Clinical snapshot

ヒビスコール液A

クロルヘキシジングルコン酸塩

添付文書改訂 2024年03月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者

  2. 2.2腟、膀胱、口腔等の粘膜面には使用しないこと[クロルヘキシジン製剤の左記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている。]

  3. 2.3損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する。]

効能・効果

手指の消毒

用法・用量

そのまま使用する。

使用上の注意

ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1薬物過敏症の既往歴のある者(クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者を除く)

  2. 9.1.2喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
じん麻疹 1%未満
刺激症状 頻度不明
発疹 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2) 。

18.2 殺菌作用

  1. 18.2.1広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、AlcaligenesPseudomonasAchromobacterFlavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない2) 。

  2. 18.2.2ヒビスコール液Aの殺菌力試験

ヒビスコール液Aにつき、石炭酸係数測定法に準拠する方法で各2回試験した3)。

供 試 菌 10分で死滅を示す最大希釈率
Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853 20 20
Proteus vulgaris ATCC 13315 30 20
Escherichia coli ATCC 25922 50 40
Enterobacter cloacae ATCC 23355 60 60
Salmonella typhimurium ATCC 14028 40 40
Serratia marcescens ATCC 8100 20 10
Staphylococcus aureus ATCC 25923 10 5
Staphylococcus epidermidis ATCC 12228 120 145
Streptococcus pyogenes ATCC 19615 90 70
Streptococcus faecalisATCC 33186 30 30
  1. 18.2.3グローブジュース準拠法による有効性

2医療施設において、健康な成人男女を対象として、ヒビスコール液Aを約3~4mL手にとり試験した結果、その有効性が認められた4),5) 。

  1. 18.2.4改良Kelsey-Sykes法による有効性

ヒビスコール液Aにつき、対照薬剤として市販の0.2%クロルヘキシジングルコン酸塩エタノール製剤を用い比較した結果、両薬剤の殺菌効果は同等であった6) 。