減少(10%)
- 尿路感染(5%)
- 尿路感染(5%)
- 陰部そう痒症(5%)
- 陰部そう痒症(5%)


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'''併用禁忌:'''
'''併用禁忌:'''
- '''特になし'''
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'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''インスリン製剤、スルホニルウレア剤''' → 低血糖リスク増加
- '''インスリン製剤、スルホニルウレア剤''' → 低血糖リスク増加
- '''降圧剤(利尿剤等)''' → 脱水リスク増加
- '''降圧剤(利尿剤等)''' → 脱水リスク増加


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'''低血糖発生時の管理:'''
'''低血糖発生時の管理:'''
- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)
- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)
- インスリン併用患者では投与量調整を検討
- インスリン併用患者では投与量調整を検討


'''脱水の対応:'''
'''脱水の対応:'''
- 水分補給を指導
- 水分補給を指導
- 重度の場合は補液を考慮
- 重度の場合は補液を考慮


'''ケトアシドーシス発生時の対応:'''
'''ケトアシドーシス発生時の対応:'''
- 投与中止を検討
- 投与中止を検討
- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携
- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携


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'''Q1. スーグラはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. スーグラはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''2型糖尿病患者、およびインスリン療法を受けている1型糖尿病患者(併用療法)に適応。'''   
A1. '''2型糖尿病患者、およびインスリン療法を受けている1型糖尿病患者(併用療法)に適応。'''   


'''Q2. 服用タイミングは?'''   
'''Q2. 服用タイミングは?'''   
A2. '''朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。'''   
A2. '''朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。'''   


'''Q3. 服薬中の注意点は?'''   
'''Q3. 服薬中の注意点は?'''   
A3. '''脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。'''   
A3. '''脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。'''   



2025年3月19日 (水) 11:39時点における最新版



基本情報

販売名: スーグラ錠 25mg, スーグラ錠 50mg

一般名: イプラグリフロジン L-プロリン(Ipragliflozin L-Proline)

製造販売元: アステラス製薬株式会社

販売提携: 寿製薬株式会社

薬効分類: SGLT2阻害剤(糖尿病治療薬)

規制区分: 処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 第III相試験(2型糖尿病患者)

 - 対象: 日本人2型糖尿病患者
 - 結果: HbA1c低下作用を確認、長期(52週)にわたり維持
 - 有効率: 主要エンドポイント達成率 60%以上

- 第III相試験(1型糖尿病患者)

 - 対象: インスリン療法を受けている1型糖尿病患者
 - 結果: HbA1c低下、総インスリン投与量の低下

効能・用法

適応症:

- 2型糖尿病

- 1型糖尿病(インスリン製剤との併用)

用法・用量:

- 2型糖尿病

 - 通常、成人には 50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与
 - 効果不十分な場合は100mg/日に増量可能

- 1型糖尿病(インスリン製剤併用)

 - 通常、成人には 50mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与
 - 効果不十分な場合は100mg/日に増量可能
 - インスリン製剤の中止は不可

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 低血糖: 1型糖尿病患者において特に注意

- 腎盂腎炎: 頻度不明

- フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎): 頻度不明

- 敗血症: 頻度不明

- 脱水: 5%以上

- ケトアシドーシス: 頻度不明

- ショック、アナフィラキシー: 頻度不明

その他の副作用:

- 頻尿(32.9%)

- 口渇(20%)

- 便秘(15%)

- 体重減少(10%)

- 尿路感染(5%)

- 陰部そう痒症(5%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- インスリン製剤、スルホニルウレア剤 → 低血糖リスク増加

- 降圧剤(利尿剤等) → 脱水リスク増加

緊急時対応

低血糖発生時の管理:

- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)

- インスリン併用患者では投与量調整を検討

脱水の対応:

- 水分補給を指導

- 重度の場合は補液を考慮

ケトアシドーシス発生時の対応:

- 投与中止を検討

- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携

FAQ(よくある質問)

Q1. スーグラはどのような患者に適していますか?

A1. 2型糖尿病患者、およびインスリン療法を受けている1型糖尿病患者(併用療法)に適応。

Q2. 服用タイミングは?

A2. 朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。

Q3. 服薬中の注意点は?

A3. 脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/sgl/index_sgl-25