緑内障観血的手術における補助
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
医療用スポンジに0.1~0.5mg(力価)/mLマイトマイシンC溶液を浸潤させて、手術中に手術部位の組織上に最大5分間留置した後、十分に洗浄する。
使用上の注意
-
8.1緑内障手術に関する十分な知識・経験のある眼科医のもとでのみ本剤を使用すること。
-
8.2本剤使用前に、眼部感染の予防のために、適切な抗菌薬の投与を行うこと。本剤使用後に、濾過胞炎、眼内炎等が発現することがあり、特に濾過胞からの房水漏出が認められる場合は、これらの事象が発現しやすくなる。濾過胞からの房水漏出に注意するとともに、濾過胞炎や眼内炎を示唆する症状(眼痛、充血、羞明、霧視等)が認められた場合には、直ちに受診するよう患者に指導すること。
-
8.3低眼圧黄斑症が発現することがあるので、定期的な眼科的検査を行うとともに、低眼圧黄斑症を示唆する症状(視力低下、変視症等)が認められた場合には、受診するよう患者に指導すること。
-
8.4本剤は細胞障害性を有し、眼内に流入すると眼内組織の壊死等が生じるおそれがあり、また眼表面に残留すると角結膜上皮や強膜に障害を与えるおそれがあるため、本剤が眼内に流入及び眼表面に残留しないよう、本剤使用後は医療用スポンジを確実に除去するとともに、生理食塩液等で留置部位及びその周辺を十分に洗浄すること。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1妊娠可能な女性
本剤使用後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。また、本剤使用前に妊娠の有無を確認すること。動物実験(ラット)では、早期死亡胎児(胚)数の増加が認められている。
- 9.4.2パートナーが妊娠する可能性のある男性
本剤使用後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。動物実験(ラット)では、精細胞の減少や早期死亡胎児(胚)数の増加が認められている。
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。妊婦に対して本剤を投与する必要がある場合には、胎児に対するリスクについて十分に説明すること。短時間に眼局所に適用した際の、胚・胎児への移行の有無は不明である。妊娠ラットに腹腔内又は静脈内投与した動物実験で、胎盤を介して胎児に移行し、死亡胎児(胚)数の増加及び生存胎児体重の減少のほか、脳ヘルニア、開眼、無尾、腹腔内破裂、頭蓋血腫、臍ヘルニア、脊髄破裂等の催奇形作用が認められている。
9.6 授乳婦
本剤使用後一定期間は授乳しないことが望ましい。本剤の乳汁中への移行は不明である。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 低眼圧 | 頻度不明 |
| 浅前房 | 頻度不明 |
| 結膜濾過胞漏出等の房水漏出 | 頻度不明 |
| 網膜出血・結膜出血等の血管反応 | 頻度不明 |
| 脈絡膜剥離・脈絡膜出血等の脈絡膜反応 | 頻度不明 |
| 視力低下 | 頻度不明 |
| 角膜障害 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
マイトマイシンCは、二重鎖DNAへの架橋形成を介してDNAの複製を阻害し細胞増殖抑制作用を示すと考えられている。ヒト緑内障患者結膜由来の線維芽細胞を用いたin vitro試験において、細胞増殖抑制作用を示した2)。
18.2 眼圧維持効果
マイトマイシンCは、ウサギ緑内障手術モデルを用いたin vivo試験において、術部の細胞間弾性線維の肥厚、線維化及びコラーゲン産生を抑制し、術後の眼圧低下維持効果を示した3)。
薬物動態
16.1 血中濃度
本剤の0.2mg(力価)/mL溶液を結膜局所に60秒間塗布後に平衡塩溶液で洗浄したとき、塗布後30分以内に採取された血中マイトマイシンC濃度は定量下限(0.25ng/mL)未満であった1)(外国人データ)。