- ヘパリン過量投与時の中和、血液透析・人工心肺・選択的脳灌流冷却等の血液体外循環後のへパリン作用の中和
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、ヘパリン1,000単位に対して本剤1.0~1.5mL(プロタミン硫酸塩として10~15mg)を投与する。 ヘパリンの中和に要するプロタミン硫酸塩量は、投与したヘパリン量及びヘパリン投与後の時間経過により異なるので、本剤の投与量はプロタミンによる中和試験により決める。 投与に際しては、通常1回につき本剤5mL(プロタミン硫酸塩として50mg)を超えない量を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100~200mLに希釈し、10分間以上をかけて徐々に静脈内に注入する。
使用上の注意
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8.1本剤の投与に際しては、あらかじめ、過去にプロタミン投与の可能性のある心臓カテーテル検査歴や心臓手術歴、インスリン使用歴等について十分な問診を行い、このような患者に投与する場合には慎重に投与すること。
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8.2急速投与により呼吸困難、血圧低下、徐脈等の症状があらわれることがあるので、ゆっくり静脈内投与すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1本剤又はプロタミン含有インスリン製剤の投与歴のある患者
プロタミンに感作されている可能性があり、本剤の投与によりショック、アナフィラキシーを起こしやすいとの報告がある。
- 9.1.2アレルギー素因のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
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9.7.1小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
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9.7.2低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意すること。外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 一過性皮膚潮紅 | 頻度不明 |
| 徐脈 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 温感 | 頻度不明 |
| 血圧降下 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
血液中で、ヘパリン及びヘパリン様物質と結合して生理学的不活性物質を形成することにより、ヘパリンの血液凝集阻止作用と拮抗する。このため、ヘパリン作用の中和剤として用いられる2)。
18.2 ヘパリンに対する中和作用
プロタミンのヘパリンに対する中和作用を量的に検討するため、化学的な滴定法、比濁法、生物学的な凝固法、BP法(以上in vitro法)及びマウスにおけるin vivo法によって測定すると、プロタミンによるヘパリンの平均中和量は、プロタミン1mgに対してヘパリン89.9~109.8単位であった3)。
薬物動態
16.2 吸収
3H標識したプロタミン硫酸塩を家兎に静注すると、投与後約2分の半減期で急速に血中から減少したが、約30%の放射活性は投与後2時間でも存在していた1)。
16.3 分布
3H標識したプロタミン硫酸塩を家兎に静注し、投与2~3時間後に屠殺して、各臓器における放射活性を測定すると、腎に最も高く、肝、肺及び胆汁中にも多く分布していた。脳にはほとんど認められなかった1)。