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【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1*本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2伝染性単核症の患者1)[発疹の発現頻度を高めるおそれがある。]
効能・効果
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ、梅毒トレポネーマ
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症
用法・用量
成人:アモキシシリン水和物として、通常1回250mg(力価)を1日3~4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児:アモキシシリン水和物として、通常1日20~40mg(力価)/kgを3~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。
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〈胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症〉
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アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びランソプラゾール併用の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びランソプラゾールとして1回30mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
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アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びラベプラゾールナトリウム併用の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びラベプラゾールナトリウムとして1回10mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
使用上の注意
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8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
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8.2*ショック、アナフィラキシー、アレルギー反応に伴う急性冠症候群、薬剤により誘発される胃腸炎症候群の発生を確実に予知できる方法はないが、事前に当該事象の既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認すること。
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8.3顆粒球減少、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
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8.4黄疸、AST、ALTの上昇等があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
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8.5急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
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9.1.2本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
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9.1.3経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1高度の腎障害のある患者
腎障害の程度に応じて投与量を減量し、投与の間隔をあけて使用すること。血中濃度が持続する。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、動物試験(ラット)において、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)、クラリスロマイシン(160mg/kg/日)及びランソプラゾール(50mg/kg/日)を併用投与すると、母動物での毒性の増強とともに胎児の発育抑制の増強が認められている。また、ラットにアモキシシリン水和物(400mg/kg/日以上)、クラリスロマイシン(50mg/kg/日以上)及びラベプラゾールナトリウム(25mg/kg/日)を4週間併用投与した試験で、雌で栄養状態の悪化が認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
| ワルファリンカリウム |
ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがある。 |
腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある。 |
| 経口避妊薬 |
経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。 |
腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている。 |
| プロベネシド |
本剤の血中濃度を増加させる。 |
本剤の尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。 |
| **メトトレキサート |
**メトトレキサートの副作用を増強させるおそれがある。 |
**メトトレキサートの尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 |
頻度 |
| カンジダ症 |
1%未満 |
| そう痒 |
頻度不明 |
| ビタミンB群欠乏症状(舌炎 |
1%未満 |
| ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症 |
1%未満 |
| ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱 |
頻度不明 |
| 下痢 |
1〜5%未満 |
| 全身倦怠感 |
頻度不明 |
| 出血傾向等) |
1%未満 |
| 口内炎 |
1%未満 |
| 口内炎 |
1%未満 |
| 嘔吐 |
1〜5%未満 |
| 好酸球増多 |
1〜5%未満 |
| 悪心 |
1〜5%未満 |
| 梅毒患者において |
頻度不明 |
| 病変部の増悪)が起こることがある。 |
頻度不明 |
| 発熱 |
1%未満 |
| 発疹 |
1〜5%未満 |
| 神経炎等) |
1%未満 |
| 線状IgA水疱症 |
頻度不明 |
| 腹痛 |
1〜5%未満 |
| 頭痛等の発現 |
頻度不明 |
| 食欲不振 |
1%未満 |
| 食欲不振 |
1〜5%未満 |
| 黒毛舌 |
頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
細菌の細胞壁の合成を阻害する。
18.2 抗菌作用
- 18.2.1in vitro抗菌作用
アモキシシリン水和物は、グラム陽性菌・陰性菌に抗菌力を示し、その最小発育阻止濃度は次のとおりである9)。
| 被験菌 |
最小発育阻止濃度(μg/mL) |
| Staphylococcus aureus ATCC 6538P |
0.05 |
| Staphylococcus aureusSmith |
0.1 |
| Staphylococcus epidermidisATCC 12228 |
0.39 |
| Streptococcus pneumoniae type III |
0.05 |
| Enterococcus faecalis ATCC 1263 |
0.39 |
| Escherichia coli NIHJ |
3.12 |
| Proteus mirabilis R |
>100 |
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18.2.2ヘリコバクター・ピロリに対する作用
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(1)殺菌的な抗菌作用を示す(in vitro)。
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(2)アモキシシリン水和物とクラリスロマイシンとの併用における抗菌力には、相乗又は相加作用が認められ、いずれの菌株においても拮抗作用は認められていない(in vitro)。
18.3 胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症に対するアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びランソプラゾールの3剤療法
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18.3.1アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンともにランソプラゾールとの併用により、経口投与後の胃組織中濃度の上昇が認められる(ラット)。
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18.3.2プロトンポンプインヒビターの強力な胃酸分泌抑制作用により胃内pHを上昇させることにより、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの抗菌活性が高まると考えられる。
薬物動態
16.1 血中濃度
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16.1.1健康成人(n=22)に空腹時125mg(力価)又は250mg(力価)を経口投与したとき、血清中濃度のピークは2時間後に見られ、それぞれ2.6、5.3μg/mLで以後漸減し、6時間後にはそれぞれ0.15、0.3μg/mLの値を示した4)。
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16.1.2アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びランソプラゾール併用時の薬物動態
健康成人(n=6)にアモキシシリン水和物として1回1,000mg(力価)注)、クラリスロマイシンとして1回400mg(力価)及びランソプラゾールとして1回30mgの3剤を同時に経口投与した場合、アモキシシリン水和物の血中濃度パラメータは表のとおりである。
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絶食下 |
| Tmax |
1.67±0.52hr |
| Cmax |
10.05±1.62μg/mL |
| T1/2 |
1.0±0.2hr |
| AUC |
29.04±7.15hr・μg/mL |
6例の平均値±標準偏差
なお、3剤併用時の3剤各々の血中濃度は単独投与時の血中濃度とほぼ同様の推移を示す。
また、健康成人(n=7)に3剤を同様の用量で同時に1日2回7日間反復経口投与した時、薬物動態に変化は認められていない。
16.3 分布
- 16.3.1乳汁中移行
授乳婦6例にアモキシシリン水和物として500mg(力価)注)単回経口投与後の乳汁中移行は投与後2~6時間後でtrace~0.6μg/mLであった5),6)。
16.4 代謝
ヒトの尿中には抗菌活性代謝物質を認めなかった7)。
16.5 排泄
健康成人(n=22)に空腹時125mg(力価)又は250mg(力価)を経口投与後、6時間までの尿中排泄率はそれぞれ54、62%であった4)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
本剤250mg(力価)を空腹時単回投与したときの最高血中濃度は腎機能正常例(2例)の3.5μg/mLに対し、慢性腎不全例(5例)では7.7μg/mLとなり、半減期はそれぞれ0.97時間、12.6時間であった8)。
注)「胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症」においては、アモキシシリン水和物としての承認用量は通常1回750mg(力価)である。また、「ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症」においては、アモキシシリン水和物としての承認用量は通常1回250mg(力価)である。