HIV感染症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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*2.2トリアゾラム、ミダゾラム、ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、ルラシドン、フィネレノン、ボクロスポリン、リバーロキサバンを投与中の患者
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2.3腎機能あるいは肝機能障害患者で、コルヒチンを投与中の患者
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2.4低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはダルナビルとして1回600 mgとリトナビル1回100 mgをそれぞれ1日2回食事中又は食直後に併用投与する。投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること。
使用上の注意
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8.1本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
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8.1.1本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告すること。
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8.1.2本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明であること。
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8.1.3本剤投与開始後、担当医の指示なしに用量を変更したり、服用を中止したりしないこと。
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8.1.4本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服用中のすべての薬剤を担当医に報告すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に担当医に相談すること。
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8.2本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
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8.3HIVプロテアーゼ阻害剤による治療中の患者で、糖尿病の発症又は増悪、高血糖が発現し、その中には糖尿病性ケトアシドーシスを合併した例が報告されている。
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8.4海外臨床試験において、発疹は因果関係の不明なものも含め10.3%の患者に認められ、本剤の投与中止を要する発疹は0.5%、発熱及び肝酵素値の上昇を伴う重度の発疹は0.4%、皮膚粘膜眼症候群は0.1%未満に認められた。また、発疹の多くは軽度から中等度であり、投与開始4週以内に発現したが投与継続中に寛解した。なお、治療経験のある患者を対象とした海外臨床試験において、本剤及びラルテグラビルを含むレジメンを使用した場合、本剤又はラルテグラビルの一方を含むレジメンと比較して、薬剤との因果関係が明らかでない皮疹も含めた発疹の発現率が高かった。しかし、薬剤に関連した発疹の発現率には差がなく、発疹は軽度から中等度で治療制限及び投与中止はなかった。
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8.5本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築症候群が報告されている。投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等に対する炎症反応が発現することがある。また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ブドウ膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮すること。
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8.6本剤による治療中に浮動性めまいが報告されているので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には注意すること。
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8.7肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1血友病患者及び著しい出血傾向を有する患者
HIVプロテアーゼ阻害剤で治療中の血友病患者において、皮膚血腫及び出血性関節症等の出血事象の増加が報告されている。
- 9.1.2スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある患者
