- 〈ビジパーク270注〉
脳血管撮影、四肢血管撮影、逆行性尿路撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影
- 〈ビジパーク320注〉
四肢血管撮影
**1.1即時性ショック、遅発性ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。
1.2本剤は脳槽・脊髄造影の効能又は効果を有していないので、脳槽・脊髄造影には使用しないこと。
2.1ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
2.2重篤な甲状腺疾患のある患者[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]
脳血管撮影、四肢血管撮影、逆行性尿路撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影
四肢血管撮影
通常、成人1回、下記の量を使用する。なお、非血管内への注入に際しては、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。 また、血管内に投与する場合の総投与量は、270mgI/mL製剤は180mLまでとする。
通常、成人1回、下記の量を使用する。 また、血管内に投与する場合の総投与量は、320mgI/mL製剤は150mLまでとする。
| 撮影の種類 | 用量 | |
|---|---|---|
| ビジパーク270注 | ビジパーク320注 | |
| 脳血管撮影 | 4~15mL(1.08~4.05g) | - |
| 四肢血管撮影 | 8~80mL(2.16~21.6g) | 12~70mL(3.84~22.4g) |
| 逆行性尿路撮影 | 20~200mL(5.4~54g) (原液を生理食塩水で2倍希釈し用いることも可能とする。) |
- |
| 内視鏡的逆行性膵胆管撮影 | 3~40mL注1)(0.81~10.8g) | - |
[( )内はヨウ素含有量を示す]
注1)1回の検査における総使用量を示す。
8.1ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
**8.2投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応があらわれることがある。本剤によるショック、心停止等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
8.3投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、過敏反応の発現に注意し、慎重に投与すること。また、異常が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.4ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。
8.5血管内に投与する場合には、重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれる可能性があるので、投与中及び投与後も、患者の状態を十分に観察すること。
8.6血管内に投与した場合は、入院患者に投与すること。投与後、48時間は患者の状態を観察すること。
8.7血管内に投与した場合、投与開始より1時間~数日後も遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、発疹、発熱、悪心、めまい、胸中苦悶感等の副作用と思われる症状が発現した場合は、速やかに主治医に連絡するよう指示をするなど適切な対応をとること。本剤で報告された遅発性副作用は発疹、蕁麻疹、そう痒感、悪心・嘔吐で、投与後3日以上経過して発現する例も報告されている。
8.8血管内に複数回投与した場合の副作用発現に関しては、その頻度が高くなることが懸念されるので、アレルギー既往歴、過去の造影検査歴等の問診を行い、副作用の発現の可能性が高いと判断したときには再投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下、不整脈、徐脈等の報告があり、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬において静脈性胆嚢造影で血液のゼラチン様変化をきたし、死亡したとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)があらわれるおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウムの低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず造影検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
9.1.8本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
9.1.9薬物過敏症の既往歴のある患者
9.1.10脱水症状のある患者
急性腎障害があらわれるおそれがある。
血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
急性腎障害があらわれるおそれがある。
ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。また、症状が悪化するおそれがある。
症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
腎機能が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射をともなう。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中に移行したとの報告がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排出されるが、腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ビグアナイド系糖尿病用薬 • メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩等 |
乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合にはビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと。 | ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
| インターロイキン2製剤 • テセロイキン |
本剤投与前の2週間以内にインターロイキン2を投与した患者で、インフルエンザ様症状や皮膚反応等の遅発性副作用が発現するリスクが高くなるとの報告がある。 | 機序は不明である1)。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| BUN上昇 | 1〜5%未満 |
| LDH上昇等 | 1〜5%未満 |
| カリウム値変動等 | 1〜5%未満 |
| くしゃみ | 1%未満 |
| クレアチニン上昇 | 1〜5%未満 |
| せき | 1〜5%未満 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| チアノーゼ | 頻度不明 |
| ヘマトクリット減少 | 1〜5%未満 |
| 乏尿 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 1%未満 |
| 剥離等 | 1%未満 |
| 咽・喉頭不快感 | 1〜5%未満 |
| 嗅覚錯誤 | 1%未満 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 多形紅斑 | 頻度不明 |
| 尿糖上昇 | 1〜5%未満 |
| 悪寒 | 1〜5%未満 |
| 悪心 | 1〜5%未満 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 潮紅 | 1〜5%未満 |
| 点状出血 | 1%未満 |
| 甲状腺機能低下症 | 頻度不明 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 発赤 | 1〜5%未満 |
| 白血球増多 | 1〜5%未満 |
| 結膜炎 | 1%未満 |
| 胸部圧迫感 | 1%未満 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 1〜5%未満 |
| 血圧低下 | 1%未満 |
| 血小板減少 | 1〜5%未満 |
| 視力障害 | 1%未満 |
| 赤血球減少 | 1〜5%未満 |
| 難聴 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 鼻閉 | 1%未満 |
本剤に含まれるヨードによりX線吸収率が向上し、その結果、造影効果が発揮される。この場合、ヨード濃度に比例してX線吸収率は高くなるので、ヨード濃度が高いほど造影効果は増強される。
健康成人男性にイオジキサノール注射液(300mgI/mL)を0.3gI/kgの投与量で20mL/分の注入速度(Step1)、又は0.6gI/kgの投与量で20mL/分あるいは50mL/分の注入速度(Step2、3)で単回静脈内投与したとき、Step1、2及び3の血漿中濃度は投与後1分でそれぞれ2.9mgI/mL、5.3mgI/mL及び5.3mgI/mLとなり、その後3相性を示して減衰した。半減期t1/2α、t1/2β、t1/2γはそれぞれ0.1~0.5時間、1.2~1.4時間、3.2~3.9時間であった2)。
単回静脈内投与時におけるイオジキサノールの血漿中濃度
| 投与量 (gI/kg) |
注入速度 (mL/min) |
例数 | 1分後の濃度 (mgI/mL) |
t1/2α (hr) |
t1/2β (hr) |
t1/2γ (hr) |
定常状態における見かけ上の分布容積(Vdss) (L/body) |
全身クリアランス(CLT) (mL/min) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Step1 | 0.3 | 20 | 6 | 2.9 | 0.3 | 1.2 | 3.2 | 13.9 | 104 |
| Step2 | 0.6 | 20 | 5 | 5.3 | 0.1 | 1.2 | 3.5 | 14.1 | 97 |
| Step3 | 0.6 | 50 | 4 | 5.3 | 0.5 | 1.4 | 3.9 | 14.7 | 97 |
ヒト血漿蛋白結合率は平衡透析法で1.4%以下であり、蛋白結合性は低かった(in vitro)。
ラット静脈内に14C-イオジキサノール0.3gI/kgを投与後、全身オートラジオグラムにより組織分布を検討したところ、腎臓、脾臓、肝臓を除く組織では、投与24時間で放射能は検出されなかった。腎臓中放射能濃度は投与1週間目でも認められ、髄質より皮質に高濃度に存在していた3)。
健康成人男性にイオジキサノール1.2mgI/kgを単回静脈内投与したとき、尿中に未変化体以外の代謝物は検出されなかった4)。
健康成人男性にイオジキサノール注射液(300mgI/mL)を0.3gI/kgの投与量で20mL/分の注入速度、又は0.6gI/kgの投与量で20mL/分あるいは50mL/分の注入速度で単回静脈内投与したとき、累積尿中排泄率は、投与1時間後で投与量の37~45%、6時間後で86~92%、24時間後で96~100%であり、投与量のほぼ全量が速やかに尿中に排泄された2)。
イオジキサノール0.45gI/kgを高齢者7例に20mL/minの注入速度で静脈内投与したところ、高齢者における体内からのイオジキサノールの消失半減期は4.46時間と健康成人に比較して有意に長く、全身クリアランスは46.4mL/minと有意に低下していた5)。