- *下記疾患における自家造血幹細胞移植の前治療
悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍
1.1本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法及び造血幹細胞移植に十分な知識と経験をもつ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行うこと。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
1.2本剤は強い骨髄抑制作用を有する薬剤であり、本剤投与後は重度の骨髄抑制状態となり、その結果致命的な感染症及び出血等を引き起こすおそれがあるので、下記につき十分注意すること。
患者の状態を十分に観察し、致命的な感染症の発現を抑制するため、感染症予防のための処置(抗感染症薬の投与等)を行い、必要に応じ無菌管理を行うこと。
輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行うこと。
2.1重症感染症を合併している患者
2.2本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.3妊婦又は妊娠している可能性のある女性
悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍
ブスルファンとの併用において、通常、成人にはチオテパとして1日1回5mg/kgを2時間かけて点滴静注し、これを2日間連続で行う。なお、患者の状態により適宜減量する。
メルファランとの併用において、通常、チオテパとして1日1回200mg/m2を24時間かけて点滴静注する。これを2日間連続で行い、5日間休薬した後、さらに同用量を2日間連続で行う。なお、患者の状態により適宜減量する。
心電図、血圧及び尿量等のモニターを行うこと。また、定期的に臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査等)を行うこと。
患者の状態を十分に観察し、致命的な感染症の発現を抑制するため、感染症予防のための処置(抗感染症薬の投与等)を行い、必要に応じ無菌管理を行うこと。
輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行うこと。
8.2骨髄抑制、出血、血栓性微小血管症があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.3腎機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.4肝中心静脈閉塞症(VOD)/類洞閉塞症候群(SOS)があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.5*皮膚剥離等の皮膚障害があらわれることがあるので、特に小児への本剤投与中は皮膚の保清・保湿又は皮膚刺激の低減等を行うこと。
感染症が増悪し致命的となることがある。
腎機能障害が増悪するおそれがある。
肝機能障害が増悪するおそれがある。
9.4.1性腺に対する影響を考慮すること1),2),3),4)。
9.4.2妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること。
9.4.3パートナーが妊娠する可能性のある男性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で催奇形性(マウス:巨指・欠趾、小顎症、口蓋裂等、ラット:腎形成不全、無尾、減指等)、胎児死亡(マウス、ウサギ)が認められたとの報告がある。
授乳しないことが望ましい。本剤のヒト乳汁中への移行については不明である。
9.7.1低出生体重児又は新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.2成長障害等が起こる可能性を十分に考慮すること。チオテパを前治療薬とした造血幹細胞移植を施行した小児において、成長障害等を発現したとの報告がある5)。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| シクロホスファミド | シクロホスファミドの活性代謝物の血中濃度が低下し、シクロホスファミドの有効性が減弱するおそれがある。 | 本剤のCYP2B6阻害作用により、シクロホスファミドの代謝活性化が阻害される可能性がある。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALP上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇(63.2%) | 頻度不明 |
| AST上昇(52.6%) | 頻度不明 |
| γ-GTP上昇(36.8%) | 頻度不明 |
| イレウス | 頻度不明 |
| ショック | 頻度不明 |
| 不安 | 頻度不明 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 低ガンマグロブリン血症 | 頻度不明 |
| 低酸素症 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 全身健康状態低下 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 口腔内痛 | 頻度不明 |
| 味覚異常(42.1%) | 頻度不明 |
| 呼吸不全 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咽喉頭痛 | 頻度不明 |
| 喀血 | 頻度不明 |
| 大動脈弁閉鎖不全症 | 頻度不明 |
| 尿中ブドウ糖陽性 | 頻度不明 |
| 心不全 | 頻度不明 |
| 心停止 | 頻度不明 |
| 心室性期外収縮 | 頻度不明 |
| 急性呼吸窮迫症候群 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 意識変容状態 | 頻度不明 |