交叉過敏症があらわれる可能性がある。ダルナビルはスルホンアミド基を有する。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能障害患者で、コルヒチンを投与中の患者
投与しないこと。コルヒチンの血中濃度を上昇させる可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1肝機能障害患者で、コルヒチンを投与中の患者
投与しないこと。コルヒチンの血中濃度を上昇させる可能性がある。
- 9.3.2肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
定期的に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、悪化が認められた場合には休薬又は投与中止を考慮すること。本剤は主に肝臓で代謝され、肝障害患者では高い血中濃度が持続するおそれがある。
- 9.3.3慢性活動性のB型及び/又はC型肝炎患者等投与前に肝機能異常が認められる患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
定期的に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、悪化が認められた場合には休薬又は投与中止を考慮すること。本剤は主に肝臓で代謝され、肝障害患者では高い血中濃度が持続するおそれがある。また、肝機能をさらに悪化させる可能性がある。海外第Ⅱb/Ⅲ相試験において、B型及び/又はC型肝炎重複感染患者では、有害事象及び臨床検査値異常のうち、肝酵素の上昇の発現頻度が非重複感染患者より高かった。
9.5 妊婦
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9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
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9.5.2妊娠中期及び妊娠後期の妊婦に本剤/リトナビルを投与したとき、出産後と比較しダルナビルの血中濃度低下が認められている。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。ダルナビルは、動物実験(ラット)1)で乳汁中へ移行することが報告されているが、ヒトにおける乳汁への移行は不明である。
9.7 小児等
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9.7.1低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児には投与しないこと。
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9.7.23歳以上の幼児、小児における臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意し慎重に投与すること。本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
- 本剤は代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)阻害作用を有することから、CYP3A4により代謝される薬剤と併用したとき、併用薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。また、本剤はCYP3A4によって代謝されることから、CYP3A4を誘導する薬剤と併用したとき本剤の血中濃度が低下し、CYP3A4を阻害する薬剤と併用したとき本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| トリアゾラム • ハルシオンミダゾラム • ドルミカム • ミダフレッサ • ブコラム |
これらの薬剤の血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ピモジド | ピモジドの血中濃度上昇により、不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン • クリアミンジヒドロエルゴタミン • ジヒデルゴットエルゴメトリン メチルエルゴメトリン • パルタンM |
これらの薬剤の血中濃度上昇により、末梢血管痙縮、虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| バルデナフィル • レビトラ |
バルデナフィルの血中濃度が上昇し、半減期が延長するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ブロナンセリン • ロナセン |
ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| シルデナフィル2) • レバチオタダラフィル • アドシルカ |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルとの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| アゼルニジピン • カルブロックアゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル • レザルタス配合錠 |
アゼルニジピンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ルラシドン • ラツーダ |
ルラシドンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| フィネレノン • ケレンディア |
フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| **ボクロスポリン • ルプキネス |
ボクロスポリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| リバーロキサバン • イグザレルト |
リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用又はP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの血中濃度が上昇することがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| リファンピシン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
| セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
| フェノバルビタール フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
| デキサメタゾン(全身投与) | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。併用する場合には注意して投与すること。 | これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
| リファブチン3) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とリファブチン150 mg 2日1回を併用したとき、リファブチンの活性代謝物のAUCが9.8倍に増加した。併用する場合には必要に応じてリファブチンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| シンバスタチン アトルバスタチン4) |
これらの薬剤の血中濃度上昇により、横紋筋融解症が起こる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| サルメテロール | サルメテロールの血中濃度上昇により、QT延長、動悸、洞性頻脈などの心血管系事象の発現リスクが増大する可能性がある。併用する場合には必要に応じてサルメテロールの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| クラリスロマイシン5) | ダルナビル/リトナビル400/100 mg 1日2回とクラリスロマイシン500 mg 1日2回を併用したとき、クラリスロマイシンのAUCが57%増加した。併用する場合には必要に応じてクラリスロマイシンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| カルバマゼピン6) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とカルバマゼピン200 mg 1日2回を併用したとき、カルバマゼピンのAUCが45%増加した。併用する場合には必要に応じてカルバマゼピンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| シルデナフィル7) • バイアグラタダラフィル • シアリス、ザルティア |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| アミオダロン ベプリジル リドカイン(全身投与) キニジン |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| シクロスポリン タクロリムス |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| Ca拮抗剤 (フェロジピン、ニフェジピン、ニカルジピン等) |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| フルチカゾン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ダサチニブ エベロリムス |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ボセンタン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| アピキサバン | これらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
| ダビガトランエテキシラート | ダルナビル/リトナビル800/100mgとダビガトランエテキシラート150mgを併用したとき、ダルナビル/リトナビル単回投与時のダビガトランのAUC及びCmaxは1.7倍及び1.6倍に上昇し、ダルナビル/リトナビル反復投与時のダビガトランのAUC及びCmaxはいずれも1.2倍に上昇した。併用する場合には必要に応じてダビガトランエテキシラートを減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白阻害作用による。 |
| ロスバスタチン8) プラバスタチン9) |
これらの薬剤の血中濃度上昇により、横紋筋融解症が起こる可能性がある。併用する場合には必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 機序不明 |
| ジゴキシン10) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とジゴキシン0.4 mg 1日1回を併用したとき、ジゴキシンのAUCが77%増加した。併用する場合には必要に応じてジゴキシンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
