- 〈適応菌種〉
アモキシシリン、クラリスロマイシンに感性のヘリコバクター・ピロリ
- *〈適応症〉
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・免疫性血小板減少症・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
ラベプラゾールナトリウムアモキシシリン水和物クラリスロマイシン
2.1本製品に包装されている各製剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
**2.2リルピビリン塩酸塩、ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、ボルノレキサント水和物、ロミタピドメシル酸塩、タダラフィル〔アドシルカ〕、マシテンタン・タダラフィル、チカグレロル、イブルチニブ、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)、ルラシドン塩酸塩、アナモレリン塩酸塩、フィネレノン、イサブコナゾニウム硫酸塩、ボクロスポリン、マバカムテン、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、ロナファルニブを投与中の患者
2.3肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
2.4伝染性単核症の患者[アモキシシリン水和物で発疹の発現頻度を高めるおそれがある。]
2.5高度の腎障害のある患者
アモキシシリン、クラリスロマイシンに感性のヘリコバクター・ピロリ
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・免疫性血小板減少症・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
8.3ショック、アナフィラキシー、アレルギー反応に伴う急性冠症候群、薬剤により誘発される胃腸炎症候群の発生を確実に予知できる方法はないが、事前に当該事象の既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認すること。
8.4顆粒球減少、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
8.5黄疸、AST、ALTの上昇等があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
8.6急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
9.1.2ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、アモキシシリン水和物に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
9.1.3本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
9.1.4経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
9.1.5他のマクロライド系薬剤に対して過敏症の既往歴のある患者
9.1.6心疾患のある患者、低カリウム血症のある患者
QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、心室細動を起こすことがある。
クラリスロマイシンの血中濃度が上昇するおそれがある。
投与しないこと。クラリスロマイシンとの併用によるコルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状が報告されている。
投与しないこと。アモキシシリン水和物、クラリスロマイシンの血中濃度が上昇することがあり、本製品では各製剤の投与量を調節できない。
ラベプラゾールナトリウムにおいて、肝硬変患者で肝性脳症の報告がある。 クラリスロマイシンにより肝機能障害を悪化させることがある。
投与しないこと。クラリスロマイシンとの併用によるコルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状が報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8.2
(1)生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすい。
(2)ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
ラベプラゾールナトリウムの代謝には肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)及び3A4(CYP3A4)の関与が認められている。また、ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制することがある。
クラリスロマイシンは主としてCYP3Aにより代謝される。また、クラリスロマイシンはCYP3A、P-糖蛋白質(P-gp)を阻害する1),2)。
〈ラベプラゾールナトリウム〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| リルピビリン塩酸塩 (エジュラント) |
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。 | ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、リルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。 |
〈クラリスロマイシン〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| *ピモジド | QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の心血管系副作用が報告されている。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン • (クリアミン)ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 |
血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| スボレキサント • (ベルソムラ)ダリドレキサント塩酸塩 • (クービビック)ボルノレキサント水和物 • (ボルズィ) |
左記薬剤の血漿中濃度が顕著に上昇し、その作用が著しく増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| ロミタピドメシル酸塩 • (ジャクスタピッド) |
ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| タダラフィル • (アドシルカ)**マシテンタン・タダラフィル • (ユバンシ) |
左記薬剤のクリアランスが高度に減少し、その作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| チカグレロル • (ブリリンタ) |
チカグレロルの血漿中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| イブルチニブ • (イムブルビカ) |
イブルチニブの作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| イバブラジン塩酸塩 • (コララン) |
過度の徐脈があらわれることがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| **ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期) • (ベネクレクスタ) |
腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| ルラシドン塩酸塩 • (ラツーダ) |
ルラシドンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| アナモレリン塩酸塩 • (エドルミズ) |
アナモレリンの血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| フィネレノン • (ケレンディア) |
フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| イサブコナゾニウム硫酸塩 • (クレセンバ) |
イサブコナゾールの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| *ボクロスポリン • (ルプキネス) |
ボクロスポリンの血中濃度が上昇し、その作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| *マバカムテン • (カムザイオス) |
マバカムテンの血中濃度が上昇し、副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| **アゼルニジピン • (カルブロック)オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン • (レザルタス) |
アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| **ロナファルニブ • (ゾキンヴィ) |
ロナファルニブの血中濃度が著しく上昇し、副作用が増強するおそれがある。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
〈ラベプラゾールナトリウム〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ジゴキシン メチルジゴキシン |
相手薬剤の血中濃度が上昇することがある。 | ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を促進する。 |
| イトラコナゾール ゲフィチニブ |
相手薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を抑制するおそれがある。 |
| 水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム含有の制酸剤 | ラベプラゾールナトリウム単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれぞれ8%、6%低下したとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
| メトトレキサート | メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的にラベプラゾールナトリウムの投与を中止することを考慮すること。 | 機序は不明である。 |
〈アモキシシリン水和物〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ワルファリンカリウム | ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがある。 | 腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある。 |
| 経口避妊薬 | 経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。 | 腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている。 |
| プロべネシド | アモキシシリン水和物の血中濃度を増加させる。 | アモキシシリン水和物の尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。 |
| メトトレキサート | メトトレキサートの副作用を増強させるおそれがある。 | メトトレキサートの尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。 |
〈クラリスロマイシン〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ジゴキシン | 嘔気、嘔吐、不整脈等が報告されているので、ジゴキシンの血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、投与量を調節する等の適切な処置を行うこと。 | クラリスロマイシンの腸内細菌叢に対する影響により、ジゴキシンの不活化が抑制されるか、もしくはP-gpを介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、その血中濃度が上昇する。 |
| スルホニル尿素系血糖降下剤 • グリベンクラミド グリクラジド グリメピリド 等 |
低血糖(意識障害に至ることがある)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。 | 機序は不明である。左記薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| カルバマゼピン テオフィリン アミノフィリン水和物 シクロスポリン タクロリムス水和物 エベロリムス |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、左記薬剤の血中濃度の推移等に注意し、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
| アトルバスタチンカルシウム水和物 シンバスタチン ロバスタチン (国内未承認) |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う横紋筋融解症が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 腎機能障害のある患者には特に注意すること。 |
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
| コルヒチン |
コルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状(汎血球減少、肝機能障害、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、発熱等)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
| ベンゾジアゼピン系薬剤 • (CYP3Aで代謝される薬剤)トリアゾラム ミダゾラム 等 非定型抗精神病薬 • (CYP3Aで代謝される薬剤)クエチアピンフマル酸塩 アリピプラゾール ブロナンセリン 等 ジソピラミド トルバプタン エプレレノン エレトリプタン臭化水素酸塩 カルシウム拮抗剤 • (アゼルニジピンを除くCYP3Aで代謝される薬剤)ニフェジピン ベラパミル塩酸塩 等 リオシグアト ジエノゲスト ホスホジエステラーゼ5阻害剤 シルデナフィルクエン酸塩 タダラフィル 〔シアリス、ザルティア〕等 クマリン系抗凝血剤 • ワルファリンカリウムドセタキセル水和物 アベマシクリブ オキシコドン塩酸塩水和物 フェンタニル/フェンタニルクエン酸塩 |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 なお、トルバプタンにおいては、クラリスロマイシンとの併用は避けることが望ましいとされており、やむを得ず併用する場合においては、トルバプタンの用量調節を特に考慮すること。 |
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
| **ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病) | ベネトクラクスの副作用が増強するおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。 | クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
| 抗凝固剤 • (CYP3Aで代謝され、P-gpで排出される薬剤)アピキサバン リバーロキサバン |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | クラリスロマイシンのCYP3A及びP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝及び排出が阻害される。 |
| • (P-gpで排出される薬剤)ダビガトランエテキシラート エドキサバントシル酸塩水和物 |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | クラリスロマイシンのP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の排出が阻害される。 |
| イトラコナゾール HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル ロピナビル・リトナビル ダルナビル エタノール付加物 等 |
クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある。 また、イトラコナゾールの併用においては、イトラコナゾールの血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。 異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 |
クラリスロマイシンと左記薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
| リファブチン エトラビリン |
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。 また、クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇し、クラリスロマイシンの作用が減弱する可能性がある。 異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 |
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 また、左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、クラリスロマイシンの代謝が促進される。 |
