無月経、月経周期異常(稀発月経、多発月経)又は生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、月経量異常(過少月経、過多月経)、月経困難症、機能性子宮出血、卵巣機能不全症、黄体機能不全による不妊症又は生殖補助医療における黄体補充
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1重篤な肝障害・肝疾患のある患者
効能・効果
用法・用量
クロルマジノン酢酸エステルとして、通常成人1日2~12mgを1~3回に分割経口投与する。生殖補助医療における黄体補充で用いる場合、本剤の投与期間は、新鮮胚移植の場合は採卵後から胚移植日まで、凍結融解胚移植の場合は子宮内膜が十分に厚くなった時点から胚移植日までとし、他の黄体補充法と組み合わせて用いる。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
- 8.1*クロルマジノン酢酸エステルの投与後に髄膜腫が報告されている。本剤投与中は、頭痛、運動麻痺、視力視野障害、脳神経麻痺、けいれん発作、認知機能の変化等の髄膜腫を示唆する症状に注意し、必要に応じて画像検査を実施すること。髄膜腫と診断された場合は本剤の投与中止を検討すること。投与中止後に髄膜腫が縮小した症例が報告されている。
- 〈生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、黄体機能不全による不妊症、生殖補助医療における黄体補充〉
- 8.2本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1心疾患のある患者又はその既往歴のある患者
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
- 9.1.2*髄膜腫又はその既往歴のある患者
髄膜腫や原疾患の状態を踏まえ、本剤投与の必要性を検討すること。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝障害・肝疾患のある患者
投与しないこと。肝障害・肝疾患を悪化させることがある。
9.5 妊婦
-
9.5.1黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係は、いまだ確立されたものではないが、心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では、対照群と妊娠初期に黄体又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた群との間に、有意差があったとの疫学的調査結果が報告されている1)。
-
9.5.2妊娠期間中に本剤が投与された妊婦より出生した児において、尿道下裂の発現が認められた報告がある。また、動物実験(ラット)でクロルマジノン酢酸エステルを妊娠期間中に経口又は皮下投与した場合、雄胎児に尿道下裂が認められたとの報告がある2),3)。
9.6 授乳婦
治療上の有効性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 下痢 | 5%以上 |
| 下腹部痛等 | 5%以上 |
| 不正出血 | 5%以上 |
| 乳房痛等 | 5%以上 |
| 乳房緊満感 | 5%以上 |
| 体重増加等 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 5%以上 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 点状出血 | 5%以上 |
| 発疹等 | 5%以上 |
| 眠気等 | 1%未満 |
| 破綻出血 | 5%以上 |
| 経血量の変化 | 5%以上 |
| 肝機能異常 | 1〜5%未満 |
| 腹痛等 | 5%以上 |
| 頭痛 | 5%以上 |
| 食欲不振 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
標的臓器(子宮内膜等)の細胞内に存在する特定のレセプター蛋白を介して発揮される。すなわち、細胞内のレセプター蛋白と結合してその立体構造を変え、DNAの特定領域に結合する。 その部位の遺伝子が活性化されて特定のmRNAが生成され、特異蛋白の合成が起こり、ホルモン効果が発揮される10),11)。
18.2 女性ホルモン作用
ウサギの試験において黄体ホルモン作用を有するが、幼若雌性マウス(dds系)において卵胞ホルモン作用は認められない12)。
薬物動態
16.5 排泄
健康女性に14C-標識クロルマジノン酢酸エステル2mgを投与したとき、72時間以内に5.5%が尿中に排泄され、主な代謝物は3位の水酸化物であった(外国人データ)7)。