| コルヒチン |
コルヒチンの血中濃度を上昇させる可能性がある(コルヒチンとリトナビルとの併用により、コルヒチンのAUCが196%増加したとの報告がある)。併用する場合には必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用又はP糖蛋白阻害作用により、コルヒチンの血中濃度が上昇することがある。 |
| グレカプレビル・ ピブレンタスビル |
グレカプレビルの血中濃度を上昇させる可能性がある。併用する場合には必要に応じてグレカプレビル・ピブレンタスビルの投与量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルのP糖蛋白、BCRP又はOATP1B阻害作用により、グレカプレビルの血中濃度が上昇することがある。 |
| 経口避妊剤11) (エチニルエストラジオール、ノルエチステロン等) |
本剤/リトナビル600/100mg 1日2回とエチニルエストラジオール/ノルエチステロン35 µg/1 mg 1日1回を併用したとき、エチニルエストラジオール及びノルエチステロンのAUCはそれぞれ44及び14%減少した。本剤を投与する場合は、別の避妊方法を行うことが望ましい。 | リトナビルの薬物代謝酵素誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
| セルトラリン12) パロキセチン12) |
ダルナビル/リトナビル400/100 mg 1日2回と併用したとき、セルトラリン(50 mg 1日1回)のAUCが49%、パロキセチン(20 mg 1日1回)のAUCが39%減少した。併用する場合には注意して投与すること。 | 機序不明 |
| メサドン13) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とメサドンを併用したとき、R(-)メサドン及びS(+)メサドンのAUCがそれぞれ16%及び36%減少した。併用する場合には注意して投与すること。 | 機序不明 |
| イトラコナゾール ケトコナゾール注)14) ボリコナゾール |
本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。併用する場合には必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルとこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
| ワルファリン | ワルファリンの血中濃度に影響を与えることがある。併用する場合には必要に応じて本剤又はワルファリンの投与量を調節するなど注意して投与すること。 | 本剤及びリトナビルの薬物代謝酵素に対する阻害作用により、血中濃度に変化がおこることがある。 |
| ヌクレオシド/ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤(NRTI/NtRTI) | ||
| テノホビル15) | テノホビル(フマル酸テノホビルジソプロキシル300 mg 1日1回)とダルナビル/リトナビル300/100 mg 1日2回を併用したとき、テノホビルのAUCが22%増加した。本剤/リトナビルと併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 機序不明 |
| ジドブジン エムトリシタビン ラミブジン アバカビル |
これらの薬剤との相互作用を示さないと推察される。 | これらの薬剤は主に腎排泄型であり、本剤と排泄経路が異なる。 |
| 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI) | ||
| エトラビリン16) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とエトラビリン100 mg 1日2回を併用したとき、エトラビリンのAUCが37%減少した。本剤/リトナビルと併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 機序不明 |
| エファビレンツ17) | ダルナビル/リトナビル300/100 mg 1日2回とエファビレンツ600 mg 1日1回を併用したとき、ダルナビルのAUCが13%減少し、エファビレンツのAUCが21%増加した。本剤/リトナビルと併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | エファビレンツの薬物代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進される。 |
| ネビラピン18) | ダルナビル/リトナビル400/100 mg 1日2回とネビラピン200 mg 1日2回を併用したとき、ネビラピンのAUCが27%増加した。本剤/リトナビルと併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、ネビラピンの代謝が阻害される。 |
| リルピビリン19) | ダルナビル/リトナビル800/100 mg 1日1回とリルピビリン150 mg 1日1回を併用したとき、リルピビリンのAUCが130%増加した。本剤/リトナビルとリルピビリンを併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 本剤及びリトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、リルピビリンの代謝が阻害される。 |