| 感覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 房室ブロック | 頻度不明 |
| 手掌・足底発赤知覚不全症候群 | 頻度不明 |
| 斑状丘疹状皮疹 | 頻度不明 |
| 毛細血管漏出症候群 | 頻度不明 |
| 注射部位疼痛 | 頻度不明 |
| 洞性頻脈 | 頻度不明 |
| 消化管浮腫 | 頻度不明 |
| 無力症 | 頻度不明 |
| 熱性痙攣 | 頻度不明 |
| 甲状腺癌 | 頻度不明 |
| 異常行動 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眼そう痒症 | 頻度不明 |
| 紫斑 | 頻度不明 |
| 聴覚障害 | 頻度不明 |
| 肛門の炎症 | 頻度不明 |
| 肛門周囲痛 | 頻度不明 |
| 肛門狭窄 | 頻度不明 |
| 肝障害 | 頻度不明 |
| 肺高血圧症 | 頻度不明 |
| 胃炎 | 頻度不明 |
| 脱毛症 | 頻度不明 |
| 脳症 | 頻度不明 |
| 腸炎 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 頻度不明 |
| 血中アミラーゼ増加 | 頻度不明 |
| 血中アルブミン低下(31.6%) | 頻度不明 |
| 血中カリウム上昇 | 頻度不明 |
| 血中カリウム低下 | 頻度不明 |
| 血中カルシウム低下 | 頻度不明 |
| 血中ナトリウム上昇 | 頻度不明 |
| 血中ナトリウム低下 | 頻度不明 |
| 血中マグネシウム低下 | 頻度不明 |
| 血中リン低下 | 頻度不明 |
| 血中乳酸脱水素酵素増加 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血尿 | 頻度不明 |
| 術創の治癒遷延 | 頻度不明 |
| 譫妄 | 頻度不明 |
| 陰茎痛 | 頻度不明 |
| 非心臓性胸痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 骨肉腫 | 頻度不明 |
| 鼻閉 | 頻度不明 |
チオテパは、エチレンイミン系のアルキル化剤であり、DNA合成を阻害すること等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている14)。
18.2.1チオテパは、小児悪性固形腫瘍である髄芽腫由来TE-671、D283 MED及びDaoy細胞株並びにラブドイド腫瘍由来BT16細胞株に対して増殖抑制作用を示した19),20)(in vitro)。
18.2.2チオテパは、Daoy細胞株を皮下及び脳内にそれぞれ移植したヌードマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した19)。
16.1.1単回投与
(1)悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療
成人(16歳以上)悪性リンパ腫患者10例に本剤200mg/m2/日を2時間かけて静脈内に点滴投与(初回)したとき注)の血漿中チオテパ濃度推移(平均値±標準偏差)を図に薬物動態パラメータを表に示した11)。
| C0 (μg/mL) |
Vd (L/m2) |
T1/2 (h) |
AUCt (μg・h/mL) |
|---|---|---|---|
| 5.8±2.1 | 26.4±5.5 | 2.1±0.4 | 21.2±5.2 |
小児悪性固形腫瘍患者9例に本剤200mg/m2/日を24時間かけて静脈内に点滴投与(初回)したときの血漿中チオテパ濃度推移(平均値±標準偏差)を図に薬物動態パラメータを表に示した11)。
| C0 (μg/mL) |
Vd (L/m2) |
T1/2 (h) |
AUCt (μg・h/mL) |
|---|---|---|---|
| 1.5±1.0 | 16.4±8.5 | 1.6±0.5 | 21.6±14.1 |
健康成人及びがん患者におけるチオテパの血清中タンパク結合率は、それぞれ8及び13%であるとの報告がある12)(in vitro)。
チオテパの代謝経路はCYP3A4及びCYP2B6による酸化であり、別の代謝経路としてグルタチオン抱合も関与するとの報告がある13),14)(in vitro)。
がん患者1例に放射性標識したチオテパ0.3mg/kgを2時間かけて静脈内投与したとき注)、投与24時間後までの投与放射能の尿中排泄率は63%であったとの報告がある15)(外国人データ)。また、がん患者6例にチオテパ20mgを静脈内投与したとき注)、投与48時間後までの未変化体の尿中排泄率は0.16%であったとの報告がある16)(外国人データ)。
がん患者3例にシクロホスファミド1000又は1500mg/m2/日(1時間持続静脈内投与)、カルボプラチン265又は400mg/m2/日(1時間持続静脈内投与)及びチオテパ80又は120mg/m2/日(30分持続静脈内投与)の投与順序を変えて投与したとき注)、チオテパ投与後にシクロホスファミドを投与した場合の4-水酸化シクロホスファミド(活性代謝物)のCmax及びAUCは、シクロホスファミド投与後にチオテパを投与した場合と比較して、それぞれ62、及び26%低下したとの報告がある18)(外国人データ)。
チオテパはP-gpの基質であるとの報告がある17)(in vitro)。 注)悪性リンパ腫及び小児悪性固形腫瘍に対して本剤の承認された用法及び用量は、それぞれ5mg/kg/日(2時間持続点滴静注)及び200mg/m2/日(24時間持続点滴静注)である。
YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。
| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
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| 2026年度 |
リサイオ点滴静注液100mg
本剤
4212400A1021
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100mg2.5mL1瓶 | 100mg2.5mL1瓶 | ¥193331.00 | — | — | — |