高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
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2.3妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦
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2.4シクロスポリンを投与中の患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与を開始するが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより投与を開始してもよい。なお、年齢・症状により適宜増減し、投与開始後あるいは増量後、4週以降にLDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には、漸次10mgまで増量できる。10mgを投与してもLDL-コレステロール値の低下が十分でない、家族性高コレステロール血症患者などの重症患者に限り、さらに増量できるが、1日最大20mgまでとする。
使用上の注意
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8.1あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧、喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
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8.2投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
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8.3投与開始又は増量後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行うこと。
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8.4血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある以下の患者
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アルコール中毒患者
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甲状腺機能低下症の患者
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遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある患者
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薬剤性の筋障害の既往歴のある患者
- 9.1.2重症筋無力症又はその既往歴のある患者
重症筋無力症(眼筋型、全身型)が悪化又は再発することがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能検査値異常のある患者
本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
- 9.2.2腎障害又はその既往歴のある患者
横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能悪化があらわれることがある。
- 9.2.3重度の腎障害のある患者
本剤の血中濃度が高くなるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
- 急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
投与しないこと。これらの患者では、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤は主に肝臓に分布して作用するので、肝障害を悪化させるおそれがある。
- 9.3.2肝障害又はその既往歴のある患者
本剤は主に肝臓に分布して作用するので、肝障害又はその既往歴のある患者では、肝障害を悪化させるおそれがある。特に、Child-Pughスコアが8~9の患者では、血漿中濃度が他に比べて高かったとの報告がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更にヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3ヵ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
投与しないこと。ラットで乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
相互作用
- 本剤は、OATP1B1及びBCRPの基質である。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| シクロスポリン (サンディミュン、 ネオーラル等) |
シクロスポリンを投与されている心臓移植患者に併用したとき、シクロスポリンの血中濃度に影響はなかったが、本剤のAUC0-24hが健康成人に単独で反復投与したときに比べて約7倍上昇したとの報告がある。 | シクロスポリンがOATP1B1及びBCRP等の機能を阻害する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フィブラート系薬剤 • ベザフィブラート等 |
フェノフィブラートとの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。 | 両剤共に横紋筋融解症の報告がある。 危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者 |
| ニコチン酸 | 一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
| アゾール系抗真菌薬 • イトラコナゾール等 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
| マクロライド系抗生物質 • エリスロマイシン等 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
| *チカグレロル | *本剤の血漿中濃度上昇により横紋筋融解症やミオパチーのリスクが増加するおそれがある。 | *チカグレロルがBCRPを阻害することにより本剤の排出が阻害され、本剤の血漿中濃度が上昇する可能性がある1) 。 |
| クマリン系抗凝固剤 • ワルファリン |
抗凝血作用が増強することがある。本剤を併用する場合は、本剤の投与開始時及び用量変更時にも頻回にプロトロンビン時間国際標準比(INR)値等を確認し、必要に応じてワルファリンの用量を調節する等、注意深く投与すること。 | 機序は不明 |
| 制酸剤 • 水酸化マグネシウム・ 水酸化アルミニウム |
本剤の血中濃度が約50%に低下することが報告されている。本剤投与後2時間経過後に制酸剤を投与した場合には、本剤の血中濃度は非併用時の約80%であった。 | 機序は不明 |
| ロピナビル・リトナビル アタザナビル/リトナビル ダルナビル/リトナビル グレカプレビル・ピブレンタスビル |
本剤とロピナビル・リトナビルを併用したとき本剤のAUCが約2倍、Cmaxが約5倍、アタザナビル及びリトナビル両剤と本剤を併用したとき本剤のAUCが約3倍、Cmaxが7倍、ダルナビル及びリトナビル両剤と本剤を併用したとき本剤のAUCが約1.5倍、Cmaxが約2.4倍上昇したとの報告がある。また本剤とグレカプレビル・ピブレンタスビル注1) を併用したとき、本剤のAUCが約2.2倍、Cmaxが約5.6倍上昇したとの報告がある。 | 左記薬剤がOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| ダクラタスビル アスナプレビル ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル |
本剤とダクラタスビル、アスナプレビル、またはダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル注1)を併用したとき、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 | ダクラタスビル、ベクラブビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。また、アスナプレビルがOATP1B1、1B3の機能を阻害する可能性がある。 |
| グラゾプレビル/エルバスビル | 本剤とグラゾプレビル注1)及びエルバスビルを併用したとき、本剤のAUCが約2.3倍、Cmaxが約5.5倍上昇したとの報告がある。 | 左記薬剤がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| ソホスブビル・ベルパタスビル | 本剤とベルパタスビルを併用したとき、本剤のAUCが約2.7倍、Cmaxが約2.6倍上昇したとの報告がある。 | ベルパタスビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| ダロルタミド | 本剤とダロルタミドを併用したとき、本剤のAUCが5.2倍2) 、Cmaxが5.0倍上昇したとの報告がある。 | ダロルタミドがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| レゴラフェニブ | 本剤とレゴラフェニブを併用したとき、本剤のAUCが3.8倍、Cmaxが4.6倍上昇したとの報告がある。 | レゴラフェニブがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| カプマチニブ塩酸塩水和物 | 本剤とカプマチニブ塩酸塩水和物を併用したとき、本剤のAUCが約2.1倍、Cmaxが約3.0倍上昇したとの報告がある。 | カプマチニブ塩酸塩がBCRPの機能を阻害することにより、本剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
