Clinical snapshot

メキタジン錠3mg「NIG」

メキタジン錠

添付文書改訂 2026年02月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

  3. 2.3前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難等を起こすことがある。]

効能・効果

  • 気管支喘息

  • アレルギー性鼻炎

  • じん麻疹

  • 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)

用法・用量

  • 〈気管支喘息〉

通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

  • 〈アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)〉

通常成人1回メキタジンとして3mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

使用上の注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作には従事させないよう十分注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1開放隅角緑内障の患者

抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。

9.2 腎機能障害患者

長期投与例で臨床検査値異常としてBUN上昇がみられることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

臨床試験において口渇等の副作用の発現率が高い傾向が認められている。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤
(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)
• フェノバルビタール等
眠気等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。 本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。
抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)
• イミプラミン塩酸塩、ブチルスコポラミン臭化物等
口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。 本剤の抗コリン作用により、作用が増強されることがある。
メトキサレン 光線過敏症を起こすおそれがある。 これらの薬剤は光線感受性を高める作用を有する。
アルコール 眠気等があらわれることがあるので、アルコール含有清涼飲料水等の摂取に注意すること。 本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALTの上昇 1%未満
AST 1%未満
ふらふら感 1〜5%未満
めまい 1%未満
下痢 1%未満
便秘 1%未満
倦怠感 1〜5%未満
光線過敏症 1%未満
口内しびれ感 1%未満
口渇 1〜5%未満
味覚異常 1%未満
咽頭痛 1%未満
嘔吐 1%未満
心悸亢進 1%未満
排尿困難 1%未満
月経異常 1%未満
浮腫 1%未満
発疹 1%未満
眠気 1〜5%未満
胃痛 1%未満
胃部不快感 1〜5%未満
胸部苦悶感 1%未満
腹痛 1%未満
興奮 頻度不明
血小板減少 1%未満
視調節障害 1%未満
頭痛 1%未満
顔面潮紅 1%未満
食欲不振 1%未満
黄疸 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエンC4・D4などのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に、これらの作用に拮抗することにより、アレルギー症状を緩和する1)。

18.2 ケミカルメディエーター拮抗作用

  1. 18.2.1ヒスタミン、ロイコトリエン、アセチルコリンによるモルモット摘出回腸・気管筋・肺実質収縮、ブラディキニン、セロトニンによるモルモット摘出回腸収縮、PAF(血小板活性化因子)によるモルモット摘出気管筋収縮、プロスタグランジンF2αによるモルモット摘出肺実質収縮を抑制する9),10),11),12)(in vitro)。

  2. 18.2.2抗ヒスタミン作用

ヒスタミン致死を長時間防御する9)(マウス)。

18.3 ケミカルメディエーター遊離抑制作用

ラット腹腔細胞、ヒト肺、ヒト白血球からのヒスタミン及びヒト肺、ヒト白血球からのロイコトリエンの遊離を抑制する(in vitro)。これらの遊離抑制作用の機序の一部としてホスホジエステラーゼ活性の阻害(in vitro)、Ca2+流入阻害(in vitro)等の関与が考えられている11),12)。

18.4 抗アレルギー作用

  1. 18.4.1遊離メディエーターに対する作用

感作モルモット肺切片からの遊離メディエーターによる回腸収縮反応を抑制する10)(in vitro)。

  1. 18.4.2局所アナフィラキシー反応に対する作用

homologous PCA反応を長時間抑制する10),13)(ラット)。

  1. 18.4.3全身アナフィラキシー反応に対する作用

能動的及び受動的全身アナフィラキシー反応を抑制する10)(モルモット)。

  1. 18.4.4抗喘息作用

抗原の静注又は吸入により誘発される実験的喘息を抑制する13)(モルモット)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人に3mg(n=4)又は6mg(n=4)を食後1回経口投与した場合の薬物動態パラメータは以下の通りであった1),2)。

投与量
(mg)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC0-∞
(ng・hr/mL)
T1/2(α)
(hr)
T1/2(β)
(hr)
3 2.00±0.10 6.70±0.62 99.40±29.16 5.43±0.71 32.7±3.2
6 5.36±0.23 6.74±0.91 252.38±14.60 6.65±1.61 38.6±3.7

2-コンパートメントモデルより算出(平均±標準誤差)

  1. 16.1.2反復投与

健康成人に3mg(n=4)又は6mg(n=4)を食後反復経口投与した場合、血中濃度は投与7日目までに定常状態に達し、その血中濃度は単回投与の最高血中濃度の3~4倍であり、生物学的半減期T1/2(β)は単回投与時とほぼ同程度であった2)。

  1. 16.1.3生物学的同等性試験

メキタジン錠3mg「NIG」とゼスラン錠3mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(メキタジンとして6mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された3)。

投与量
(mg)
AUC0-48
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
メキタジン錠3mg「NIG」 6 97.5±19.1 5.7±0.8 3.5±0.5 12.5±1.0
ゼスラン錠3mg 6 97.7±5.2 5.9±0.5 3.6±0.5 12.9±1.4

(平均±標準偏差、n=10)

血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

16.3 分布

ラットに14C-メキタジンを経口投与した場合、小腸、胃、肺、肝に比較的多く分布し、1~4時間でピークに達する4),5)。

16.4 代謝

健康成人に経口投与した場合、尿からは未変化体の他に3種類の代謝物(SO、NO、モノ水酸化体)とグルクロン酸抱合体が確認されている2)。

16.5 排泄

健康成人に経口投与した場合、48時間以内に約20%が尿中へ排泄される2)。