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ヴィーンF輸液

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添付文書改訂 2022年10月01日

効能・効果

循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正、代謝性アシドーシスの補正

用法・用量

通常、成人1回500mL~1,000mLを点滴静注する。投与速度は1時間あたり10mL/kg体重以下とする。なお、年齢、症状、体重に応じて適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心不全の患者

循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2高張性脱水症の患者

水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.3閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者

水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
末梢の浮腫 頻度不明
肺水腫 頻度不明
脳浮腫 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

本剤は水分及び電解質の補給効果を示す。

18.2 血液ガス、代謝性アシドーシス、循環動態、血中電解質に及ぼす作用

出血性ショック下のビーグル犬に本剤を投与し、血液ガス、代謝性アシドーシス、循環動態、血中電解質に対する効果について検討した。

  1. 18.2.1血液ガス、代謝性アシドーシスに及ぼす作用

本剤投与後、低下したpHは漸次上昇し、Base Excess(B.E.)は投与直後より上昇が認められた。乳酸値は漸次低下し、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)は漸次上昇する傾向を示した。低下したHCO3-は投与後に漸次上昇した16)。

  1. 18.2.2循環動態、血中電解質に及ぼす作用

上昇傾向がみられた血糖値は、本剤投与と共に低下し、投与後60~90分で脱血前値に復し、インスリン値は本剤投与後に漸次低下した。収縮期血圧及び拡張期血圧は本剤の投与により漸次上昇し、投与後90分においてほぼ脱血前値に復し、腎動脈血流量及び椎骨動脈血流量は漸次増加し、心拍数に変化はみられなかった。血中Na濃度は低下傾向、血中K濃度は上昇傾向を示したが、投与後15分には脱血前値に復し、血中Cl濃度の著明な変化は認められなかった。また、低下していた尿量は本剤投与によって漸次増加した16)。

薬物動態

16.1 血中濃度

全身麻酔下手術待機症例11例に1mmol/mL酢酸ナトリウム液10mLを投与した結果、酢酸の半減期(t1/2)は2.20±0.74分、分布容積(Vd)は53.4±12.6mL/kgであった1)。

16.3 分布

無麻酔ラットの尾静脈内に非絶食下で〔1-14C〕-酢酸Na1mEq/kgを急速投与した結果、6時間後の14Cの臓器分布では肝・副腎に多く、DL-乳酸Na群と比べて脂肪組織、脳、肺への取込みが多かった。また肝ホモジネート分画の検討では14Cは比較的脂質に多く取込まれた2)。

16.5 排泄

無麻酔ラットの尾静脈内に非絶食下で〔1-14C〕-酢酸Na1mEq/kgを急速投与した結果、14C投与総量に対する累積呼気14CO2排出率は30分で35%、1時間で59%、2時間で66%、6時間で69%であった。この累積呼気排出率と比較して、低投与量の1μEq/kg投与群では1時間までは高いが、6時間では71%とほぼ同値となった。また、実験前24時間絶食の1mEq/kg群では2時間以降わずかに高く、6時間では74%と高値となった。これに対し,非絶食のDL-〔1-14C〕-乳酸Na1mEq/kg投与群では15分まで高く、また,L-〔1-14C〕-乳酸Na1mEq/kg投与群では全経過を通じて高く、6時間では72%と高値となった。14Cの尿中排泄は各群2%以下で有意差はなかった2)。