Clinical snapshot

ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」

精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液

添付文書改訂 2023年07月01日

効能・効果

  • 下記疾患に伴う角結膜上皮障害

  • 〇シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患 〇術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等における外因性疾患

用法・用量

  • 1回1滴、1日5~6回点眼し、症状により適宜増減する。

  • なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。

使用上の注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には診断又は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

診断又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
びまん性表層角膜炎等の角膜障害 頻度不明
眼のそう痒感 頻度不明
眼の異物感 1%未満
眼刺激 1%未満
眼痛 頻度不明
眼瞼炎 1%未満
眼脂 1%未満
結膜充血 1%未満
結膜炎 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  • ヒアルロン酸ナトリウムはフィブロネクチンと結合し、その作用を介して上皮細胞の接着、伸展を促進すると考えられる2),3) 。また、その分子内に多数の水分子を保持することによって優れた保水性を示す4) 。

18.2 角膜創傷治癒促進作用

  • 外科的に角膜上皮下の基底膜まで剥離したウサギ角膜上皮剥離モデルに対し、0.1~0.5%ヒアルロン酸ナトリウム注)を点眼したとき、剥離24時間後より基剤点眼群と比較し有意な創傷面積の減少が認められた5) 。

18.3 角膜上皮伸展促進作用

  • ウサギ摘出角膜片の培養系において、ヒアルロン酸ナトリウムは対照群(培養液のみ)と比較して有意に角膜上皮細胞層の伸展を促進した6) (in vitro)。

18.4 保水作用

  • 0.1%~1.0%ヒアルロン酸ナトリウム溶液注)を寒天平板に滴下したとき、水分蒸発による寒天重量の減少は濃度依存的に抑制された4) (in vitro)。

  • 注) 本剤の承認された濃度は0.1%及び0.3%である。

18.5 生物学的同等性試験

  • 〈ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」〉
  1. 18.5.1実験的角膜上皮障害モデルに対する治癒効果 実験的ウサギ角膜上皮創傷モデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(旧処方)を点眼したところ、Control(基剤)に対して、角膜創傷面積が有意に減少した。

  2. 18.5.2角膜乾燥防止効果(in vitro 保水作用)

代替角膜(ソフトコンタクトレンズ)に試験製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(新処方)]あるいは標準製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(旧処方)]を反復滴下して初回滴下後3時間における残存率(相対湿重量)を算出した結果、両製剤の生物学的同等性が確認された7)。

  • 〈ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」〉
  1. 18.5.3n-ヘプタノール損傷による実験的角膜上皮障害モデルに対する治療効果 n-ヘプタノールにより角膜上皮を損傷させたウサギのモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、角膜上皮損傷面積を指標として比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。

  2. 18.5.4外科的剥離による実験的角膜上皮障害モデルに対する治療効果 角膜上皮を外科的に剥離させたウサギのモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、角膜上皮損傷面積を指標として比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。

  3. 18.5.5ドライアイモデルに対する角膜乾燥防止効果 ウサギのドライアイモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、点眼3時間後、角膜上皮障害部位をメチレンブルーで染色し、角膜からの抽出液中の色素吸光度を指標として角膜乾燥防止効果を比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。

  4. 18.5.6角膜乾燥防止効果(in vitro 保水作用) 代替角膜(ソフトコンタクトレンズ)に試験製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(新処方)]あるいは標準製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)]を反復滴下して初回滴下後3時間における残存率(相対湿重量)を算出した結果、両製剤の生物学的同等性が確認された8)。