Clinical snapshot

レブロジル皮下注用75mg

ルスパテルセプト(遺伝子組換え)

添付文書改訂 2026年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

骨髄異形成症候群に伴う貧血

用法・用量

通常、成人にはルスパテルセプト(遺伝子組換え)として1回1.0mg/kgを3週間間隔で皮下投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回1.75mg/kgを超えないこと。

使用上の注意

  1. 8.1本剤は、血液疾患の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される患者にのみ投与すること。

  2. 8.2本剤投与中はヘモグロビン濃度を定期的に観察し、必要以上の造血作用があらわれないように十分注意すること。

9.4 生殖能を有する者

妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)でルスパテルセプトの胎児への移行が認められ、ラット及びウサギで臨床曝露量の約5.0倍(ラット)又は11.7倍(ウサギ)に相当する投与量で、胚・胎児発生への影響(吸収胚数及び着床後胚損失率の増加、同腹児数の減少及び骨格変異の発現頻度増加)が認められている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、動物実験(ラット)で本剤の乳汁中移行が認められている(乳汁中濃度/血清中濃度比:0.06~0.17)。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT増加 頻度不明
AST増加 頻度不明
そう痒感 頻度不明
そう痒症 頻度不明
下痢 頻度不明
労作性呼吸困難 1%未満
呼吸困難 頻度不明
嘔吐 頻度不明
失神寸前の状態 1%未満
好中球減少症 頻度不明
急性心筋梗塞 1%未満
急性腎障害 1%未満
悪心 頻度不明
末梢性浮腫 1%未満
注射部位反応(紅斑 頻度不明
浮動性めまい 頻度不明
無力症 頻度不明
疲労 頻度不明
疼痛 頻度不明
疼痛 頻度不明
発疹 頻度不明
眼瞼浮腫 1%未満
眼窩周囲浮腫 1%未満
筋肉痛 頻度不明
肺塞栓症 1%未満
背部痛 1%未満
腫脹) 頻度不明
血中クレアチニン増加 1%未満
血小板減少症 頻度不明
関節痛 1%未満
頭痛 頻度不明
顔面浮腫 1%未満
骨痛 頻度不明
高尿酸血症 頻度不明
高血圧 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ルスパテルセプトは、ヒトアクチビン受容体ⅡBの細胞外ドメイン配列を、ヒト免疫グロブリン(Ig)G1のFc領域に融合した組換え糖タンパクである。ルスパテルセプトは、トランスフォーミング増殖因子(TGF)-βスーパーファミリーと結合し、アクチビン受容体を介した下流のシグナル伝達経路を阻害することで、造血幹細胞から赤血球への分化過程の後期段階における分化を促進し、成熟した赤血球数の増加を誘導すると考えられている8)。

18.2 赤血球増加作用

ルスパテルセプトをマウスに反復皮下投与したとき、赤血球数、ヘモグロビン濃度及びヘマトクリット値の増加が認められた8)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

日本人骨髄異形成症候群患者に、本剤1.0mg/kgを開始用量として3週間間隔で皮下投与したときの初回投与後の血清中濃度推移及び薬物動態パラメータ(ノンコンパートメント解析)は以下のとおりであった2)。

a デンス群(n=9)の検体は、投与前、投与2日後、7日後、9日後、14日後及び21日後に採取した。また、スパース群(n=10)の検体は、投与前、投与7日後、14日後及び21日後に採取した。 日本人骨髄異形成症候群患者における初回の皮下投与後の血清中濃度推移(平均値±標準偏差)

投与量
(mg/kg)
Cmaxa
(µg/mL)
Tmaxb
(day)
AUC21da,c
(day・µg/mL)
1.0
(n=9)
5.713
(29.27)
7.921
(2.884-13.75)
94.28
(29.31)

a 幾何平均値(変動係数%) b 中央値(最小値-最大値) c 投与開始から投与後21日までの濃度時間曲線下面積

  1. 16.1.2反復投与

骨髄異形成症候群患者に、本剤0.125~1.75mg/kgを3週間間隔で皮下投与注)したとき、ルスパテルセプトは0.125~1.75mg/kgの用量範囲で、線形の薬物動態を示した。また、血清中ルスパテルセプト濃度は3回投与後に定常状態に達し、ルスパテルセプトの累積係数は約1.5であった(外国人データ)3)。

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1その他

母集団薬物動態解析の結果、鉄キレート剤の併用は、ルスパテルセプトの薬物動態に影響を及ぼさなかった4)。 注) 本剤の承認された用法及び用量は「1回1.0mg/kgを3週間間隔で皮下投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回1.75mg/kgを超えないこと。」である。