| HIVプロテアーゼ阻害剤(PI) | ||
| リトナビル20),21) | 本剤600 mgとリトナビル100 mgをそれぞれ1日2回併用したとき、リトナビルにより本剤のAUCは14倍に増加した。本剤はリトナビル100 mgを併用投与することが推奨される。 | リトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| ロピナビル・リトナビル22) | ダルナビル/リトナビル1200/100 mg 1日2回とロピナビル・リトナビル400・100 mg 1日2回又はダルナビル1200 mg 1日2回とロピナビル・リトナビル533・133.3 mg 1日2回を併用したとき、ダルナビルのAUCは40%減少した。本剤/リトナビルと併用したときのロピナビル・リトナビルの推奨用量は確立していないため、本剤及びリトナビルとの併用は推奨されない。 | 本剤及びリトナビルとこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度に変化がおこることがある。 |
| アタザナビル23) | ダルナビル/リトナビル400/100 mg 1日2回とアタザナビル300 mg 1日1回を併用したとき、ダルナビル及びアタザナビルの薬物動態に有意な影響はみられなかった。本剤/リトナビルと併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | |
| 他のHIVプロテアーゼ阻害剤 | 上記以外のプロテアーゼ阻害剤は、本剤/リトナビルとの併用は推奨されない。 | 上記以外のプロテアーゼ阻害剤は、本剤/リトナビルとの併用は推奨されない。 |
| インテグラーゼ阻害剤 | ||
| ラルテグラビル | 本剤/リトナビルとラルテグラビルを併用したとき、本剤の血漿中濃度が減少する可能性がある。本剤/リトナビルとラルテグラビルを併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 機序不明 |
| ドルテグラビル24) | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とドルテグラビル30 mg 1日1回を併用したとき、ドルテグラビルのAUCが22%減少した。本剤/リトナビルとドルテグラビルを併用する場合には、用量を調節する必要はない。 | 機序不明 |
| その他のHIV薬 | ||
| マラビロク | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回とマラビロク150 mg 1日2回を併用したとき、マラビロクのAUCが305%増加した。 | リトナビルのCYP3A4に対する阻害作用により、マラビロクの代謝が阻害される。 |
注)国内では外用剤のみ発売
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| LDL増加 | 1%未満 |
| アレルギー性皮膚炎 | 1%未満 |
| しゃっくり | 1%未満 |
| そう痒症(5.6%) | 頻度不明 |
| リンパ球数減少 | 頻度不明 |
| 一過性脳虚血発作 | 1%未満 |
| 下痢(23.7%) | 頻度不明 |
| 不安 | 1%未満 |
| 中毒性皮疹 | 1%未満 |
| 低ナトリウム血症 | 1%未満 |
| 体脂肪の再分布/蓄積 | 頻度不明 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 傾眠 | 1%未満 |
| 免疫再構築症候群 | 1%未満 |
| 口内乾燥 | 1%未満 |
| 呼吸困難 | 1%未満 |
| 咳嗽 | 1%未満 |
| 嘔吐(7.6%) | 頻度不明 |
| 四肢痛 | 1%未満 |
| 回転性めまい | 1%未満 |
| 多尿 | 1%未満 |
| 多汗症 | 1%未満 |
| 多飲症 | 1%未満 |
| 失見当識 | 1%未満 |
| 女性化乳房 | 1%未満 |
| 好中球数減少 | 頻度不明 |
| 好中球絶対数減少 | 頻度不明 |
| 寝汗 | 1%未満 |
| 心筋梗塞 | 1%未満 |
| 急性肝炎 | 1%未満 |
| 急性腎障害 | 1%未満 |
| 悪夢 | 1%未満 |
| 悪寒 | 1%未満 |
| 悪心(14.9%) | 頻度不明 |
| 感覚鈍麻 | 1%未満 |
| 斑状丘疹状皮疹 | 1%未満 |
| 易刺激性 | 1%未満 |
| 末梢性ニューロパシー | 1%未満 |
| 末梢性浮腫 | 1%未満 |
| 毛包炎 | 1%未満 |
| 気分変動 | 1%未満 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 湿疹 | 1%未満 |
| 無力症(5.5%) | 頻度不明 |
| 異常な夢 | 1%未満 |
| 疲労(8.6%) | 頻度不明 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹(10.3%) | 頻度不明 |
| 白血球数減少 | 頻度不明 |
| 皮膚の炎症 | 1%未満 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 糖尿病 | 頻度不明 |
| 肝酵素増加 | 頻度不明 |
| 肥満 | 1%未満 |
| 脂質異常症 | 1%未満 |
| 脱毛症 | 1%未満 |
| 腎機能不全 | 1%未満 |
| 腎結石症 | 1%未満 |
| 腹痛(8.7%) | 頻度不明 |
| 腹部膨満 | 頻度不明 |
