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20%マンニットール注射液「YD」

D-マンニトール注射液

添付文書改訂 2026年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

急性頭蓋内血腫のある患者[急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認しない限り、本剤を投与しないこと。]

効能・効果

  • 術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療する場合

  • 脳圧降下及び脳容積の縮小を必要とする場合

  • 眼内圧降下を必要とする場合

用法・用量

D-マンニトールとして、通常1回体重1kg当り1.0~3.0g(5~15mL)を点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、D-マンニトールとして1日量200gまでとする。投与速度は100mL/3~10分とする。

使用上の注意

著明な乏尿又は腎機能が不十分と思われる患者への使用に際して、以下の負荷テスト(マンニトールテスト)を行うことが望ましい。

  • 負荷テスト(マンニトールテスト)

マンニトール注射液の0.2g/kgあるいは12.5gを3~5分間かけて1回投与する。少なくとも1時間当たり30~50mLの尿量が2~3時間出るようならば、腎機能は十分と考えられるので治療を開始する。もし十分な尿量が得られなければ、もう1回同量投与する。2回投与しても尿量が十分でなければ、マンニトールによる治療は中止する。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1脱水状態の患者

本剤の利尿作用により症状が悪化することがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1尿閉又は糖尿病性腎症等の腎機能障害のある患者

腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血液量が増加することにより、急性腎障害があらわれることがある。

  1. 9.2.2全身性疾患(心疾患、肝疾患など)により腎機能が低下している患者

腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血液量が増加することにより、急性腎障害があらわれることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
めまい注1) 頻度不明
口渇 頻度不明
悪寒 頻度不明
悪心注1) 頻度不明
胸部圧迫感 頻度不明
電解質失調等の脱水症状 頻度不明
頭痛注1) 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

マンニトールの薬理作用は浸透圧利尿作用である。静注されたマンニトールは、ほとんど代謝を受けずに腎糸球体からろ過され、尿細管からほとんど再吸収されず尿中に排泄される。

18.2 急性腎不全の予防及び治療効果

ラット(Sprague-Dawley)、イヌ(Mongrel)及びウサギ(家兎)の実験的急性腎不全にマンニトールを投与したところ、投与群は無投与群に比し有意に死亡率が低下した2),3),4)。

18.3 脳圧降下作用

イヌに実験的脳浮腫を作成し、マンニトールを投与すると脳脊髄液圧降下作用を示した5)。

18.4 眼圧降下作用

健常人にマンニトールを投与すると眼内圧降下作用を示した6)。

薬物動態

16.1 血中濃度

雑種成猫5匹に0.667mL/kg/minの速度で静脈内投与を行うと、マンニトール血中濃度は投与時間中急速に上昇し、投与15分(終了直後)に最高血中濃度(11.21±0.54mg/mL)に達した。消失半減期は60.23±13.38分であった1)。