前立腺肥大症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
重篤な肝障害・肝疾患のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはクロルマジノン酢酸エステルとして1回50mgを1日1回食後経口投与する。
使用上の注意
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8.1劇症肝炎等の重篤な肝機能障害による死亡例が報告されているので、投与開始後3カ月までは少なくとも1カ月に1回、それ以降も定期的に肝機能検査を行うこと。
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8.2糖尿病、糖尿病の悪化あるいは高血糖があらわれることがあるので、血糖値や尿糖に注意するなど観察を十分に行うこと。
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8.3ポテンツ低下等があらわれた場合、治療上の有益性を考慮の上、必要に応じ休薬又は他の療法への変更を行うこと。
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**8.4クロルマジノン酢酸エステルの投与後に髄膜腫が報告されている。本剤投与中は、頭痛、運動麻痺、視力視野障害、脳神経麻痺、けいれん発作、認知機能の変化等の髄膜腫を示唆する症状に注意し、必要に応じて画像検査を実施すること。髄膜腫と診断された場合は本剤の投与中止を検討すること。投与中止後に髄膜腫が縮小した症例が報告されている。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1心疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪することがある。
- 9.1.2糖尿病患者
耐糖能の低下があらわれることがある。
- **9.1.3髄膜腫又はその既往歴のある患者髄膜腫や原疾患の状態を踏まえ、本剤投与の必要性を検討すること。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪することがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝障害・肝疾患のある患者
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
9.8 高齢者
投与の際には投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多いため、血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| BUN | 頻度不明 |
| LH | 頻度不明 |
| インポテンス | 1〜5%未満 |
| クレアチニンの上昇等 | 頻度不明 |
| そう痒 | 1〜5%未満 |
| テストステロン値の低下 | 頻度不明 |
| プロラクチン値の上昇 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 下腹部痛等 | 頻度不明 |
| 中性脂肪の上昇 | 頻度不明 |
| 体重増加等 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 1%未満 |
| 動悸 | 1%未満 |
| 口渇等 | 1%未満 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 女性型乳房 | 1〜5%未満 |
| 尿道不快感 | 頻度不明 |
| 微熱 | 1〜5%未満 |
| 心悸亢進 | 頻度不明 |
| 性欲低下等 | 1〜5%未満 |
| 息切れ等 | 1%未満 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 浮腫等 | 1%未満 |
| 発汗 | 1%未満 |
| 発疹等 | 1%未満 |
| 眠気等 | 頻度不明 |
| 肝機能異常等 | 1〜5%未満 |
| 肥満 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 1%未満 |
| 胸内苦悶等 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 1%未満 |
| 腹痛等 | 頻度不明 |
| 血中FSH | 頻度不明 |
| 貧血 | 1〜5%未満 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻尿等 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
テストステロンの前立腺への選択的取込み阻害作用及び5α-ジヒドロテストステロン(5α-DHT)とアンドロゲン受容体との結合阻害作用によりアンチアンドロゲン作用を示す。
18.2 アンチアンドロゲン作用(直接的抗前立腺作用)
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18.2.1外因性アンドロゲンに拮抗して、前立腺の肥大を抑制する12)(去勢Wistar系雄ラット)。
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18.2.2内因性アンドロゲンに拮抗して、前立腺を萎縮させる12)(Wistar系雄ラット)。
18.3 テストステロン作用発現に対する阻害作用
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18.3.1前立腺内に選択的に取り込まれ、前立腺細胞レベルで抗前立腺作用をあらわす13)(Wistar系雄ラット)。
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18.3.2前立腺におけるテストステロンの選択的取込みを阻害する13)(去勢Wistar系雄ラット)。
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18.3.35α-ジヒドロテストステロンとレセプターとの結合を阻害する13),14)(去勢SD系雄ラット;前立腺腹葉細胞)。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男性に本剤1錠を空腹時に経口投与した結果、最高血中濃度到達時間(Tmax)は5.1時間、血中濃度半減期(T1/2)は10.2時間で、通常のクロルマジノン酢酸エステル錠に比し徐放性の血中濃度推移を示した3)。
16.2 吸収
- 16.2.1食事の影響
健康成人男性に本剤1錠を摂食時に投与した場合の血中濃度は、空腹時投与に比し最高血中濃度(Cmax)及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)で1.5~1.8倍と有意に高く、これは主として食事摂取により刺激された胆汁分泌によると考えられた4)。
16.3 分布
雄ラットにおける経口投与後の分布は肝臓に最も多く、次に腎臓、副腎、脂肪の順である5)。 血漿蛋白結合率は、約99%である6)(in vitro:平衡透析法)。
16.4 代謝
多種の代謝物が生成され、2位及び3位のヒドロキシ体が多い。 3β-hydroxy体は、未変化体であるクロルマジノン酢酸エステルの約0.7倍の活性を認めた7)。
16.5 排泄
健康成人男性8名に本剤1錠を経口投与した結果、24時間までの尿中への未変化体(クロルマジノン酢酸エステル)の総排泄量は70.7±9.2μgで投与量の約0.14%であった3)。