| バダデュスタット | 本剤とバダデュスタットを併用したとき、本剤のAUCが約2.5倍、Cmaxが約2.7倍上昇したとの報告がある。 | バダデュスタットがBCRPの機能を阻害することにより、本剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
| フェブキソスタット | 本剤とフェブキソスタットを併用したとき、本剤のAUCが約1.9倍、Cmaxが約2.1倍上昇したとの報告がある。 | フェブキソスタットがBCRPの機能を阻害することにより、本剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
| エルトロンボパグ | 本剤とエルトロンボパグを併用したとき、本剤のAUCが約1.6倍上昇したとの報告がある。 | エルトロンボパグがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| ホスタマチニブナトリウム水和物 | 本剤とホスタマチニブナトリウム水和物を併用したとき、本剤のAUCが1.96倍、Cmaxが1.88倍上昇したとの報告がある。 | ホスタマチニブナトリウム水和物がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| ロキサデュスタット | 本剤とロキサデュスタットを併用したとき、本剤のAUCが2.93倍、Cmaxが4.47倍上昇したとの報告がある。 | ロキサデュスタットがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| タファミジス | 本剤とタファミジスを併用したとき、本剤のAUCが1.97倍、Cmaxが1.86倍上昇したとの報告がある。 | タファミジスがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
| **ベルモスジル | **本剤とベルモスジルを併用したとき、本剤のAUC0-lastが4.62倍、Cmaxが3.59倍上昇したとの報告がある3) 。 | **ベルモスジルのBCRP及びOATP1B1阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| **モメロチニブ | **本剤とモメロチニブを併用したとき、本剤のAUCinfが2.7倍、Cmaxが3.2倍上昇したとの報告がある4) 。 | **モメロチニブのBCRP阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
注1)承認用量外の用量における試験結果に基づく。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇) | 頻度不明 |
| CK上昇 | 頻度不明 |
| HbA1c上昇 | 1%未満 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 健忘 | 1%未満 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 嘔気 | 頻度不明 |
| 女性化乳房 | 頻度不明 |
| 悪夢等) | 1%未満 |
| 抑うつ | 1%未満 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 無力症 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 睡眠障害(不眠 | 1%未満 |
| 筋痙攣 | 1%未満 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 肝機能異常(AST上昇 | 頻度不明 |
| 腎機能異常(BUN上昇 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 膵炎 | 1%未満 |
| 苔癬様皮疹 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 蛋白尿注2) | 頻度不明 |
| 血清クレアチニン上昇) | 頻度不明 |
| 血糖値上昇 | 1%未満 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ロスバスタチンカルシウムはスタチン類の1つである。スタチン類は、メバロン酸類似の構造部分を通じてHMG-CoA還元酵素を競合的に阻害することにより、LDL値の低下という薬効を発揮する。スタチン類は、HMG-CoAのメバロン酸への変換を減少させることにより、コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する11) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1生物学的同等性試験
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〈ロスバスタチン錠2.5mg「日新」〉
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ロスバスタチン錠2.5mg「日新」とクレストール錠2.5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ロスバスタチンとして2.5mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された5) 。
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判定パラメータ 参考パラメータ AUC0-72
(ng・hr/mL)Cmax
(ng/mL)Tmax
(hr)T1/2
(hr)ロスバスタチン錠
2.5mg「日新」39.57±13.74 3.73±1.42 4.3±0.6 15.0±5.0 クレストール錠2.5mg 40.07±18.17 4.01±2.33 4.2±0.8 15.1±3.8
(Mean±S.D., n=20)
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血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
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〈ロスバスタチン錠5mg「日新」〉
ロスバスタチン錠5mg「日新」とクレストール錠5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ロスバスタチンとして5mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された6) 。
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判定パラメータ 参考パラメータ AUC0-72
(ng・hr/mL)Cmax
(ng/mL)Tmax
(hr)T1/2
(hr)ロスバスタチン錠
5mg「日新」86.02±28.73 7.89±3.25 4.1±1.1 16.2±5.6 クレストール錠5mg 88.63±31.54 8.31±3.09 3.7±1.1 16.1±5.2
(Mean±S.D., n=20)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1肝障害の影響
Child-Pugh A(スコア:5~6)あるいはChild-Pugh B(スコア:7~9)の肝障害を有する外国人患者各6例にロスバスタチンカルシウム10mgを1日1回14日間反復経口投与し、血漿中ロスバスタチン濃度を測定した。肝障害患者のCmax及びAUC0-24hは健康成人群のそれぞれ1.5~2.1倍及び1.05~1.2倍であり、特に、Child-Pughスコアが8~9の患者2例における血漿中濃度は、他に比べて高かった7) 。
- 16.6.2腎障害の影響
重症度の異なる腎障害を有する外国人患者(4~8例)にロスバスタチンカルシウム20mgを1日1回14日間反復経口投与し、血漿中ロスバスタチン濃度を測定した。軽度から中等度の腎障害のある患者では、ロスバスタチンの血漿中濃度に対する影響はほとんど認められなかった。しかし、重度(クレアチニンクリアランス<30mL/min/1.73m2)の腎障害のある患者では、健康成人に比べて血漿中濃度が約3倍に上昇した8) 。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1制酸剤
制酸剤を同時併用投与した場合、ロスバスタチンのCmax及びAUC0-24hはそれぞれ50%及び46%まで低下したが、ロスバスタチン投与後2時間に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンのCmax及びAUC0-24hはそれぞれ非併用時の84%及び78%であった(外国人データ)9) 。
- 16.7.2シクロスポリン
シクロスポリンを投与されている心臓移植患者にロスバスタチンを併用投与したとき、ロスバスタチンのCmax及びAUC0-24hは、健康成人に単独で反復投与したときに比べてそれぞれ10.6倍及び7.1倍上昇した(外国人データ)。ロスバスタチンはOATP1B1を介して肝臓に取り込まれ、シクロスポリンはその取り込みを阻害することによって、ロスバスタチンの血漿中濃度を増加させると考えられている10) 。