Clinical snapshot

ミムリット皮下注用

乾燥弱毒生麻しんおたふくかぜ風しん混合ワクチン

添付文書改訂 2026年05月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1明らかな発熱を呈している者

  2. 2.2重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者

  3. 2.3本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者

  4. 2.4明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者

  5. 2.5妊娠していることが明らかな者

  6. 2.6上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

効能・効果

麻しん、おたふくかぜ及び風しんの予防

用法・用量

本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.7mLで溶解し、その0.5mLを1回皮下に注射する。

使用上の注意

  1. 8.1本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。

  2. 8.2被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。

  3. 8.3被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種直後及び5~14日の間の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、けいれん等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。

9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)

被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。

  1. 9.1.1心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者

  2. 9.1.2予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

  3. 9.1.3過去にけいれんの既往のある者

  4. 9.1.4過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者

  5. 9.1.5本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者

9.2 腎機能障害を有する者

接種要注意者である。

9.3 肝機能障害を有する者

接種要注意者である。

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性においては、あらかじめ約1か月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2か月間は妊娠しないように注意させること。

9.5 妊婦

妊娠していることが明らかな者には接種しないこと。

相互作用

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
副腎皮質ステロイド剤
• プレドニゾロン等免疫抑制剤
• シクロスポリン• サンディミュン
• ネオーラル
• タクロリムス• プログラフ
• アザチオプリン• イムラン
• 等
麻しん、おたふくかぜ又は風しん様症状があらわれるおそれがある。 特に長期あるいは大量投与を受けている者、又は投与中止後6か月以内の者は、免疫機能抑制下にあるため、ワクチンウイルスの感染を増強あるいは持続させる可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
輸血
ガンマグロブリン製剤
接種前3か月以内に輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は、3か月以上過ぎるまで接種を延期すること。また、ガンマグロブリン製剤の大量療法において200mg/kg以上投与を受けた者は、6か月以上(麻しん感染の危険性が低い場合は11か月以上)過ぎるまで接種を延期すること。
本剤接種後14日以内にガンマグロブリン製剤を投与した場合は、投与後3か月以上経過した後に本剤を再接種することが望ましい。
輸血及びガンマグロブリン製剤中に麻しん、ムンプス又は風しん抗体が含まれると、ワクチンウイルスが中和されて増殖の抑制が起こり、本剤の効果が得られないおそれがある。
ツベルクリン反応検査 本剤接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなることがある。 細胞性免疫の抑制が起こることがある。
他の生ワクチン(注射剤)
• 水痘ワクチン
• BCGワクチン
• 黄熱ワクチン等
通常、27日以上間隔を置いて本剤を接種すること。 他の生ワクチン(注射剤)の干渉作用により本剤のウイルスが増殖せず免疫が獲得できないおそれがある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
そう痒感 頻度不明
上咽頭炎 頻度不明
上気道の炎症 頻度不明
下痢 頻度不明
丘疹 頻度不明
内出血 頻度不明
嘔吐 頻度不明
斑状丘疹状皮疹 頻度不明
湿疹 頻度不明
疼痛 5%以上
発熱(33.6%) 5%以上
発疹 頻度不明
硬結 頻度不明
紅斑 頻度不明
紅斑(22.5%) 5%以上
腫脹 5%以上
蕁麻疹 頻度不明
鼻漏 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

麻しんウイルス、ムンプスウイルス及び風しんウイルスは上気道及び局所リンパ節で増殖後、ウイルス血症を起こして全身の標的器官に運ばれ、麻しん、おたふくかぜ、あるいは風しんを発症すると考えられている。しかし、予め本剤の接種により麻しんウイルス、ムンプスウイルス及び風しんウイルスに対する液性免疫及び細胞性免疫が獲得されていると、感染したウイルスの増殖は抑制され発症は阻止される6)。