再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫
【警告】
本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識と経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また,本剤による治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常,成人にはフォロデシンとして1回300mgを1日2回経口投与する。なお,患者の状態により適宜減量する。
使用上の注意
-
8.1骨髄抑制があらわれることがあるので,本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察すること。
-
8.2本剤投与により,重篤な感染症や日和見感染が発現又は増悪することがあり,B型肝炎ウイルス,帯状疱疹ウイルス等が再活性化するおそれがあるので,本剤投与に先立って肝炎ウイルス等の感染の有無を確認し,本剤投与前に適切な処置を行うこと。本剤投与中は感染症の発現又は増悪に十分注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1感染症を合併している患者
感染症が増悪するおそれがある。
- 9.1.2重篤な骨髄機能低下のある患者
リンパ球減少,好中球減少及び血小板減少が増悪するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
本剤の減量を考慮するとともに,患者の状態をより慎重に観察し,有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が胎児への危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギ胚・胎児発生に関する試験では,臨床曝露量(AUC)の約12.1倍及び1.1倍で骨化遅延が認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁中に移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床成績は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT(GPT)増加,AST(GOT)増加 | 頻度不明 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| ヘルペス後神経痛,抑うつ症状,浮動性めまい,味覚異常,痙攣発作,強直性痙攣,末梢性感覚ニューロパチー,感覚鈍麻,末梢性ニューロパチー,末梢性運動ニューロパチー | 頻度不明 |
| リンパ節炎,好酸球増加,白血球増加,血中免疫グロブリンA減少,血中免疫グロブリンE減少,血中免疫グロブリンG減少,血中免疫グロブリンM減少,免疫グロブリン減少 | 頻度不明 |
| 上腹部痛,消化不良,胃潰瘍 | 頻度不明 |
| 低アルブミン血症 | 頻度不明 |
| 低蛋白血症 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感,発熱 | 頻度不明 |
| 出血性膀胱炎,蛋白尿,腎機能障害,膀胱炎,尿中血陽性,血中クレアチニン増加,血中尿素増加 | 頻度不明 |
| 咳嗽,低酸素症,鼻炎,気管支炎 | 頻度不明 |
| 喉頭炎,上気道の炎症,口腔咽頭不快感 | 頻度不明 |
| 尿中蛋白陽性 | 頻度不明 |
| 心不全,うっ血性心不全 | 頻度不明 |
| 悪心,口内炎 | 頻度不明 |
| 排尿困難 | 頻度不明 |
| 末梢性浮腫,体重減少,過敏症,疲労,食欲減退,浮腫,限局性浮腫,血圧上昇,血中アルカリホスファターゼ増加,C-反応性蛋白増加 | 頻度不明 |
| 毛包炎,皮膚炎,水疱性皮膚炎,皮膚乾燥,湿疹,紅斑,嵌入爪,陰茎潰瘍形成,乾癬,脂漏性皮膚炎,中毒性皮疹,多形紅斑,膿疱性乾癬,斑状丘疹状皮疹 | 頻度不明 |
| 甲状腺機能低下症 | 頻度不明 |
| 異常感,血圧低下,腫瘍疼痛 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眼の異常感,眼精疲労,アレルギー性結膜炎,眼そう痒症,結膜炎 | 頻度不明 |
| 筋力低下,関節痛,背部痛,滑液包炎,筋痙縮,筋攣縮 | 頻度不明 |
| 糖尿病,高カリウム血症,低カリウム血症,低ナトリウム血症,低リン酸血症,血中トリグリセリド増加,総蛋白減少 | 頻度不明 |
| 肝機能検査値異常 | 頻度不明 |
| 胃腸炎,口唇炎,下痢,口内乾燥,小腸穿孔,嘔吐,心窩部不快感 | 頻度不明 |
| 血中ビリルビン増加,肝機能異常,γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加,B型肝炎DNA測定陽性 | 頻度不明 |
| 血中乳酸脱水素酵素増加 | 頻度不明 |
| 頭痛,不眠症 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
フォロデシンは,PNPを阻害し,細胞内に蓄積された2’-デオキシグアノシン(dGuo)がリン酸化され,2’-デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)が蓄積されることにより,アポトーシスを誘導し,腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。フォロデシンは,ヒト赤血球由来PNPを阻害し,そのIC50(50%阻害濃度)値は1.19nmol/Lであった。2)
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回及び反復投与
日本人の末梢性T細胞リンパ腫患者7例に本剤300mgを1日2回反復経口投与したときの,投与1日目及び15日目における薬物動態パラメータ及び血漿中フォロデシン濃度推移は以下のとおりであった。
| 薬物動態 パラメータ |
投与1日目 (7例) |
投与15日目 (7例) |
|---|---|---|
| Cmax(ng/mL) 平均値±標準偏差 |
450±156 | 699±157 |
| tmax(h) 中央値(範囲) |
4(4-6) | 4(2-6) |
| AUC(ng・hr/mL) 平均値±標準偏差 |
3540±1250 | 6520±1660 |
投与1日目のAUCは,投与0~12時間後の測定時点のデータを用いて算出した。 投与15日目のAUCは,投与間隔を12時間とした場合の定常状態でのデータを用いて算出した。
再発又は難治性の日本人末梢性T細胞リンパ腫患者に本剤300mgを1日2回反復経口投与した時の血漿中フォロデシン濃度の推移(平均値±標準偏差)
16.2 吸収
- 16.2.1食事の影響
外国人の健康成人に本剤300mgを絶食下及び食後経口投与注3)したときの絶対的バイオアベイラビリティは,絶食下で19.5%,食後経口で23.2%であった。食後投与では絶食下投与に比べて最高濃度(Cmax)及びAUCはそれぞれ13%及び18%増加する傾向が認められた。
16.3 分布
本剤の血漿タンパク結合率をin vitroで評価したところ,0.1~100μmol/Lの濃度範囲で0.2%~32%であった。
16.4 代謝
本剤はヒト肝ミクロソーム中で安定であったことから,ほとんど代謝されないと考えられた。
16.5 排泄
外国人の健康成人に本剤300mgを絶食下及び食後に単回経口投与注3)したときの,投与72時間後までの本剤の尿中排泄率は,絶食下で12.5%,食後投与で14.1%であった。また,外国人の健康成人に本剤40mg/m2を単回静脈内投与したときの,投与72時間後までの本剤の尿中排泄率は91.0%であった。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者における薬物動態
外国人の腎機能障害患者に本剤100mgを単回経口投与注3)したとき,腎機能の低下とともにAUCが増加し,高度腎機能障害患者では正常被験者の1.8倍であった。
| 薬物動態 パラメータ |
腎機能 正常 (9例) |
軽度 腎機能 障害 (8例) |
中等度 腎機能 障害 (3例) |
高度 腎機能 障害 (5例) |
|---|---|---|---|---|
| Cmax(ng/mL) 平均値±標準偏差 |
214±134 | 248±90.8 | 218±72.6 | 257±115 |
| tmax(h) 中央値(範囲) |
3(2-48) | 2(2-5) | 5(2-6) | 4(3-12) |
| AUClast(ng・hr/mL) 平均値±標準偏差 |
8949±3227.5 | 11640±2457.3 | 13183±2093.6 | 16382±2950.4 |
注3)承認用法・用量は300mgを1日2回反復経口投与
薬価情報
YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。
| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度 |
ムンデシンカプセル100mg
本剤
4291050M1027
|
100mg1カプセル | 100mg1カプセル | ¥2666.10 | — | — | — |