Clinical snapshot

ビスダームクリーム0.1%

アムシノニド製剤

添付文書改訂 2023年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1皮膚結核、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹の患者 [症状を増悪させるおそれがある。]

  2. 2.2本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  3. 2.3鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者 [穿孔の治癒を阻害するおそれがある。また、感染症があらわれるおそれがある。]

  4. 2.4潰瘍、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者 [上皮形成を阻害するおそれがある。また、感染症があらわれるおそれがある。]

効能・効果

  • 湿疹・皮膚炎群(手湿疹、進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、日光皮膚炎を含む)

  • 痒疹群、虫さされ

  • 乾癬

  • 掌蹠膿疱症

  • 扁平苔癬

  • 紅皮症

  • 慢性円板状エリテマトーデス

  • 円形脱毛症

用法・用量

通常1日1~数回、適量を患部に塗布する。 なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。

9.7 小児等

長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すおそれがある。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ステロイドざ瘡 1〜5%未満
ステロイド皮膚(皮膚萎縮 1%未満
下垂体・副腎皮質系機能抑制 頻度不明
乾燥 1%未満
刺激感(そう痒 1〜5%未満
口囲等に丘疹 1%未満
多毛 1%未満
接触皮膚炎様症状 1%未満
毛囊炎等) 1〜5%未満
毛細血管拡張) 1%未満
熱感を含む) 1〜5%未満
真菌性感染症(カンジダ症・白癬症等) 1%未満
紅斑 1%未満
紫斑 1%未満
細菌性感染症(伝染性膿痂疹 1〜5%未満
腫脹 1%未満
膿疱 1%未満
色素脱失 1%未満
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(頬 1%未満
魚鱗癬様皮膚変化 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

アラキドン酸代謝の抑制、炎症・免疫担当細胞の抑制などの作用が総合的に作用して抗炎症効果を発揮するものと考えられる。

18.2 抗炎症作用

  1. 18.2.1血管収縮作用

0.1%アムシノニド軟膏、同クリームをヒト健常皮膚に貼付したときの血管収縮作用は、0.1%トリアムシノロンアセトニド軟膏、同クリーム、0.12%べタメタゾン吉草酸エステル軟膏、同クリームより強い9) 。

  1. 18.2.2浮腫抑制作用

アムシノニド軟膏、同クリームのクロトン油耳介浮腫に対する抑制作用は、べタメタゾン吉草酸エステルより強く、軟膏で2倍、クリームで8倍である10) (ラット、塗布) 。

  1. 18.2.3遅延型アレルギー皮膚炎症抑制作用

アムシノニド軟膏、同クリームのピクリルクロライドによる皮膚炎惹起動物に対する炎症抑制作用は、べタメタゾン吉草酸エステルより強い10) (マウス、塗布)。

18.3 胸腺萎縮作用

アムシノニド軟膏、同クリームを48時間塗布したときの胸腺萎縮作用は、べタメタゾン吉草酸エステルより弱く、約1/3以下である10) (ラット、塗布) 。

18.4 副腎皮質機能抑制作用

0.1%アムシノニド軟膏、同クリームを乾癬患者等に大量(軟膏30g/日×3日、クリーム20g/日×7日)に密封塗布した場合は、一時的な副腎皮質機能抑制がみられるが、軟膏1日5g・5日間密封塗布した場合は、副腎皮質機能抑制はほとんどみられない11),12) 。 クロスオーバー法による0.1%アムシノニド軟膏と0.12%べタメタゾン吉草酸エステル軟膏との比較では、アムシノニドはべタメタゾン吉草酸エステルより、副腎皮質機能抑制は軽度である11) 。

薬物動態

16.2 吸収

14C-アムシノニドクリームをラットへ塗布したところ、アムシノニドは主に経皮付属器官から皮膚内へ移行し、皮膚親和性は良好であると考えられた1) 。

16.3 分布

14C-アムシノニド軟膏及びクリームをラットへ塗布したところ、アムシノニドは肝にのみ非常に低い濃度で分布した1) 。

16.5 排泄

ラット、ウサギ、イヌでは主に糞中に、サルでは主に尿中に排泄された1) 。