| 膵酵素増加 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 薬剤性皮膚炎 | 1%未満 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 記憶障害 | 1%未満 |
| 過敏症 | 頻度不明 |
| 部分トロンボプラスチン時間延長 | 頻度不明 |
| 錯乱状態 | 1%未満 |
| 錯感覚 | 1%未満 |
| 関節痛 | 1%未満 |
| 頭痛(13.8%) | 頻度不明 |
| 頻脈 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食欲減退 | 1%未満 |
| 骨壊死 | 1%未満 |
| 骨減少症 | 1%未満 |
| 骨粗鬆症 | 1%未満 |
| 高コレステロール血症 | 頻度不明 |
| 高トリグリセリド血症(5.5%) | 頻度不明 |
| 高熱 | 1%未満 |
| 高脂血症 | 頻度不明 |
| 高血圧 | 1%未満 |
| 高血糖 | 頻度不明 |
| 鼓腸 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ダルナビルはHIV-1プロテアーゼの2量体化及び酵素活性を阻害する。本剤はHIV-1感染細胞においてウイルスのコードするGag-Polポリ蛋白質の切断を選択的に阻害し、その結果、感染性を有する成熟ウイルスの形成を抑制する。本剤はKD4.5×10-12mol/LでHIV-1プロテアーゼに強い親和性を有しており、HIVプロテアーゼ阻害剤耐性関連変異の影響も受けにくかった。他の代表的な13種のヒトプロテアーゼに対する阻害作用は認められなかった48),49),50),51),52)。
18.2 抗ウイルス作用
本剤はヒトT細胞株、ヒト末梢血単核球及びヒト単球/マクロファージに急性感染させたHIV-1実験室株及び臨床分離株、並びにHIV-2実験室株に対し抑制作用(EC50値:1.2~8.5nmol/L)を示す。本剤はHIV-1グループM(A、B、C、D、E、F、G)及びグループOの臨床分離株群及び初代分離株群にin vitroで抗ウイルス活性(EC50値:< 0.1~4.3nmol/L)を示す。In vitroにおける本剤の抗ウイルス作用は、50%細胞毒性作用を示す濃度(87~>100μmol/L)よりも十分に低い濃度で認められる。本剤のEC50値はヒト血清存在下では中央値で5.4倍高い。本剤はHIVプロテアーゼ阻害剤(アンプレナビル、ネルフィナビル及びリトナビル)と併用することにより相乗作用を示し、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(アバカビル、ジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、サニルブジン、ザルシタビン及びジドブジン)、ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤(テノホビル)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(エトラビリン、エファビレンツ、デラビルジン、ネビラピン及びリルピビリン)、HIVプロテアーゼ阻害剤(アタザナビル、インジナビル、ロピナビル、サキナビル及びtipranavir)及び融合阻害剤(enfuvirtide)と併用することにより相加作用を示した。本剤とこれらの薬剤との併用において拮抗作用は認められなかった53),54),55),56),57)。
18.3 薬剤耐性
ダルナビル存在下で培養した野生型HIV-1から耐性ウイルスを得るために、3年以上の継代を繰り返したところ、耐性ウイルスの発現が認められた。耐性ウイルスに対して本剤は400nmol/Lを超える濃度で増殖抑制を示した(in vitro)。この耐性ウイルスは、本剤に対しての感受性が23~50倍低下しており、プロテアーゼ遺伝子に2~4個のアミノ酸置換を有していた。これらのウイルスのダルナビル耐性因子とプロテアーゼ内のアミノ酸変異の関連性は認められなかった。HIVプロテアーゼ阻害剤耐性変異を有する9株のHIV-1からダルナビルの耐性株(EC50値が53~641倍変化)をin vitroで獲得した結果、ダルナビル耐性株のプロテアーゼ内に22個のアミノ酸変異が出現し、このうちL10F、V32I、L33F、S37N、M46I、I47V、I50V、L63P、A71V及びI84Vの変異は耐性分離株の50%超に認められた。ダルナビル耐性(EC50値の比;fold change[FC]>10)となるには、これらの変異のうち最低8個のHIVプロテアーゼ阻害剤耐性関連変異が必要であり、うち2個の変異はすでにプロテアーゼ遺伝子内に存在していた。アンプレナビル、アタザナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビルあるいはtipranavirに耐性の臨床分離株1,113株、並びに海外臨床試験C202/C213試験及びC208/C215試験解析に組み入れられた被験者の本剤投与開始前の分離株886株において、本剤に対するFC>10(中央値)を示したのは、10個を超えるHIVプロテアーゼ阻害剤耐性関連変異を持ったサブグループのみであった58),59),60)。
18.4 交叉耐性
