Clinical snapshot

リジュセアミニ点眼液0.025%

アトロピン硫酸塩点眼液

添付文書改訂 2026年03月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2緑内障及び狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある患者[急性閉塞隅角緑内障の発作を起こすおそれがある。]

効能・効果

近視の進行抑制

用法・用量

通常、1回1滴、1日1回就寝前に点眼する。

使用上の注意

  1. 8.1本剤の点眼後、散瞳の影響により羞明、霧視があらわれることがあるため、その症状が回復するまでは落下の恐れがある遊具の使用、自転車・自動車等の運転、機械類の操作は避けるよう注意すること。また、必要に応じてサングラスを着用する等、太陽光や強い光を直接見ないよう指導すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児、乳児、5歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗コリン作用を有する薬剤
(三環系及び四環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、抗ヒスタミン剤等)
循環器系、精神神経系等の全身性の副作用があらわれるおそれがある。 相加的に作用(抗コリン作用)を増強させる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
グレア 1%未満
眼瞼湿疹 1%未満
瞳孔障害 1〜5%未満
羞明 5%以上
視力障害 1〜5%未満
調節障害 1%未満
霧視 1〜5%未満
頭痛 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

アトロピンは、網膜又は強膜に存在するムスカリン受容体を介して直接的又は間接的に強膜のリモデリングに関与することで眼軸の伸長を抑制すると考えられている7) 。

  1. 18.1.1ムスカリン受容体に対する親和性

ムスカリン受容体のサブタイプであるM1、M2、M3、M4及びM5に対して非選択的に親和性を示す8) (in vitro)。

18.2 近視の進行抑制作用

アトロピンはヒヨコへの硝子体内投与、ツパイ、アカゲザル及びマウスへの点眼によって実験的近視の進行を抑制した2),9),10),11) 。

薬物動態

16.1 血中濃度

本剤を5歳以上15歳以下の男女の近視患者10例の両眼に1回1滴、1日1回7日間反復点眼したときの薬物動態パラメータは表1のとおりであった1) 。

測定日 例数 Cmax
(pg/mL)
tmax
(min)a)
AUC0-60min
(pg·min/mL)
1日目 10 19.7±7.0 60(5.0, 60) 939±370
7日目 10 16.5±3.6 60(30, 60) 798±188

平均値±標準偏差、a):中央値(最小値, 最大値)

16.3 分布

白色ウサギの両眼に2% 3H-アトロピン溶液を単回点眼したとき、いずれの眼組織においても3H濃度は点眼後1時間が最も高く、その後経時的に減少した。組織中3H濃度は角膜が最も高く、続いて、強膜、虹彩毛様体、房水、脈絡膜、網膜、硝子体の順であった2) 。 白色ウサギ及び有色ウサギの両眼に2% 3H-アトロピン溶液を単回点眼したとき、点眼後96時間の有色ウサギの虹彩中3H濃度は白色ウサギに比べ約8倍高かったことから、アトロピンはメラニンに結合することが示唆された3) 。

16.4 代謝

アトロピンは、N-脱メチル化によりノルアトロピンに、一酸化反応によりアトロピン-N-オキシドに、加水分解によりトロピン及びトロパ酸に代謝される4) (外国人データ)。

16.5 排泄

健康成人男性に14C-アトロピン2mgを筋肉内投与したとき、投与48時間後までに投与された14Cの88%が尿中に排泄され、このうち投与量の約50%がアトロピンとして、2%未満がトロパ酸として尿中に排泄された。投与された14Cは呼気中には認められず、糞中にわずかな量(投与量の0.5%未満)が認められた4) (外国人データ)。

16.7 薬物相互作用

アトロピンはヒト有機カチオントランスポーター2(OCT2)の基質である5) (in vitro)。