「エビスタ錠 60mg」の版間の差分
提供：医薬品DB
Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D02217 ラロキシフェン塩酸塩 (JAN) {{#set: | 販売名 = エビスタ錠 60mg | 一般名 = ラロキシフェン塩酸塩 (Raloxifene Hydrochloride) | 製造販売元 = 日本イーライリリー株式会社 | 薬効分類 = 選択的エストロゲン受容体モジュレーター（SERM） | 規制区分 = 処方箋医薬品（注意－医師等の処方箋により使用すること） | 承認年月日 = 2004年1月29日 | 薬価基準…」 |
Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) 画像タグ削除の自動処理 |
||
| (同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
| 24行目: | 24行目: | ||
'''規制区分:''' 処方箋医薬品（注意－医師等の処方箋により使用すること） | '''規制区分:''' 処方箋医薬品（注意－医師等の処方箋により使用すること） | ||
== '''クリニカルエビデンス''' == | == '''クリニカルエビデンス''' == | ||
'''主要臨床試験:''' | '''主要臨床試験:''' | ||
- '''MORE試験（海外第III相試験）''' | - '''MORE試験（海外第III相試験）''' | ||
- '''対象:''' 閉経後骨粗鬆症患者（7,705例） | - '''対象:''' 閉経後骨粗鬆症患者（7,705例） | ||
| 41行目: | 44行目: | ||
'''適応症:''' | '''適応症:''' | ||
- '''閉経後骨粗鬆症''' | - '''閉経後骨粗鬆症''' | ||
'''用法・用量:''' | '''用法・用量:''' | ||
- '''通常、ラロキシフェン塩酸塩として1日1回60mgを経口投与''' | - '''通常、ラロキシフェン塩酸塩として1日1回60mgを経口投与''' | ||
'''特記事項:''' | '''特記事項:''' | ||
- '''ビタミンDやカルシウムの併用が推奨される''' | - '''ビタミンDやカルシウムの併用が推奨される''' | ||
- '''静脈血栓塞栓症リスクがある患者は慎重に投与''' | - '''静脈血栓塞栓症リスクがある患者は慎重に投与''' | ||
| 53行目: | 60行目: | ||
'''重大な副作用と発生頻度:''' | '''重大な副作用と発生頻度:''' | ||
- '''静脈血栓塞栓症（0.4%）''' | - '''静脈血栓塞栓症（0.4%）''' | ||
- '''肝機能障害（1.0%未満）''' | - '''肝機能障害（1.0%未満）''' | ||
'''その他の副作用:''' | '''その他の副作用:''' | ||
- '''ほてり（4.3%）''' | - '''ほてり（4.3%）''' | ||
- '''下肢痙攣（3.3%）''' | - '''下肢痙攣（3.3%）''' | ||
- '''末梢性浮腫（0.65%）''' | - '''末梢性浮腫（0.65%）''' | ||
| 64行目: | 76行目: | ||
'''併用禁忌:''' | '''併用禁忌:''' | ||
- '''該当なし''' | - '''該当なし''' | ||
'''併用注意:''' | '''併用注意:''' | ||
- '''ワルファリン''' → 抗凝固作用の低下リスク | - '''ワルファリン''' → 抗凝固作用の低下リスク | ||
- '''エストロゲン製剤''' → 作用が拮抗する可能性 | - '''エストロゲン製剤''' → 作用が拮抗する可能性 | ||
| 73行目: | 88行目: | ||
'''副作用管理フロー:''' | '''副作用管理フロー:''' | ||
- '''静脈血栓塞栓症:''' 速やかに投与中止し、抗凝固療法を検討 | - '''静脈血栓塞栓症:''' 速やかに投与中止し、抗凝固療法を検討 | ||
- '''肝機能障害:''' 定期的に肝機能検査を実施し、異常時は投与中止 | - '''肝機能障害:''' 定期的に肝機能検査を実施し、異常時は投与中止 | ||
- '''重度のほてり:''' 生活指導や症状緩和薬を考慮 | - '''重度のほてり:''' 生活指導や症状緩和薬を考慮 | ||
| 80行目: | 98行目: | ||
'''Q1. 本剤の服用時間は？''' | '''Q1. 本剤の服用時間は？''' | ||
A1. '''食事の有無に関わらず、1日1回決まった時間に服用。''' | A1. '''食事の有無に関わらず、1日1回決まった時間に服用。''' | ||
'''Q2. 骨密度改善効果はいつから現れるか？''' | '''Q2. 骨密度改善効果はいつから現れるか？''' | ||
A2. '''約6ヶ月後に明確な改善が見られる。''' | A2. '''約6ヶ月後に明確な改善が見られる。''' | ||
'''Q3. 妊婦への使用は可能か？''' | '''Q3. 妊婦への使用は可能か？''' | ||
A3. '''禁忌。胎児への影響があるため使用不可。''' | A3. '''禁忌。胎児への影響があるため使用不可。''' | ||
2025年3月19日 (水) 11:35時点における最新版
基本情報
販売名: エビスタ錠 60mg
一般名: ラロキシフェン塩酸塩 (Raloxifene Hydrochloride)
製造販売元: 日本イーライリリー株式会社
薬効分類: 選択的エストロゲン受容体モジュレーター（SERM）
規制区分: 処方箋医薬品（注意－医師等の処方箋により使用すること）
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- MORE試験（海外第III相試験）
- 対象: 閉経後骨粗鬆症患者（7,705例） - 主要評価項目: 椎体骨折発生率の低下 - 結果: プラセボ群に比べ、新規椎体骨折の発生を55%（既存骨折なし）、30%（既存骨折あり）低減。
- 国内第III相試験
- 対象: 日本人閉経後骨粗鬆症患者 - 主要評価項目: 骨密度の変化 - 結果: 腰椎骨密度が有意に増加（+3.5%）
効能・用法
適応症:
- 閉経後骨粗鬆症
用法・用量:
- 通常、ラロキシフェン塩酸塩として1日1回60mgを経口投与
特記事項:
- ビタミンDやカルシウムの併用が推奨される
- 静脈血栓塞栓症リスクがある患者は慎重に投与
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 静脈血栓塞栓症（0.4%）
- 肝機能障害（1.0%未満）
その他の副作用:
- ほてり（4.3%）
- 下肢痙攣（3.3%）
- 末梢性浮腫（0.65%）
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
- ワルファリン → 抗凝固作用の低下リスク
- エストロゲン製剤 → 作用が拮抗する可能性
緊急時対応
副作用管理フロー:
- 静脈血栓塞栓症: 速やかに投与中止し、抗凝固療法を検討
- 肝機能障害: 定期的に肝機能検査を実施し、異常時は投与中止
- 重度のほてり: 生活指導や症状緩和薬を考慮
FAQ（よくある質問）
Q1. 本剤の服用時間は？
A1. 食事の有無に関わらず、1日1回決まった時間に服用。
Q2. 骨密度改善効果はいつから現れるか？
A2. 約6ヶ月後に明確な改善が見られる。
Q3. 妊婦への使用は可能か？
A3. 禁忌。胎児への影響があるため使用不可。
製品ページ
