エビスタ錠 60mg

提供:医薬品DB



基本情報

販売名: エビスタ錠 60mg

一般名: ラロキシフェン塩酸塩 (Raloxifene Hydrochloride)

製造販売元: 日本イーライリリー株式会社

薬効分類: 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

規制区分: 処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- MORE試験(海外第III相試験)

 - 対象: 閉経後骨粗鬆症患者(7,705例)
 - 主要評価項目: 椎体骨折発生率の低下
 - 結果: プラセボ群に比べ、新規椎体骨折の発生を55%(既存骨折なし)、30%(既存骨折あり)低減。

- 国内第III相試験

 - 対象: 日本人閉経後骨粗鬆症患者
 - 主要評価項目: 骨密度の変化
 - 結果: 腰椎骨密度が有意に増加(+3.5%)

効能・用法

適応症:

- 閉経後骨粗鬆症

用法・用量:

- 通常、ラロキシフェン塩酸塩として1日1回60mgを経口投与

特記事項:

- ビタミンDやカルシウムの併用が推奨される

- 静脈血栓塞栓症リスクがある患者は慎重に投与

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 静脈血栓塞栓症(0.4%)

- 肝機能障害(1.0%未満)

その他の副作用:

- ほてり(4.3%)

- 下肢痙攣(3.3%)

- 末梢性浮腫(0.65%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- ワルファリン → 抗凝固作用の低下リスク

- エストロゲン製剤 → 作用が拮抗する可能性

緊急時対応

副作用管理フロー:

- 静脈血栓塞栓症: 速やかに投与中止し、抗凝固療法を検討

- 肝機能障害: 定期的に肝機能検査を実施し、異常時は投与中止

- 重度のほてり: 生活指導や症状緩和薬を考慮

FAQ(よくある質問)

Q1. 本剤の服用時間は?

A1. 食事の有無に関わらず、1日1回決まった時間に服用。

Q2. 骨密度改善効果はいつから現れるか?

A2. 約6ヶ月後に明確な改善が見られる。

Q3. 妊婦への使用は可能か?

A3. 禁忌。胎児への影響があるため使用不可。

製品ページ

https://medical.lilly.com/jp/evista