保存療法で十分な改善が得られない後縦靱帯下脱出型の腰椎椎間板ヘルニア
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2急性の両下肢麻痺や膀胱直腸障害を呈する馬尾障害のある患者[緊急手術が必要とされるため、本剤の投与は適さない。]
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2.3骨軟骨異形成症による症状又は脊柱の弯曲がある患者[症状の悪化や腰椎不安定性が強まるおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはコンドリアーゼとして1.25単位を症状の原因である高位の椎間板内に単回投与する。
使用上の注意
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8.1本剤の投与は、腰椎椎間板ヘルニアの診断及び治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで行うこと。また、椎間板穿刺に熟達した医師が投与すること。
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8.2本剤の投与に際しては、ショック、アナフィラキシー等の発現のおそれがあるので、救急処置のとれる準備をしておくこと。投与終了後も十分な観察を行い、症状が発現した場合には直ちに適切な処置を行うこと。
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8.3本剤投与により椎間板が変性し、生体力学的バランスの異常をきたし腰椎不安定性が発現するおそれがある。本剤投与後は、腰椎不安定性に伴う症状の発現の有無を十分に観察するとともに、腰椎が安定化するまでの期間は、過度な運動や腰に過度の負担がかかる動作(重量物を持ち上げる等)を避け、コルセット等の装具療法の併用を検討すること。
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8.4本剤投与後にアナフィラキシーや腰椎不安定性が発現する可能性があること、並びにその徴候や症状について患者に十分に説明し、異常が認められた場合には、速やかに担当医師に連絡するよう、患者を指導すること。
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8.5全身麻酔下での投与は、穿刺針の神経根への接触に伴う放散痛等を感知できず神経を損傷する可能性や、アナフィラキシー等が発現した場合に発見が遅れるおそれがあるので推奨されない。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1アレルギー素因のある患者
過敏症の発現が増すおそれがある。
- 9.1.2腰椎不安定性が疑われる患者
腰椎不安定性が増すおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。125I標識コンドリアーゼを用いた動物実験(ラット)で、放射能の乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
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9.8.1本剤の治療効果が得られない可能性があることから、投与の可否を慎重に判断すること。一般的に加齢による椎間板の変性により髄核中のプロテオグリカン含量が低下していることが知られている。
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9.8.2一般に軟骨終板が菲薄化しており、椎体の変性が発現する可能性が高まる。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 5°以上の椎間後方開大b) | 頻度不明 |
| ALT増加 | 頻度不明 |
| AST増加 | 頻度不明 |
| C-反応性蛋白増加 | 1%未満 |
| Modic分類の椎体輝度変化a)(23.7%) | 5%以上 |
| そう痒症 | 1%未満 |
| トリグリセリド増加 | 頻度不明 |
| ビリルビン増加 | 1%未満 |
| リンパ節炎 | 頻度不明 |
| 下肢痛 | 頻度不明 |
| 下肢違和感 | 1%未満 |
| 中毒性皮疹 | 1%未満 |
| 健側の一過性のラセーグ陽性 | 1%未満 |
| 好中球数減少 | 頻度不明 |
| 感覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 感覚障害 | 1%未満 |
| 椎間板高の30%以上の低下b)(16.8%) | 5%以上 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 白血球数減少 | 頻度不明 |
| 筋骨格痛 | 頻度不明 |
| 腰痛(25.2%) | 5%以上 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 薬疹 | 頻度不明 |
| 血小板数減少 | 頻度不明 |
| 頚部痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
コンドリアーゼは、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン及びヒアルロン酸の分解作用を示し、椎間板髄核中におけるグリコサミノグリカンを分解して髄核の保水能を低下させ、椎間板内圧を低下させることによりヘルニアの臨床症状を改善すると考えられている。
18.2 椎間板ヘルニア症状改善作用
椎間板ヘルニアを罹患したイヌにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、臨床症状(姿勢反応、脊髄反射及び患部の疼痛)の改善が認められた6) 。
18.3 椎間板高狭小化作用
正常なウサギにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、椎間板内水分含量の低下及び椎間板高の狭小化が認められた7) 。
18.4 椎間板内圧低下作用
正常なヒツジにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、椎間板内圧最低値の低下及び椎間板高の狭小化が認められた8) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
腰椎椎間板ヘルニア患者にコンドリアーゼ0.5単位から10単位注2) を単回椎間板内投与した場合、血漿中コンドリアーゼ濃度(酵素活性)はすべての症例でいずれの時点においても定量下限(100μ単位/mL)未満であった4) 。
注2)本剤は、通常、成人にはコンドリアーゼとして1.25単位を症状の原因である高位の椎間板内に単回投与する。
16.2 吸収
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、血漿中コンドリアーゼ濃度は定量下限(ELISA:0.36m単位/mL、酵素活性:20m単位/mL)未満であった5) 。
16.3 分布
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、遊離した125Iに起因すると思われる甲状腺への放射能分布が観察されたほかは、主要組織(腎臓、肝臓、肺、投与部位周辺筋組織及び脾臓)への放射能分布はほとんど認められなかった。イヌ及びカニクイザルに2単位/discの用量でコンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与されたコンドリアーゼは投与部位に投与後30日まで残存した5) 。
16.4 代謝
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与後14日までの椎間板組織抽出物における主な放射能は未変化体のコンドリアーゼであった5) 。
16.5 排泄
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与後14日までに投与放射能の38.4%が尿中、4.0%が糞中へと排泄された5) 。なお、コンドリアーゼはタンパク質であり、最終的には、小さなペプチド及びアミノ酸へ分解されると考えられる。