Clinical snapshot

プラノプロフェン点眼液0.1%「参天」

プラノプロフェン点眼液

添付文書改訂 2023年10月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)

用法・用量

通常、1回1~2滴を1日4回点眼する。 なお、症状により適宜回数を増減する。

使用上の注意

本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1眼の感染による炎症のある患者

感染症を不顕性化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット:経口投与)で分娩遅延が認められている1)。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
そう痒感 1%未満
びまん性表層角膜炎 頻度不明
刺激感 1〜5%未満
接触皮膚炎 頻度不明
気道狭窄 頻度不明
流涙 頻度不明
異物感 頻度不明
発疹 頻度不明
眼瞼炎 1%未満
眼瞼発赤・腫脹 頻度不明
眼脂 頻度不明
結膜充血 1%未満
結膜浮腫 頻度不明
蕁麻疹 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

プロスタグランジン生成抑制作用及びライソソーム膜安定化作用により炎症を抑制するものと考えられている,。

  • ラット、ウサギ及びモルモットによるin vitro又はin vivoの試験において、プロスタグランジン様物質またはプロスタグランジン代謝産物の生成抑制が確認され、プロスタグランジン生成抑制に作用すると推定された5),6),7)。

  • ラット、ウサギによるin vitro又はin vivoの試験において、ライソソーム酵素の遊離抑制が確認され、ライソソーム膜安定化に作用すると推定された8),9),10),11)。

18.2 抗炎症作用

  1. 18.2.1ウサギ実験的ブドウ膜炎に対する抗炎症作用

0.1%プラノプロフェン点眼液は、ウサギのウシ血清アルブミン注入による実験的ブドウ膜炎に対する抗炎症作用が認められた5)。

  1. 18.2.2ラット実験的結膜炎に対する抗炎症作用

0.1%プラノプロフェン点眼液は、ラットにおけるカラゲニン、アラキドン酸等による実験的急性結膜浮腫や、ナイスタチン、マスタードによる実験的持続性結膜浮腫に対する抗炎症作用が認められた12)。 また、ラットにおける卵アルブミン由来レアギン様抗血清による実験的アレルギー性結膜炎に対する抗炎症作用も認められた12)。

18.3 生物学的同等性試験

次の試験結果により、本剤は標準製剤 (ニフラン点眼液0.1%)と生物学的に同等であることが確認された。

  • ラットのカラゲニン惹起結膜炎モデルを用いて、本剤及び標準製剤(ニフラン点眼液0.1%)を炎症惹起1時間前から1時間間隔で、炎症惹起3時間後までの計5回、5μL/眼を両眼に点眼し、炎症惹起4時間後の結膜浮腫部位の重量を測定した。その結果、本剤点眼群及び標準製剤点眼群の浮腫重量は、基剤点眼群と比較して有意に減少したが、本剤点眼群と標準製剤点眼群との間に有意な差は認められず、平均値の90%信頼区間はlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。
浮腫重量(mg)
本剤 59.5±2.1
標準製剤(ニフラン点眼液0.1%) 60.4±1.9

(平均値±標準誤差 n=20)

  • ウサギの前房穿刺眼炎症モデルを用いて、本剤及び標準製剤(ニフラン点眼液0.1%)を穿刺1時間前に50μL/眼を両眼に点眼し、穿刺30分後の房水中タンパク質濃度を測定した。その結果、本剤点眼群及び標準製剤点眼群の房水中タンパク質濃度は、基剤点眼群と比較して有意に低値を示したが、本剤点眼群と標準製剤点眼群との間に有意な差は認められなかった。
房水中タンパク質濃度(mg/mL)
本剤 18.4±1.2
標準製剤(ニフラン点眼液0.1%) 17.1±1.3

(平均値±標準誤差 n=30)

薬物動態

16.3 分布

ウサギの両眼に0.1%14C-プラノプロフェン点眼液を1回0.01mL、3分間隔で4回点眼したとき、各眼組織中14C濃度の推移は図のとおりであった。 点眼後30分の各組織中14C濃度は、角膜、結膜、前部強膜、外眼筋、前房水、虹彩・毛様体、後部強膜の順に高かった。網膜・脈絡膜、水晶体、血液及び肝臓中14C濃度は低く、硝子体にはほとんど認められなかった2)。

平均値、n=4~6

図 各眼組織中14C濃度の推移