18.1 作用機序
細菌のDNAジャイレースに作用し、DNA合成を阻害する。抗菌作用は殺菌的であり、最小殺菌濃度は最小発育阻止濃度とほぼ一致している12)。
18.2 抗菌作用
- 18.2.1抗菌作用
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、バシラス属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、フラボバクテリウム属、アルカリゲネス属、アクネ菌に抗菌力を示す13)(in vitro)。
- 18.2.2実験的角膜感染症に対する治療効果
ウサギの角膜実質に緑膿菌あるいは表皮ブドウ球菌の臨床分離株を接種して作成した角膜感染症に対し、ロメフロン眼科耳科用液注7) 又は対照としてその基剤を点眼した試験では、ロメフロン眼科耳科用液群では角膜感染症状の抑制を示した14)。
- 18.2.3実験的中耳炎に対する治療効果
モルモットの中耳骨胞内に緑膿菌あるいは黄色ブドウ球菌の臨床分離株を接種して作成した中耳炎に対し、ロメフロン眼科耳科用液注7)又は対照としてその基剤を中耳骨胞内に注入した試験では、ロメフロン眼科耳科用液群では中耳炎の症状の抑制を示した15)。
注7)本剤(ロメフロンミニムス眼科耳科用液0.3%)に添加剤としてベンザルコニウム塩化物を含有する製剤
16.1 血中濃度
- 16.1.1点眼投与後の血中濃度
健康成人(10例)の左右眼の一方にロメフロン眼科耳科用液注1)、他方に0.5%ロメフロキサシン点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有)をそれぞれ1回2滴、1日4回14日間反復点眼投与注2)したとき、最終投与後1時間の血中濃度はいずれの被験者も定量下限値(5ng/mL)未満であった2)。
16.3 分布
- 16.3.1点眼投与後の房水中濃度
成人(白内障手術患者)にロメフロン眼科耳科用液注1)を1回1滴、1日5回注2)2日間点眼投与し、さらに、翌日に5分間隔で5回点眼投与したとき、房水中濃度は最終投与後90分に最高濃度を示し、その平均値は2.69μg/mL(n=6)であった3)。
- 16.3.2白色ウサギにおける点眼投与後の眼組織分布
白色ウサギの片眼にロメフロン眼科耳科用液注1)50μLを2回連続して点眼投与したとき、結膜嚢内濃度は投与後5分(1/12時間)から経時的に低下した4)。
図1 白色ウサギに点眼投与後の結膜嚢内濃度
白色ウサギの片眼にロメフロン眼科耳科用液を1回50μL、5分間隔で5回点眼投与したとき、外眼部組織の薬物濃度は角膜で最も高く、次いで、強膜、球結膜、眼瞼の順であった。水晶体及び硝子体中濃度は低く、血清中濃度はさらに低い値を示した4)。
図2 白色ウサギに点眼投与後の眼組織及び血清中濃度
- 16.3.3有色ウサギにおける点眼投与後の眼組織分布
有色ウサギの両眼にロメフロン眼科耳科用液注1)を1回50μL、4時間間隔で1日3回14日間点眼投与したとき、最終投与後24時間の眼組織中濃度は、虹彩・毛様体で23.3μg/g、脈絡膜で47.6μg/g、房水で0.016μg/mLであり、メラニン含有組織で高かった5)。
- 16.3.4モルモットにおける中耳腔内投与後の組織分布
モルモットにロメフロン眼科耳科用液注1)0.2mLを中耳腔内(骨胞内)投与したとき、中耳粘膜、外リンパ液、血清及び脳組織中濃度はいずれも、投与後1又は2時間に最高濃度を示した後、時間経過に伴って低下した6)。
図3 モルモットに中耳腔内投与後の組織中濃度
注1)本剤(ロメフロンミニムス眼科耳科用液0.3%)に添加剤としてベンザルコニウム塩化物を含有する製剤
注2)本剤の承認された用法及び用量は「通常、1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。」である。