HIVプロテアーゼ阻害剤には交叉耐性が認められやすい。アンプレナビル、アタザナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル又はtipranavirに対する感受性が低下した臨床分離株3,309株の90%に対して、ダルナビルの感受性低下は10倍未満であり、ほとんどのHIVプロテアーゼ阻害剤に対して耐性を示すウイルスにダルナビルの感受性は保持されていた。HIVプロテアーゼ阻害剤耐性株から選択したダルナビルに耐性を示す9株のうち7株について、tipranavirに関する耐性が検討され、7株のうち6株ではtipranavirに対する感受性低下が小さかった(FC< 3)ことから、ダルナビルとtipranavirとの交叉耐性は限定的であることが示されている。作用機序の違いから、ヌクレオシド/ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、融合阻害剤とダルナビルとの間に交叉耐性は生じないと考えられる59),60)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1*プリジスタ錠300 mg注)
健康成人に、リトナビル100 mgを1日2回5日間反復経口投与中の3日目にダルナビル300mg錠2錠を食後に単回経口投与したとき、血漿中ダルナビル濃度は2.0時間(中央値)後にCmax(5.96µg/mL)に達し、約18時間の半減期で消失した(表1、図1)33)。
| 薬物動態パラメータ | ダルナビル/リトナビル600/100 mg |
|---|---|
| Cmax(µg/mL) | 5.96 ± 0.888 |
| tmax(h) | 2.0(0.5-3.0) |
| AUC∞(µg・h/mL) | 102 ± 46.3 |
| t1/2(h) | 17.8 ± 10.3 |
平均値 ± 標準偏差(N=8) tmax:中央値 (範囲)
図1 リトナビル100 mgを反復経口投与中にダルナビル600 mgを食後に単回経口投与したときの血漿中ダルナビル濃度推移(平均値+標準偏差)
注)プリジスタ錠300mgは販売中止品。
- 16.1.2*プリジスタ錠300 mg注)/600mg
健康成人に、リトナビル100 mgを1日2回5日間反復経口投与中の3日目に、ダルナビル600 mg錠1錠又は300 mg錠2錠を空腹時又は食後に単回経口投与したときの血漿中ダルナビル濃度-時間推移を図2に、薬物動態パラメータを表2に示す34)。(外国人データ)
図2 リトナビル100 mgを1日2回5日間反復経口投与中にダルナビル600 mg錠1錠又は300 mg錠2錠を空腹時又は食後に単回経口投与したときのダルナビルの血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)
| 薬物動態 パラメータ |
ダルナビル/リトナビル600/100 mg | |
|---|---|---|
| 300mg錠×2錠 | 600mg錠×1錠 | |
| 空腹時投与 | ||
| N | 47 | 47 |
| tmax(h) | 2.0(1.0 - 5.0) | 2.0(1.0 - 5.0) |
| Cmax(μg/mL) | 4.13 ± 0.81 | 4.21 ± 1.18 |
| AUC∞(μg・h/mL) | 93.7 ± 34.2 | 92.4 ± 40.3(N=46) |
| t1/2(h) | 19.1 ± 7.26 | 19.0 ± 11.1 (N=46) |
| 食後投与 | ||
| N | 47 | 46 |
| tmax(h) | 4.0(1.0 - 5.0) | 4.0(1.0 - 6.0) |
| Cmax(μg/mL) | 6.02 ± 1.60 | 5.80 ± 1.08 |
| AUC∞(μg・h/mL) | 117 ± 53.6 | 111 ± 40.4 |
| t1/2(h) | 15.8 ± 5.28 | 15.9 ± 6.84 |
平均値±標準偏差 tmax:中央値(範囲)
HIV患者に本剤/リトナビル600/100mgを食後に1日2回反復経口投与した2試験(C202及びC213試験)併合のダルナビルの母集団薬物動態解析による薬物動態パラメータの推定値を表3に、定常状態におけるダルナビル及びリトナビルの平均血漿中濃度を図3に示す35)。(外国人データ)
| 薬物動態パラメータ | 本剤/リトナビル600/100 mg 1日2回(N=119) |
|---|---|
| AUC12(μg・h/mL) | |
| • 平均 ± 標準偏差 | 62.3±16.1 |
| • 中央値(範囲) | 61.7(33.9-106) |
| C0 (μg/mL) | |
| • 平均 ± 標準偏差 | 3.58±1.15 |
| • 中央値(範囲) | 3.54(1.26-7.37) |
図3 本剤/リトナビル600/100 mgを1日2回反復投与したときの定常状態におけるダルナビル及びリトナビルの血漿中濃度推移
注)プリジスタ錠300mgは販売中止品。
- 16.1.3*プリジスタナイーブ錠400 mg/800 mg注)
健康成人に、リトナビル100 mgを1日1回5日間反復経口投与中の3日目に、ダルナビル800 mg錠1錠又は400 mg錠2錠を空腹時又は食後に単回経口投与したときの血漿中ダルナビル濃度-時間推移を図4に、薬物動態パラメータを表4に示す36)。(外国人データ)
図4 リトナビル100 mgを1日1回5日間反復経口投与中にダルナビル800 mg錠1錠又は400 mg錠2錠を空腹時又は食後に単回経口投与したときのダルナビルの血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)
| 薬物動態 パラメータ |
ダルナビル/リトナビル800/100 mg | |
|---|---|---|
| 400 mg錠×2錠 | 800 mg錠×1錠 | |
| 空腹時投与 | ||
| N | 81 | 78 |
| tmax(h) | 2.0(1.0 - 23.9) | 2.0(1.0 - 5.0) |
| Cmax(μg/mL) | 4.87 ± 1.44 | 4.91 ± 1.33 |
| AUC∞(μg・h/mL) | 105 ± 65.5 | 99.5 ± 49.4 |
| t1/2(h) | 16.1 ± 8.38 | 17.0 ± 17.2 |
