Clinical snapshot

LH−RH注0.1mg「ニプロ」

ゴナドレリン酢酸塩注射液

添付文書改訂 2025年04月01日

効能・効果

  • 下垂体LH分泌機能検査

正常反応は個々の施設によって設定されるべきであるが、通常、正常人では投与後30分で血中LH値がピークに達し、ラジオイムノアッセイによる血中のそれは30mIU/mL以上になる。しかし、投与後30分の血中LH値だけで十分な判定ができないと考えられる場合は、投与後経時的に測定し、判定することが望ましい。 なお、判定にあたっては、以下の点を考慮することが望ましい。

  • 皮下・筋肉内注射時の血中LH反応は、静脈内注射時のそれより低いと考えられる。

  • 排卵期の女性は投与前血中レベルおよび投与後の血中LH反応が高く、小児では低い。

用法・用量

通常成人には、1回本剤1管を静脈内、皮下または筋肉内に注射する。 静脈内注射の場合は、生理食塩液、ブドウ糖注射液あるいは、注射用水5~10mLに混じて、徐々に注射する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1遺伝性果糖不耐症の患者

本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。

  1. 9.1.2下垂体腺腫患者

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性は投与しないことが望ましい。動物実験で流産(マウス:0.04mg/kg)若しくは分娩遅延(マウス:0.02mg/kg、ラット:0.04mg/kg)が認められている。

9.6 授乳婦

診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
月経早期発来 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 測定法

下垂体前葉を刺激してLH(luteinizing hormone)及びFSH(follicle stimulating hormone)の分泌を促進する2),3),4),5),6),7),8),9)。

18.2 LH分泌促進作用

健康成人男子に100μg静脈内投与したとき、血中LH値は10分後より上昇し、30分後に最大(80.3±18.5mIU/mL)に達し、以後漸減する8)。

18.3 FSH分泌促進作用

健康成人男子に100μg静脈内投与したとき、血中FSH値は10分後より上昇し、30分後に最大(19.0±11.6mIU/mL)に達し、以後漸減する8)。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人4例(男2、女2)及び間脳下垂体疾患患者6例(男3、女3)にLH-RHを100μg静脈内投与した場合、血中第一半減期は5.3分、第二半減期は27.4分で健康群と患者群に差は認められない1)。

16.5 排泄

健康成人4例(男2、女2)及び間脳下垂体疾患患者6例(男3、女3)にLH-RHを100μg静脈内投与した場合、静注後24時間までに投与量の1.6%(10例平均)が尿中へ排泄される1)。