Clinical snapshot

プリモボラン錠5mg

メテノロン酢酸エステル

添付文書改訂 2020年08月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、前立腺癌)及びその疑いのある患者[症状を悪化させるおそれがある。]

  2. 2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

  • 骨粗鬆症

  • 下記疾患による著しい消耗状態

慢性腎疾患、悪性腫瘍、外傷、熱傷

  • 下記疾患による骨髄の消耗状態

再生不良性貧血

用法・用量

メテノロン酢酸エステルとして、通常、成人1日10~20mgを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1男性に投与する場合は、定期的に前立腺の検査を行うこと。

  2. 8.2女性に投与する場合は、変声の可能性のあることを告げておくこと。

  3. 8.3肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、特に長期投与する場合には、定期的に臨床検査(肝機能検査等)を行うこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1前立腺肥大のある患者

症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.2心疾患のある患者

ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。

  1. 9.1.3癌の骨転移のある患者

高カルシウム血症があらわれるおそれがある。

  1. 9.1.4糖尿病の患者

耐糖能の低下がみられることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1腎疾患のある患者

ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1肝疾患のある患者

症状を悪化させることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。女性胎児の男性化を起こすおそれがある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

観察を十分に行い慎重に投与すること。 骨端の早期閉鎖、性的早熟を来すことがある。

9.8 高齢者

慎重に投与すること。アンドロゲン依存性腫瘍が潜在している可能性があること、及び一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
副腎皮質ホルモン剤 耐糖能の低下がみられることがある。観察を十分に行い慎重に投与すること。 機序は不明
クマリン系抗凝血剤
• ワルファリンカリウム等
これらの作用を増強することがある。観察を十分に行い慎重に投与すること。 機序は不明

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT上昇 頻度不明
AST上昇 頻度不明
ざ瘡 頻度不明
ざ瘡 頻度不明
嗄声(進行すると回復困難な場合がある。通常 頻度不明
嘔吐 頻度不明
多毛 頻度不明
大量継続投与による精子減少・精液減少等の睾丸機能抑制 頻度不明
性欲亢進 頻度不明
悪心 頻度不明
持続性勃起 頻度不明
月経異常 頻度不明
月経異常が先発する例が多いとの報告がある。) 頻度不明
色素沈着 頻度不明
過敏症状 頻度不明
陰核肥大 頻度不明
陰茎肥大 頻度不明
陰萎 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

本剤は、肝及び各組織において生体内蛋白合成を促進させるとともに、生体における体蛋白の異化を抑制する。また、Ca、Pの組織への沈着を促進させる。

18.2 N貯留作用

健康人、骨粗鬆症、性腺機能不全及び筋疾患患者にメテノロン酢酸エステル20~30mg/日(総量330mg)を経口投与すると47.1mg/kg/日のNを貯留した5)。

18.3 Ca、P貯留作用

健康人、骨粗鬆症、性腺機能不全及び筋疾患患者にメテノロン酢酸エステル20~30mg/日(総量300~360mg)を経口投与すると1.26mg/kg/日のCaを貯留し、2.75mg/kg/日のPを貯留した5)。

18.4 造血作用

健康人、骨粗鬆症、性腺機能不全及び筋疾患患者にメテノロン酢酸エステル20mg/日を28日間経口投与すると、ヘモグロビン量、赤血球数が増加した6)。

薬物動態

16.5 排泄

健康男子4例に[14C]-メテノロン酢酸エステル114mg注1)を1回経口投与すると、投与後7~13日以内に尿中に21~47%が、糞便中に14~22%が排泄された4)(外国人データ)。

注1)本剤の承認用量は10~20mg/日である。