| 食後投与 | ||
| N | 43 | 44 |
| tmax(h) | 3.0(1.0 - 6.0) | 3.0(1.0 - 5.0) |
| Cmax(μg/mL) | 7.03 ± 1.67 | 6.77 ± 1.67 |
| AUC∞(μg・h/mL) | 110 ± 35.5 | 110 ± 41.6 |
| t1/2(h) | 13.5 ± 4.77 | 14.0 ± 4.62 |
平均値±標準偏差 tmax:中央値(範囲)
ダルナビル/リトナビル800/100 mgを食後に1日1回反復経口投与したHIV感染患者335例の血漿中ダルナビル濃度値を用いた母集団薬物動態解析による薬物動態パラメータの推定値を表5に、定常状態におけるダルナビルの平均血漿中濃度推移を図5に示す37)。(外国人データ)
| 薬物動態パラメータ | ダルナビル/リトナビル800/100mg 1日1回(N=335) |
|---|---|
| AUC24 (μg・h/mL) | |
| • 平均値 ± 標準偏差 | 93.0±27.1 |
| • 中央値(範囲) | 87.9(45.0-219) |
| C0 (μg/mL) | |
| • 平均値 ± 標準偏差 | 2.28±1.17 |
| • 中央値(範囲) | 2.04(0.368-7.24) |
図5 ダルナビル/リトナビル800/100 mgを食後に1日1回反復投与したときの定常状態におけるダルナビルの平均血漿中濃度推移
注)プリジスタナイーブ錠400mg/800mg(有効成分ダルナビル)は販売中止品。
- 16.1.4性差
母集団薬物動態解析の結果、女性患者でのダルナビルの曝露量は男性に比し16.8%高かったが、この差異に臨床的意義はない35)。(外国人データ)
16.2 吸収
- 16.2.1絶対的バイオアベイラビリティ
健康成人に、本剤とリトナビルを食後に併用投与したときの本剤の絶対的バイオアベイラビリティは、本剤単独投与時の37%から82%に増加した21)。(外国人データ)
- 16.2.2食事の影響
ダルナビル/リトナビル400/100 mgを食事と共に投与したときのダルナビルのCmax及びAUClastは、空腹時投与と比較して約30%増加した。異なる内容の食事(総カロリーは240~928Kcal)を摂取したとき、食事の内容によるダルナビルのCmax及びAUClastに差はみられなかった38)。(外国人データ)
16.3 分布
ダルナビルのヒト血漿蛋白結合率は約95%であり、主に血漿α1酸性糖蛋白質に結合した39)。(in vitro試験、平衡透析法)
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験で、ダルナビルは主にCYP3A4により酸化的に代謝されることが示唆された。ダルナビルの主な代謝物は3種類あり、野生型HIV株に対する活性はいずれも未変化体の10%以下であった。 健康成人に14C標識したダルナビル/リトナビル400/100 mgを単回経口投与したとき、血漿中放射能の大部分は未変化体由来であることが示された40)。(外国人データ)
16.5 排泄
健康成人に14C標識したダルナビル/リトナビル400/100 mgを単回経口投与したとき、投与放射能の約79.5%が糞中に、約13.9%が尿中に排泄された。また、未変化体の排泄率は、糞中が約41.2%、尿中が約7.7%であった21)。 ダルナビル150 mgを単独で静脈内投与したときの全身クリアランスは32.8L/hであり、リトナビル100 mgと併用したときの全身クリアランスは5.9L/hであった41)。(外国人データ)
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1肝機能障害
軽度及び中等度肝障害患者(各8例)に本剤/リトナビル600/100 mgを1日2回反復投与したときのダルナビルの薬物動態を健康被験者と比較したとき、顕著な差は認められなかった。なお、重度肝障害患者を対象とした試験は実施していない42)。
- 16.6.2腎機能障害
中等度腎障害(CLCRが30~60mL/分)を有するHIV-1感染患者(20例)において、腎機能の低下によりダルナビルの薬物動態に有意な影響がないことが示された。重度腎障害又は末期腎疾患を有するHIV-1感染患者における試験は実施されていないが、ダルナビルは主に肝臓で代謝されることから、腎障害患者でダルナビルの全身クリアランスは低下しないと推察される。 ダルナビル及びリトナビルの血漿蛋白結合率は高いことから、血液透析や腹膜透析によって除去される可能性は低い。
- 16.6.3妊婦、産婦への投与
妊娠中期のHIV感染患者(11例)に、本剤/リトナビル600/100mgを1日2回投与したとき、ダルナビルのCmax、AUC12h及びCminは、出産後(6~12週;11例)と比較してそれぞれ28%、24%及び17%減少した。妊娠後期(11例)では、ダルナビルのCmax及びAUC12hはそれぞれ19%及び17%減少し、Cminは2%上昇した。 妊娠中期のHIV感染患者(16例)に、ダルナビル/リトナビル800/100mgを1日1回投与したとき、ダルナビルのCmax、AUC24h及びCminは、出産後(6~12週;15例)と比較してそれぞれ34%、34%及び32%減少し、妊娠後期(14例)では、それぞれ31%、35%及び50%減少した43)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1制酸剤の影響
ダルナビル/リトナビル400/100 mg(1日2回)とオメプラゾール20 mg(1日1回)又はラニチジン150 mg(1日2回)を併用したとき、オメプラゾール及びラニチジンはダルナビルのCmax及びAUC12に影響を及ぼさなかった44)。(外国人データ)