下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解 悪性リンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫
【警告】
- 1.1本剤の使用に当たっては、骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、緊急時に十分処置できる医療施設及びがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される症例についてのみ行う。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1重篤な骨髄抑制のある患者[骨髄抑制を増悪させ、重症感染症を併発し致命的となることがある。]
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2.2本剤に対する重篤な過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
ソブゾキサンとして、通常成人には1日1600mgを1回又は2回に分割、5日間連続経口投与し、2~3週間休薬する。これを1クールとして投与を繰り返す。なお、年齢、症状により適宜増減するが、病期によっては1日2400mgまで増量できる。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
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8.1骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあり、致命的な経過をたどることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。なお、1クール目に致命的な経過をたどることが多いので、特に頻回に末梢血液検査を行うこと。また、これらの副作用は使用が長期間にわたると遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。
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8.2感染症、出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
- 〈成人T細胞白血病リンパ腫〉
- 8.3末梢血を随時検査し、投与期間を短縮又は延長すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1消化管潰瘍又は出血傾向のある患者
血小板減少に伴い、出血症状を増悪させることがある。
- 9.1.2骨髄抑制のある患者(重篤な骨髄抑制のある患者を除く)
骨髄抑制を増悪させることがある。
- 9.1.3前治療により骨髄機能が低下している患者(重篤な骨髄抑制のある患者を除く)
投与量を適宜減量し、臨床検査値に十分注意すること。骨髄抑制が強くあらわれることがある。
- 9.1.4感染症を合併している患者
白血球減少に伴い、感染症を増悪させることがある。
- 9.1.5水痘患者
致命的全身症状があらわれることがある。
- 9.1.6病状が高度に進行した患者(全身状態の悪い患者、血清LDHが異常高値の患者等)
骨髄抑制等の副作用が強くあらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
本剤は腎臓から排出されるので、高い血中濃度が持続する可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
肝障害を増悪させることがある。
9.4 生殖能を有する者
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9.4.1小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
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9.4.2*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
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9.4.3*男性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット、ウサギ)で胎児毒性(胎児吸収(ラット)、発育遅延(ラット、ウサギ)、骨化遅延(ラット))が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
やむを得ず投与する場合は、観察を十分に行い、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
高齢者では一般に生理機能が低下しており、本剤の投与で貧血等の副作用が高い頻度で発現している。また、本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 抗悪性腫瘍剤・放射線照射 | 併用により骨髄抑制等の副作用が増強することがある。副作用が増強した場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。 | 骨髄抑制等の予想される副作用項目が重複している薬剤及び放射線照射。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1〜5%未満 |
| ALT上昇 | 5%以上 |
| AST上昇 | 5%以上 |
| BUN上昇 | 1〜5%未満 |
| LDH上昇 | 1〜5%未満 |
| クレアチニン上昇 | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 1〜5%未満 |
| 全身倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 口内炎 | 1〜5%未満 |
| 口渇感 | 1〜5%未満 |
| 味覚異常 | 1〜5%未満 |
| 心窩部痛 | 1〜5%未満 |
| 悪心・嘔吐(10.5%) | 5%以上 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 皮疹 | 1〜5%未満 |
| 総蛋白減少 | 1〜5%未満 |
| 脱毛 | 1〜5%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 蛋白尿 | 1〜5%未満 |
| 電解質異常 | 1〜5%未満 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振(11.9%) | 5%以上 |
| 高ビリルビン血症 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
細胞周期のG2M期にある細胞に対し、殺細胞作用を示す。DNA鎖の切断を伴わずにトポイソメラーゼⅡを阻害することにより、染色体の凝縮異常を示し、多核細胞が出現し、細胞が死滅すると考えられる。この殺細胞作用は濃度と時間に依存して増強する13),14)。
18.2 抗腫瘍作用
In vivo試験又はin vitro試験において、マウスのL1210及びP388白血病、ルイス肺癌、B16メラノーマ、Colon26結腸癌、Colon38結腸癌、M5076卵巣肉腫細胞及びラットの腹水肝癌AH-13、AH-66に対し、抗腫瘍作用を示した。ヒトのRPMI8402白血病、MX-1乳癌、LX-1肺癌、Co-4結腸癌に対しても抗腫瘍作用を示した14),15),16)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
癌患者6例に600~1500mg/m2注1)を経口投与し、経時的に主活性代謝物ICRF-154の血中濃度を測定した結果、投与2時間後までに最高血中濃度(2.68~7.42μg/mL)に達したのち、半減期4.51~5.70時間で消失した2)。
- 16.1.2反復投与
癌患者11例に200~1200mg/m2(1日1回)注1)を連日5日間経口投与し、経時的に主活性代謝物ICRF-154の血中濃度を測定した結果、1例を除き最終投与1.52~2.94時間後までに最高血中濃度(0.93~11.46μg/mL)に達したのち、半減期2.64~4.82時間で消失した。最終投与24時間後には0.3μg/mL以下に、48時間後には検出限界(0.02μg/mL)付近又はそれ以下に低下し、長期残存傾向は認めなかった2)。
16.3 分布
In vitro試験において、主活性代謝物ICRF-154とヒト血清タンパクとの結合率は1.7±1.49%であった3)。
16.4 代謝
マウス、ラット及びイヌの代謝物の検討から、本剤は小腸膜及び血清中のエステラーゼによりほとんどが代謝され主活性代謝物ICRF-154になると推定される4),5)。
16.5 排泄
癌患者に本剤200~800mg/m2(1日1回)注1)を連日5日間経口投与し、主活性代謝物ICRF-154を経時的に測定した結果、各投与の24時間後までに投与量の2~39%が尿中に排泄された6)。
注1)承認用法及び用量は、「ソブゾキサンとして、通常成人には1日1600mgを1回又は2回に分割、5日間連続経口投与し、2~3週間休薬する。これを1クールとして投与を繰り返す。なお、年齢、症状により適宜増減するが、病期によっては1日2400mgまで増量できる。」である。