| リファンピシン エファビレンツ ネビラピン |
クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。クラリスロマイシンの作用が減弱する可能性があるので、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、クラリスロマイシンの代謝が促進される。 |
| 天然ケイ酸アルミニウム | クラリスロマイシンの吸収が低下するとの報告がある。 | 左記薬剤の吸着作用によるものと考えられる。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P | 1%未満 |
| ALT | 1〜5%未満 |
| AST | 1〜5%未満 |
| LDHの上昇 | 1%未満 |
| γ-GTPの上昇 | 1〜5%未満 |
| めまい | 1%未満 |
| リンパ球増多 | 1%未満 |
| リンパ球減少 | 1%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 中性脂肪の上昇 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感 | 1%未満 |
| 勃起増強 | 1%未満 |
| 動悸 | 1%未満 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 口唇炎 | 1%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 味覚異常 | 1〜5%未満 |
| 嘔気 | 1〜5%未満 |
| 好中球減少 | 1%未満 |
| 好酸球増多 | 1%未満 |
| 尿糖異常 | 1%未満 |
| 尿酸の上昇 | 1%未満 |
| 手足のしびれ感 | 1%未満 |
| 熱感 | 1%未満 |
| 痔核 | 1%未満 |
| 瘙痒感 | 1%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 白血球増加 | 1%未満 |
| 白血球減少 | 1〜5%未満 |
| 眼圧上昇 | 1%未満 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸やけ | 1%未満 |
| 腸炎 | 1%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 腹部膨満感 | 1〜5%未満 |
| 舌のしびれ感 | 1%未満 |
| 舌炎 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 1〜5%未満 |
| 蛋白尿 | 1%未満 |
| 血圧上昇 | 1%未満 |
| 血小板減少 | 1%未満 |
| 軟便 | 1〜5%未満 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 顔面浮腫 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 食道炎 | 1%未満 |
| 鼓腸放屁 | 1〜5%未満 |
アモキシシリン水和物は細菌の細胞壁合成を阻害する。 クラリスロマイシンは細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、蛋白合成を阻害する10)。 ラベプラゾールナトリウムは酸分泌細胞の酸性領域で活性体(スルフェンアミド体)になり、プロトンポンプ(H+、K+-ATPase)のSH基を修飾して酵素活性を阻害することにより、酸分泌を抑制し胃内pHを上昇させる。アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンとの3剤併用療法におけるラベプラゾールナトリウムの役割は胃内pHを上昇させることにより、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの抗菌活性を高めることにあると考えられる。
18.2.1アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンはヘリコバクター・ピロリに対し抗菌作用を示す。
18.2.2アモキシシリン水和物とクラリスロマイシンとの併用における抗菌力には、相乗又は相加作用が認められ、いずれの菌株においても拮抗作用は認められていない。
スナネズミを用いたヘリコバクター・ピロリ感染モデルにおいて、胃内生菌数に対するアモキシシリン水和物とクラリスロマイシンの2剤併用の効果は、ラベプラゾールナトリウムを加えることにより、相乗効果が認められた。
健康成人男子にラベプラゾールナトリウム20mg注)、アモキシシリン水和物750mg(力価)、及びクラリスロマイシン400mg(力価)を1日2回7日間(計12回)反復経口投与した時のラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの薬物動態パラメータは以下のとおりである。
| Cmax (ng/mL) |
tmax (hr) |
AUC0-12 (ng・hr/mL) |
t1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|
| EM※(n=15) | 578±293 | 3.0±0.7 | 934±438 | 0.72±0.19 |
| PM※(n=4) | 948±138 | 2.8±0.5 | 2600±474 | 1.80±0.32 |
(Mean±S.D.) ※肝代謝酵素チトクロームP450 2C19遺伝子型 EM;extensive metabolizer PM;poor metabolizer
注)本製品(ラベキュアパック)の承認された用法及び用量は「ラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)を1日2回を上限とする。」である。
| Cmax (μg/mL) |
tmax (hr) |
AUC0-12 (μg・hr/mL) |
t1/2 (hr) |
|---|---|---|---|
| 9.86±2.79 | 1.63±0.37 | 25.82±5.41※ | 1.09±0.19※ |
(Mean±S.D.) n=19(※:n=16)
| 測定法 | Cmax (μg/mL) |
tmax (hr) |
AUC0-12 (μg・hr/mL) |
t1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 成人(EM※、n=15) 400mg |
HPLC 未変化体 |
2.33 | 2.4 | 17.50 | 6.43 |
| HPLC 代謝物 |
0.82 | 2.6 | 7.65 | 9.71 | |
| 成人(PM※、n=4) 400mg |
HPLC 未変化体 |
1.99 | 2.5 | 14.03 | 4.49 |
| HPLC 代謝物 |
0.95 | 2.4 | 8.46 | 7.51 |
※肝代謝酵素チトクロームP450 2C19遺伝子型 EM;extensive metabolizer PM;poor metabolizer
授乳婦6例にアモキシシリン水和物として500mg(力価)単回経口投与後の乳汁中移行は投与後2~6時間後でtrace~0.6μg/mLであった7),8)。
16.6.1腎機能障害患者
(1)アモキシシリン単独投与時
アモキシシリン水和物250mg(力価)を空腹時単回投与したときの最高血中濃度は腎機能正常例(2例)の3.5μg/mLに対し、慢性腎不全例(5例)では7.7μg/mLとなり、半減期はそれぞれ0.97時間、12.6時間であった4)。
腎機能正常者と種々な程度の腎機能障害者に200mg(力価)を空腹時単回経口投与し、クレアチニンクリアランス(Ccr)とその体内動態との関係を検討した結果、腎機能の低下に伴ってCmaxの上昇、t1/2の延長及びAUCの増加が認められた5)(測定法:Bioassay)。
| クレアチニン クリアランス (mL/min) |
Cmax (μg/mL) |
tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| Ccr≒100(n=5) | 2.02 | 1.24 | 2.38 | 8.89 |
| Ccr≒ 50(n=5) | 2.15 | 1.89 | 5.74 | 21.69 |
| Ccr≒ 30(n=5) | 2.55 | 0.96 | 4.69 | 18.73 |
| Ccr≒ 5(n=5) | 3.54 | 1.48 | 6.13 | 36.89 |
16.6.2高齢者
(1)クラリスロマイシン単独投与時
重篤な基礎疾患のない66~82歳(平均72.2歳)の女性3名に200mg(力価)を空腹時単回経口投与し、その体内動態を検討した結果、健常成人と比べるとtmax、t1/2はほぼ同様であったが、Cmax、AUCは明らかに高かった6)(測定法:Bioassay)。
| Cmax (μg/mL) |
tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|
|---|---|---|---|---|
| 高齢者(n=3) | 3.72 | 2.3 | 4.2 | 19.20 |