○気管支喘息 ○アレルギー性鼻炎
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
- 〈気管支喘息〉
通常、成人にはモンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
- 〈アレルギー性鼻炎〉
通常、成人にはモンテルカストとして5〜10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
-
8.1本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発のおそれがあるので注意すること。
-
8.2本剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。
-
8.3本剤を含めロイコトリエン拮抗剤使用時に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症様の血管炎を生じたとの報告がある。これらの症状は、おおむね経口ステロイド剤の減量・中止時に生じている。本剤使用時は、特に好酸球数の推移及びしびれ、四肢脱力、発熱、関節痛、肺の浸潤影等の血管炎症状に注意すること。
-
8.4本剤投与により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
- 〈気管支喘息〉
-
8.5本剤は、喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、患者に十分説明しておくこと。
-
8.6本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
-
8.7本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。海外の市販後において、妊娠中に本剤を服用した患者から出生した新生児に先天性四肢奇形がみられたとの報告がある。これらの妊婦のほとんどは妊娠中、他の喘息治療薬も服用していた。本剤とこれらの事象の因果関係は明らかにされていない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
- 〈気管支喘息〉
-
9.7.16歳以上の小児
-
9.7.21歳以上6歳未満の小児
-
9.7.3低出生体重児、新生児、1歳未満の乳児
国内において、低出生体重児、新生児、1歳未満の乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
- 〈アレルギー性鼻炎〉
- 9.7.4国内において、小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
- 本剤は、主として薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)3A4で代謝される。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フェノバルビタール | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | フェノバルビタールがCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1〜5%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| γ-GTP上昇 | 1〜5%未満 |
| せん妄 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| トリグリセリド上昇 | 1〜5%未満 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 便秘 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 傾眠 | 1〜5%未満 |
| 出血傾向(鼻出血 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 嘔気 | 1〜5%未満 |
| 夢遊症 | 頻度不明 |
| 失見当識 | 頻度不明 |
| 尿潜血 | 1〜5%未満 |
| 尿糖 | 1〜5%未満 |
| 尿蛋白 | 1〜5%未満 |
| 幻覚 | 頻度不明 |
| 強迫性症状 | 頻度不明 |
| 情緒不安 | 頻度不明 |
| 感覚異常(しびれ等) | 頻度不明 |
| 挫傷 | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 易刺激性 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 激越 | 頻度不明 |
| 異夢 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 白血球数増加 | 1〜5%未満 |
| 皮疹 | 1〜5%未満 |
| 筋痙攣を含む筋痛 | 頻度不明 |
| 紫斑等) | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 1〜5%未満 |
| 肝機能異常 | 1〜5%未満 |
| 肝臓の好酸球浸潤 | 頻度不明 |
| 肺好酸球増多症 | 頻度不明 |
| 胃不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸やけ | 1〜5%未満 |
| 脱力 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血尿 | 1〜5%未満 |
| 記憶障害 | 頻度不明 |
| 遺尿 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 集中力低下 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 頻尿 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
モンテルカストナトリウムは抗アレルギー薬である。アレルギーのメディエーターの1つであるロイコトリエン(LT)の受容体には、CysLT1受容体とCysLT2受容体があるが、モンテルカストナトリウムはCysLT1受容体遮断薬である12) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1生物学的同等性試験
- 〈モンテルカスト錠10mg「日新」〉
モンテルカスト錠10mg「日新」とキプレス錠10mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(モンテルカストとして10mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された3) 。
-
判定パラメータ 参考パラメータ AUC0-24
(ng・hr/mL)Cmax
(ng/mL)Tmax
(hr)T1/2
(hr)モンテルカスト錠10mg「日新」 3918±991 513±134 3.1±1.3 4.9±0.6 キプレス錠10mg 3782±822 499±127 3.8±1.2 4.7±0.5
(Mean±S.D.,n=20)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.4 代謝
ヒトにおけるモンテルカストの主要代謝物は側鎖メチル基の水酸化体及びベンジル位メチレン基の水酸化体であった。これら代謝物の生成にはそれぞれチトクロームP450(CYP)の分子種であるCYP2C8/2C9及び3A4が関与しており、CYP2C8がモンテルカストの主要代謝酵素であった。 更に側鎖メチル基の水酸化体はカルボン酸体まで酸化的代謝を受けることが確認されている。In vitro試験により治療時の血漿中濃度では、モンテルカストはCYP3A4、2C9、1A2、2A6、2C19又は2D6を阻害しないことが示された4),5),6),7),8) 。 また、in vitro試験によりモンテルカストはCYP2C8を阻害することが示されたが、in vivoにおいてはモンテルカストは主にCYP2C8で代謝される代表的な薬剤であるロシグリタゾンとの臨床薬物相互作用試験で、CYP2C8を阻害しないことが示された9) (外国人データ)。したがって、モンテルカストはCYP2C8で代謝される薬剤(パクリタキセル等)の代謝に影響を及ぼさないと考えられる。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1フェノバルビタール
健康成人にフェノバルビタール100mg(14日間反復)を経口投与したとき、モンテルカストとして10mg(単回)を経口投与により併用するとモンテルカストのAUC0-∞は約40%減少した10) (外国人データ)。
16.8 その他
- 〈モンテルカスト錠5mg「日新」〉
モンテルカスト錠5mg「日新」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日 薬食審査発0229第10号)」に基づき、モンテルカスト錠10mg「日新」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判断され、生物学的に同等とみなされた11) 。