Clinical snapshot

ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「日新」

精製ヒアルロン酸ナトリウム

添付文書改訂 2023年10月01日

効能・効果

下記疾患に伴う角結膜上皮障害

  • シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患

  • 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患

用法・用量

1回1滴、1日5~6回点眼し、症状により適宜増減する。 なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。

使用上の注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には診断又は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

診断又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
びまん性表層角膜炎等の角膜障害 頻度不明
眼のそう痒感 頻度不明
眼の異物感 1%未満
眼刺激 1%未満
眼痛 頻度不明
眼瞼炎 1%未満
眼脂 1%未満
結膜充血 1%未満
結膜炎 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ヒアルロン酸ナトリウムはフィブロネクチンと結合し、その作用を介して上皮細胞の接着、伸展を促進すると考えられる5),6) 。また、その分子内に多数の水分子を保持することによって優れた保水性を示す7) 。

18.2 角膜創傷治癒促進作用

外科的に角膜上皮下の基底膜まで剥離したウサギ角膜上皮剥離モデルに対し、0.1~0.5%ヒアルロン酸ナトリウム注2) を点眼したとき、剥離24時間後より基剤点眼群と比較し有意な創傷面積の減少が認められた8) 。

18.3 角膜上皮伸展促進作用

ウサギ摘出角膜片の培養系において、ヒアルロン酸ナトリウムは対照群(培養液のみ)と比較して有意に角膜上皮細胞層の伸展を促進した9) (in vitro)。

18.4 保水作用

0.1%~1.0%ヒアルロン酸ナトリウム溶液注2) を寒天平板に滴下したとき、水分蒸発による寒天重量の減少は濃度依存的に抑制された7) (in vitro)。

18.5 生物学的同等性試験

  • 〈ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「日新」〉
  1. 18.5.1角膜上皮創傷治癒効果

ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「日新」とヒアレイン点眼液0.1%について、ウサギの外科的角膜上皮剥離モデルに対し、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして1回0.05mg、1日4回、4日間点眼し、角膜損傷面積を測定したところ、プラセボ(ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「日新」の基剤)と比較して両製剤とも同様の有意な角膜上皮創傷治癒効果を示した。また、統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された10) 。

  1. 18.5.2保水効果

ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「日新」とヒアレイン点眼液0.1%について、ウサギのドライアイモデルに対し、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして0.05mg点眼し、点眼1、2、3時間後、角膜損傷部位をメチレンブルーで染色し、角膜からの抽出液中の色素吸光度を指標としてドライアイによる角膜損傷量を比較検討したところ、プラセボ(ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「日新」の基剤)と比較して両製剤とも同様の有意な保水効果(ドライアイ形成の抑制)を示した。また、統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された10) 。

  • 〈ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「日新」〉
  1. 18.5.3角膜上皮損傷治癒効果

ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「日新」とヒアレイン点眼液0.3%について、ウサギの実験的角膜上皮損傷モデル(n-ヘプタノール剥離及び外科的剥離)に対し、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして1回0.15mg、1日4回、n-ヘプタノール剥離モデルは3日間、外科的剥離モデルは4日間点眼し、角膜損傷面積を測定したところ、プラセボ(生理食塩液)と比較して両製剤とも同様の有意な角膜上皮損傷治療効果を示した。また、統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された11) 。

  1. 18.5.4角膜乾燥防止効果(保水効果)

ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「日新」とヒアレイン点眼液0.3%について、ウサギのドライアイモデルに対し、精製ヒアルロン酸ナトリウムとして0.3mg点眼し、点眼3時間後、角膜損傷部位をメチレンブルーで染色し、角膜からの抽出液中の色素吸光度を指標としてドライアイによる角膜損傷量を比較検討したところ、プラセボ(生理食塩液)と比較して両製剤とも同様の有意な角膜乾燥防止効果(ドライアイ形成の抑制)を示した。また、統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された11) 。

注2)本剤の承認された濃度は0.1%及び0.3%である。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人男性の片眼に1日目0.1%、2日目0.5%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液注1) を1回1滴、1日5回点眼し、3日目より0.5%点眼液を1日13回注1) 7日間点眼した。点眼開始前、3日目、9日目(最終日)及びその翌日の血清中ヒアルロン酸濃度を測定したとき、全ての被験者における全測定時点で点眼前と同様に定量下限(10μg/mL)以下であった1) 。

注1)本剤が承認されている濃度は0.1%及び0.3%であり、用法用量は1日5~6回点眼で、症状により適宜増減である。