Clinical snapshot

ラビピュール筋注用

乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン

添付文書改訂 2024年10月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1明らかな発熱を呈している者

  2. 2.2重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者

  3. 2.3本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者

  4. 2.4上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

ただし、曝露後免疫を目的とした使用に限り、予防接種上の有益性を考慮して接種を行うこと。

効能・効果

狂犬病の予防及び発病阻止

用法・用量

本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)の全量で溶解し、次のとおり使用する。

  • 〈曝露前免疫〉

1.0mLを1回量として、適切な間隔をおいて3回筋肉内に接種する。

  • 〈曝露後免疫〉

1.0mLを1回量として、適切な間隔をおいて4~6回筋肉内に接種する。

使用上の注意

  1. 8.1本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。

  2. 8.2被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。

  3. 8.3本剤は安定剤としてゼラチンの分解物を重合させたゼラチン由来物質(ポリゼリン)を含有している。ゼラチン含有製剤の接種により、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、接種後は観察を十分に行うこと。

  4. 8.4被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、けいれん等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。

  5. 8.5ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。

9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)

被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。

  1. 9.1.1ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して過敏症の既往歴のある者

  2. 9.1.2心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者

  3. 9.1.3予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

  4. 9.1.4過去にけいれんの既往のある者

  5. 9.1.5過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者

  6. 9.1.6本剤の成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のもの、テトラサイクリン、ネオマイシン、アムホテリシンBに対してアレルギーを呈するおそれのある者

  7. 9.1.7血小板減少症や凝固障害を有する者、抗凝固療法を施行している者

筋肉内接種により出血するおそれがある。

9.2 腎機能障害を有する者

接種要注意者である。

9.3 肝機能障害を有する者

接種要注意者である。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。

9.6 授乳婦

予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

接種に当たっては、予診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること。一般に、生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
免疫抑制剤
• 副腎皮質ステロイド等
本剤の効果が得られないおそれがある。 免疫抑制的な作用を持つ製剤の投与を受けている者、特に長期あるいは大量投与を受けている者は免疫機能が低下している。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
そう痒性皮疹 1%未満
そう痒感 頻度不明
リンパ節症 頻度不明
下痢 頻度不明
倦怠感 頻度不明
内出血 頻度不明
口腔咽頭痛 1%未満
嘔吐 頻度不明
四肢不快感 1%未満
回転性めまい 頻度不明
多汗症 頻度不明
失神 頻度不明
失神寸前の状態 頻度不明
局所腫脹 頻度不明
悪寒 頻度不明
悪心 頻度不明
感覚鈍麻 頻度不明
浮動性めまい 頻度不明
無力症 頻度不明
疲労 頻度不明
疼痛 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
硬結 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
紅斑 頻度不明
紅斑 1%未満
腫脹 頻度不明
腹痛 1%未満
腹部不快感 頻度不明
蕁麻疹 頻度不明
血管性浮腫 頻度不明
過敏症 頻度不明
重感 頻度不明
錯感覚 頻度不明
関節痛 頻度不明
頭痛 頻度不明
顔面腫脹 1%未満
食欲減退 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

狂犬病動物に咬まれた後でも速やかに抗血清(中和抗体)を注射すれば発病阻止に有効であるので、狂犬病ワクチン接種により産生される液性免疫(中和抗体)が有効となる2)。