- 〈ロカイン注1%〉
伝達麻酔
- 〈ロカイン注2%〉
硬膜外麻酔、伝達麻酔
2.1本剤の成分又は安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
2.2メトヘモグロビン血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.3次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと。
2.3.1血管収縮剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
2.3.2高血圧、動脈硬化のある患者[急激に血圧が上昇し、脳出血が起こるおそれがある。]
2.3.3心不全のある患者[血管収縮、心臓刺激の結果、症状が悪化するおそれがある。]
2.3.4甲状腺機能亢進のある患者[血管収縮剤に対して反応しやすく、心悸亢進、胸痛等が起こるおそれがある。]
2.3.5糖尿病の患者[血糖値が上昇するおそれがある。]
2.3.6血管痙攣のある患者[阻血状態をきたし、局所壊死が起こるおそれがある。]
2.4重篤な出血やショック状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.5注射部位又はその周辺の炎症のある患者[吸収が高まり、効果が急激に発現するおそれがある。]
2.6敗血症の患者[敗血症性の髄膜炎が起こるおそれがある。]
2.7次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと。
2.7.1耳、指趾又は陰茎の麻酔[阻血状態をきたし、局所壊死が起こるおそれがある。]
伝達麻酔
硬膜外麻酔、伝達麻酔
プロカイン塩酸塩として、通常成人300~400mgを使用する(基準最高用量;1回600mg)。
プロカイン塩酸塩として、通常成人10~400mgを使用する。 ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。 必要に応じアドレナリン(通常濃度1:10万~20万)を添加して使用する。
8.1まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、常時、ただちに救急処置のとれる準備が望ましい。
8.2本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、次の点に注意すること。
8.2.1患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
8.2.2できるだけ薄い濃度のものを用いること。
8.2.3できるだけ必要最少量にとどめること。
8.2.4必要に応じて血管収縮剤の併用を考慮すること。
8.2.5注射針が血管に入っていないことを確かめること。
8.2.6注射の速度はできるだけ遅くすること。
8.2.7ショックあるいは中毒症状がみられた際に、迅速な処置が行えるように、原則として事前の静脈の確保が望ましい。
8.2.8注射針がくも膜下腔に入っていないことを確かめること。
次の患者に血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加して投与する場合には、慎重に投与すること。
血管収縮剤に対する心筋の感受性が高まり、不整脈が起こるおそれがある。
カテコールアミンの交感神経内への取り込み又は分解を阻害するので、血管収縮剤による心血管作用が増強され、不整脈、高血圧等が起こるおそれがある。
血液、脳へ移行する可能性があり、症状が悪化するおそれがある。
出血しやすいので、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。
急激な血圧低下が起こることがある。
穿刺時、脊髄や神経根の損傷のおそれがある。
9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.5.2妊娠末期の女性では、麻酔範囲が広がり、仰臥性低血圧を起こすことがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすい。また、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)の作用に対する感受性が高いことがある。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| じん麻疹 | 頻度不明 |
| ねむけ | 頻度不明 |
| メトヘモグロビン血症 | 頻度不明 |
| 不安 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 眩暈 | 頻度不明 |
| 興奮 | 頻度不明 |
| 霧視 | 頻度不明 |
非解離型の中性分子として神経細胞膜を通過し、細胞内で解離しイオン型となる。イオン型の分子は神経細胞の内側から細胞膜のNa+チャネルに結合し、これを抑制する。神経の活動電位は神経細胞膜のNa+チャネルが開口することにより発生するので、これが抑制されると活動電位が発生しなくなる。即ち、知覚神経の求心性の伝導が抑制されるので、麻酔作用が発揮されることとなる。局所麻酔薬は、細い神経ほど、かつ無髄の神経の方が作用しやすいので、比較的選択的に痛覚神経に作用するが、高濃度になればその作用は他の神経にも及ぶ。本薬は粘膜への浸透性が悪いので表面麻酔には不適で、伝導麻酔などに用いられる。通常、吸収を抑制するためにアドレナリンを添加する1) 。